「してあげる」ではなく「させて頂く」という「気持ち」が大切
友達や仲間などに何かをする際、よく
「○○してあげるね」
「○○してやるよ」
と言う事があると思います。
私はこの「してあげる」とか
「してやるよ」と言うのを
「させて頂く」
と心の中で思う様にしています。
私もかつては「してあげる」と
よく言っていたし、心の中でも
そう思っていました。
ただ50年近く生きてきた中で、
この「してあげる」という気持ちで、
人に何かをした人で、成功したり
人生が好転した人を、あまり見た事がありません。
これはなぜなんだろう?と思いました。
色々調べたり考えた結果、
「してあげる」
という気持ちの裏には、見返りを求める気持ちが
あるのだろうという事に気づきました。
「○○してあげる」
と言った時、それに対して
例えばお礼も何もなかったとします。
すると、
「あの人はせっかくやってあげたのに
お礼の一つもしない!」
となるわけです。
それがやがて、相手の陰口や
悪口を言う事に繋がる。
そうやって相手の陰口や悪口を
言うようになると、今度は
自分が知らない所で、周りから自分が
陰口や悪口を言われるようになる。
こういった悪循環、負の連鎖を
自分で作り出すことに繋がると感じました。
逆に
「させて頂く」
という気持ちで人に何かをする人は、
見返りを求めない事が殆どで、
別にお礼を求めている訳ではない様です。
そしてそういう気持ちで人と接する人は、
良い友達や良い仲間など、
良い人に恵まれる傾向が強いようです。
「させて頂く」と言うのは、
自分が好きで相手に何かをする事になります。
なので、例えばお礼を頂いても、
「私が好きでやってるだけだから気にしないで~」
となるのです。
つまり、相手に何かをする事
それ自体が、好きなのだと思います。
またその相手の事が好きだから、
見返りなんていらないのだと思います。
それから、させて頂ける事自体に
感謝の気持ちが乗ります。
相手の方に例えば、
私の友達でいてくれてありがとう
私と知り合ってくれてありがとう
と言う様に、感謝の気持ちがあれば、
「してあげる」
ではなく
「させて頂く」
という風になると感じています。
このことに気づいて以来、
私は「させて頂く」という気持ちを
大事にしています。
そして相手の方に対して
感謝の気持ちを忘れない様に心掛けています。
私は口に出す時は
「○○してあげるね」という事は有ります。
ただその時の自分の気持ちは、
「させて頂く」という気持ちで言います。
言葉は何でも構わないのですが、
それを言った時の気持ちとして、
「させて頂く」
という気持ちが大切なのだと感じています。