突然ですが占ってもいいですか?でも…行動してもらっていいですか!?
占い好きでもスピリチュアル大好き人間でもない私ですが、なぜかこの番組は毎回録画してしまうほど。
大衆居酒屋で飲んでいる一般人に占い師が「突然ですが、占ってもいいですか?」と声をかけ占っていくという番組だ。
とにかくズバズバ当てていき、やらせだろ!と突っ込みたくなるほど。
「ROCK ON~♪ROCK ON~♪」と曲が流れると見事に占ったことが的中している合図なのである。それがまた癖になる。
この番組を好きな理由が2つある。
1つはシンプルに選曲がいい。
HIP‐HOPにテクノポップ、全国放送で聴いたことがないような隠れた名曲をチョイスするのだ。
(ここでこのアーティストのこの曲か~)と毎回1度は唸る。
2つ目は占いを受けた人がその後、どう変わったかをお届けするからだ。
「あれから3か月後」という追加取材があり、居酒屋で占いを受けて涙し、気持ちを新たにした方々が、実際のところその後どうなっているのかを映像やコメントで紹介するのである。
ここに人間ドラマを感じずにはいられない。1番の見どころと言える。
大橋トリオの「突然の贈りもの」が毎回流れる。
(あぁ、なんて良い選曲なのだろう~♪と思いながら見ていると、あの違和感に襲われる。)
ほとんどの方が、何も変わらず過ごしているのだ。
「あの時はお酒の勢いで言ってしまいましたが…」
「コロナの影響で今はまだ…」
「〇〇するなら○○してからのほうがいいと思ったので、まだ〇〇してません…」
「いろんなタイミングが合った時にします。」
皆さん実に「変わっていない自分の正当化」が上手なのである。
実にリアルで、やらせ感が一気に消え去る瞬間なのである。
スタジオで収録しているタレントさんたちの
「でも、なんかいい表情している~」などというフォローを聞くと
酔って吐いたプチゲロを口の中で抑え込み、勢いで飲み込んだ時のような、気持ち悪さに襲われる。
制作側の期待にも不感症でいられるって凄いなと思ってしまうのである。
全国民に見られているかもしれないという状況で、何も変わっていないことを報告できる、そのメンタルに私は違和感しか覚えないのである。
それほど、変化に対して人は拒絶反応をしている。
どうこう言う前に、踏み出す。
ほとんどの人は動けない。
そして、続かない。みんなが動けない事にいち早くに動き、みんなが辞めそうなときに歩みを止めず動き続ける。
それだけで、あなたはきっと、望んだ未来をROCK ONできるのだ。
突然の贈りものが届いたとき、自分を正当化する言い訳は捨てるのだ。きっかけなんていつも「突然なのだ」。