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お手洗いを使って言われたこと

私は以前より、女性用スペースの使用については
基本的に使用しないスタンスです。

女性浴場・女性用更衣室については、いかなる場合でも使用しません。
その為、更衣・脱衣しなければならない場所へは行きません。

だから温泉に行っても、温泉に入らず部屋のユニットバスで済ませます。

または、温泉を引いた部屋風呂が有るか、温泉の家族風呂等で
貸し切れるなら温泉に入ります。

しかしお手洗いだけは、そうもいかないケースがある事は、
以前の記事の後半部分でも書いております。

先日、トランスジェンダーではない普通の知人女性と
お出かけした際に、出先でだれでもトイレを使ったのですが、
その際、お手洗いから出てきた後にある事を言われました。

それは何かというと、

「真矢ちゃんの周囲の女性が、女子トイレ使っていいとか、
女子トイレ使う方が自然と言って認めてくれてる人たちばかりなのに、
真矢ちゃん自身が遠慮してだれでもトイレばかり使っている姿を見ると、
悲しくなるし、つらい。」

と言われました。

正直、私は私がやっている配慮がより最善に近いと思っていただけに、
この発言は衝撃でした。

さらに続けて、

「今年は女性用お手洗いを堂々と使える様になるトレーニングした方が良いと思う。
最初は叩かれるかもしれないし嫌がらせに遭うかもしれない。
ただ、裁判所まで行って名前まで変えるほど、女性として生きていく覚悟が決まっているんだから、女性用お手洗いを普通に使えるようになる事は、乗り越える必要がある壁なんじゃないかな。」

とも言われました。

確かに私の周りの知人・友人の女性数十人は、
私が女性用お手洗いを使う事を認めてくれていますし、
受け入れてくれています。

それどころか、

「普通に女性用を使うものだと思ってたから特に気にしてなかった」

と言われたことさえあります。

ただ一方で、私のような人間が女性用お手洗いを使うことを

「一切認めない!」
「断固認めない!」

という女性や女性団体、支援団体等がいる事も確かです。

それは別に嫌がらせや差別をしているわけではなく、
理由としては、

「トランスジェンダーのフリをして変装し、女性用スペースで
悪事をはたらく男性と外見上の見分けが出来ない、または
非常に困難な為、女性の立場としてはとても怖いし不安しかない。
だから一律で、女性用お手洗いに入ってくるな!という事にする。」

という事だと理解しています。

これはよく理解していますし、それによる女性の恐怖心を考えた時、
可能な限り女性用お手洗いは使わず、だれでもトイレを使う方が
より最適解に近いだろうと考えていたので、そのようにしていました。

またどうしてもやむを得ず女性用お手洗いを使わせて頂く際は、
極力誰もいないタイミングを見計らい、サッと入ってサッと済ませて
サッと出るという風に、女性の皆さんの不安や恐怖を最小限に抑え、
極力与えない様にしてきました。

ところがそういった考えに基づいた行動で、
逆に「悲しい」とか「つらい」と思わせる結果になるとは
全く想定していませんでした。

この問題は非常に繊細かつ難しい問題で、私のような者が
簡単に正解を出せるような事ではありません。

だからこそ、お手洗いに入るタイミングが訪れるたびに、

今どういう行動がより最適に近いか?

をいつも考えてお手洗いを使っています。

また、100人の人がいたら、全員が全く同じという事はあり得ませんから、
女性の立場にしろ、トランスジェンダーの立場にしろ、
100人居れば100通りになると思っています。

そしてまた、肯定的な人も居れば否定的な人が居るのが当然です。

ですから、トランスジェンダーの人が女性用お手洗いを使うことについて、
肯定的な人、無関心な人、否定的な人という大きく分けて
3パターンがあるとして、どういうバランスで、
どういう風な行動をとるのが最適解なのか、
今一度、このお手洗い問題については再度熟考してみたいと思います。

ちなみに、以前どこかで女性に対してアンケートを取った記事を
複数見かけました。

もうどこの記事か忘れてしまいましたが、
ある複数の記事のアンケートで、

トランスジェンダー女性が女性用お手洗いを使う事をどう思うか?

という趣旨の女性限定回答のアンケートを見かけたのですが、
あるアンケートでは

80%程度の女性が、否定的・抵抗感を強く持つ

といった回答となっていた一方、
全く別の記事のアンケートで同様の趣旨の質問では、

否定的・抵抗感を持つ女性は20~30%未満程度

という、全く正反対の結果となっていました。

あまりに両アンケートの回答結果に乖離が大きすぎた為、
私はどちらのアンケートも無作為ではなく、

非常に恣意的なそれぞれの立場に有利なように情報操作されたもの

だと感じられたので、参考にする事をやめました。

なので、私の思考と色々なところから得る情報を出来る限り
肯定派・否定派それぞれの立場を考えてフラットに調べた上で、
あとは私自身の肌感覚を信じて、今後どういう行動をしていくか
考えていきたいと思います。


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