阪神二軍レポート【6月編】
普段あまり二軍戦までチェックできてないというファンの方も多いと思うので、ここでは二軍がどんな状況なのか少しでもお伝えできればと思っています。また、これを毎月投稿することで、後から振り返ったときに起用法や成績の変化が見られればと思います。
・3.4月編はこちら
・5月編はこちら
1.スタメン(打順)
1番打者には二軍で好調をキープしている島田が定着。クリーンナップにはロハス、小野寺、そして陽川が主に入る形となった。捕手は8番で固定、9番には髙寺もしくは遠藤の若手がバランスよく起用されている。主に5〜6番でスタメンを張っていた中谷がトレード移籍により退団したため、今後誰が担うのかは注目となる。
2.スタメン(守備位置)
捕手のメインは守備力に定評のある長坂だが、主に西純、村上の登板日は榮枝がマスクを被ることが増えている。その影響で片山、藤田がマスクを被る機会は減少している。二塁、三塁、遊撃の内野3ポジションでは、小幡、山本、髙寺、遠藤、板山の5選手が出場機会を分け合う形となっているが、遊撃は小幡か山本どちらかのスタメンが多かった。外野は中堅が島田でほぼ固定、両翼とDHでロハス、中谷、髙山、井上らが使われた。
3.打席数
打席数とはすなわち選手に対する投資である。一軍昇格や故障などが絡むため一概には言い切れないが、打席数の多い選手はそれだけ期待値も大きいと見ることができる。
主な二軍選手の打席数(3・4月→5月→6月)
小 幡 101→44→19
中 谷 88→52→85
小野寺 87→64→68
井 上 73→71→33
髙 山 71→51→66
遠 藤 68→27→52
島 田 61→22→84
高 寺 53→36→38
長 坂 53→39→43
荒 木 34→16→15
片 山 15→16→15
俊 介 12→12→4
藤 田 12→5→9
奥 山 7→0→7
藤 谷 2→3→11
一軍の時期が長かった小幡は打席数が減少。代わって好調を続けてアピールしていた島田が上位打線に定着し、打席数を増やした。一軍昇格がなかったこともあるが、チームとして打席を多く与えていた中谷がトレード移籍。阪神もまだ諦めていなかった大砲は福岡で羽ばたけるか。若手では、疲労の見えてきた髙寺が打席数を減らし、反対に打撃の状態が上向いてきた遠藤の打席数が増えた。
4.投手起用
先発投手が不足し、それまでリリーフをしていた望月、牧、鈴木、佐藤蓮らも先発のマウンドに上がる状況に。実質的にローテを守っていると言える先発投手は村上と小川の2名のみとなっている。中継ぎでは手薄な左腕事情を受けてベテランの岩田稔が参入。二軍では安定した投球を見せた。また、プロ3年目の湯浅が守護神として起用されるようになっている。
5.練習試合
6月は練習試合は組まれておらず、行われなかった。
6.故障者情報
ここでは、日頃ニュースをチェックする中で得られた故障者の情報を記載する。また、故障かどうか定かではないが、長期間試合出場のない選手についてもここに記載する。なお、見落としがある場合や最新情報でない可能性がある点はご留意を。
【投手】
・高橋:右脇腹筋挫傷、キャッチボール再開
・チェン:肩の痛み、6/20途中降板
・小林:左足首痛(6/5)、シート打撃登板
・中田:寝違え、軽傷
・岩田将:TJ手術、シート打撃登板
・島本:TJ手術
・才木:TJ手術
・川原:詳細不明
【野手】
・糸原:下肢コンディション不良、6/5復帰
・山本:虫垂炎、6/11復帰
・榮枝:肋骨疲労骨折、6/9復帰
7.月別成績
【野手版】
野手の注目は島田と小野寺。島田は5月に続き6月も絶好調で打率3割以上をマークした。小野寺は安定感が際立っており、実力がついてきたことが窺える。
【投手版】
投手の注目は小川と浜地。月を追うごとに成績が向上しており、特に奪三振能力の上昇が見て取れる。ルーキーの佐藤蓮も徐々に自分らしい投球ができるようになってきている。