自己破産してもクレジットカードを持つには?
前回は私が自己破産した時の経験を書いてみました。
しかし現在、私はクレジットカード3枚を持ち、
またローンで車にも乗る事が出来ています。
それはなぜでしょうか?
今日はその話をしたいと思います。
ちなみに、クレジットカードの代わりに
デビッドカードやプリペイドカードを持つという、
クレジットカードの代替手段の話ではありません。
正真正銘のクレジットカードです。
今回は、私がカードを作った方法と併せて、
車を購入した方法もお話してみたいと思います。
①なぜカードを作ったのか?
その前に、何故自己破産して痛い目を見た私が、
クレジットカードを作ったのかお話したいと思います。
私は個人事業主としてお仕事をさせて頂いています。
その関係で、様々な支払いがあります。
その際、現金しか手段がないと、
思うように支払いが回せず、
仕事に影響する場合があります。
また、カード払いにすることで、
支払いの清算日を毎月ほぼ同じ日に集約できるので、
支払処理をバラバラな日程で、現金で支払うのと比べ、
手間が省けるためです。
それから、自己破産の教訓を活かしてカードを使う事で、
クレジットカードや金銭の管理能力を高めたい思いもあります。
②信用情報の保存期間
皆さん一度は、信用情報を管理する会社が
存在する話を聞いた事があるのではないでしょうか?
日本には
CIC
KSC
JICC
という3つの信用情報管理会社があります。
クレジットカードを作ったりローンを組む際、
カード会社やローン会社などは、ここに照会をして、
その人に支払能力があるか、金融事故履歴が無いかなどを
チェックして、契約成否の判断材料にしています。
で、この信用情報会社は情報の保管期限を設けています。
CIC及びJICCは大体5年程度、KSCは大体10年程度です。
という事は、ここで管理されている信用情報に傷がつくと、
それはこの年数分だけ消えない事になります。
この傷ついた情報が消えるまでの間、
カードはほぼ作れなくなり、ローンも通らなくなります。
しかし、私は自己破産からまだ3~4年ほどですが、
カードを持っています。
③クレジットカードはどうやって作ったか?
では、私は一体どうやってカードを作ったのでしょう。
答えは、
「デポジット型カード」
です。
デポジット型カードというのは、
あらかじめカード発行会社が決めた金額を
カード会社に先に納めます。
それが補償金となり、納めた金額と同等の限度額の
クレジットカードが発行して頂けます。
現在デポジットカードは「ライフカード」と
「NexusCard」の2社のみが扱っています。
もちろん発行されたカードはクレジットカードなので、
正常に支払い続ける限り普通に使えますし、
デビッドカードやプリペイドカードでは使えない、
宿泊施設やガソリンスタンドも利用できます。
ただデメリットもあります。
それは先にまとまった金額が必要な事。
20万が限度額のカードなら、先に20万円を
まとめて一括でカード会社に納める必要があります。
ですから私は数か月かけてお金を貯めて、
カードを作りました。
④車はどうやって買ったか?
さて私は、現在車も乗っていますが、
これはどうしたのでしょう?
私の持っているカードで買える金額ではありません。
実はこれ、クレジットカードとはまた違う方法なのですが、
「自社ローン」
というローンを扱っているお店で購入しています。
普通、車をローンで購入する場合、
販売店と購入者の間にローン会社が入る、
3者間契約によって販売されます。
これにより、販売店はローン会社から
自動車代金を一括で受け取ります。
そしてその代金に金利を乗せた総額を、
分割でローン会社に購入者が支払い続けます。
しかし自社ローンの場合、これが異なります。
自社ローンの場合、販売店と購入者だけの
2者間契約になります。
ローン会社が間に入らない為、信用情報会社の
信用情報はほとんど影響しません。
過去の記録より、むしろこれから先に
支払えるかどうかを重要視しています。
ちなみに私は「オトロン」という
自社ローン最大手のお店で購入しており、
現在の車で3台目になります。
⑤カードやローンの利用は細心の注意を払って
さて、ここまで私がどうやってカードを作ったり
ローンで車を買ったかをお話しました。
このように、自己破産をしたからと言って、
何も出来なくなるわけではありません。
こういった救済手段的なものを提供して下さる会社も
世の中には存在しています。
ただもちろん、ここでまた管理を誤ったり、
使いすぎたりすれば、それは、
第2の自己破産への道まっしぐらです。
ですから、私は常にカード利用可能額と
利用残高をチェックし、毎日レシートをすべて
経理システムに記帳しています。
それこそ、たばこ1個、ジュース1本に至るまで、
全て経理システムに入れています。
そして現金残高も常に財布の中身とシステムの金額が
一致するようにしていますし、カードのデータも
毎日カード会社のデータを取得して確認しています。
車のローンもすべての支払い情報を
経理システムに登録しておいて、今何回まで支払済みで、
あと残債がいくらかすぐわかるようにしています。
こうやって、しっかりと念には念を入れて管理する事で、
無駄な使いすぎや余計な買い物をしないよう、
未然に防ぐようにしています。
そしてせっかく作って頂いたクレジットカードを、
大事に利用していきたいと思いますし、
私を信用して自社ローンを承諾して下さった
車屋さんにも迷惑をかけない様にしたいと思っています。