一級建築士製図試験日までの過ごし方

一級建築士製図試験まで、あと2週間になりましたね。
建築士受験専門学校などではエスキス(プランニング)から作図まで通した模擬試験が行われたかと思います。

あと2週間後の製図試験にむけてすべきことは「初年度受験生」と「複数年度受験生」では異なってきます。

私が講師時代に初年度生と複数年度生それぞれの教室でアドバイスさせて頂いたことや今年度課題の傾向をまとめると

1.初年度受験生の場合


学科試験合格後、製図試験対策する時間も少なく、作図を試験時間内に完成できないのが一番致命傷になります。
特に今年は「図書館」と言うシンプルな課題ですので受験生は作図を仕上げて当然の中での闘いになります。

エスキスがまとまらないのは複数年受験生でも多く居られるので、残り2週間は課題のトレースなどをして作図力を最後まで上げることだと感じます。

その中で、通り芯や文字だけ細字のシャープペンを使用し、残りは持ち替えず1本で書ききるのも時間短縮のワザになります。

また、製図用具の収納ケース持ち込みを出来ないものが今年度の試験からあるので、事前にチェックしましょう。
会場によっては机が小学校のような小さな机で、備品の置き場に苦労しないよう、三角定規や三角スケールを身に付けられるエプロンなどを試してみるのもアリかと思います。


2.複数年受験生の場合

2回目およびカド番(3回目)のかたは、作図の上手い下手はあっても時間内に書き上げる技術力があれば、製図板に向き合うよりメンテ(平行定規の掃除・スプリング高さ調整・マグネット予備などの確認)をしておき、残り2週間は「エスキス」の精度を上げましょう!⇒体力の温存

高さ制限や時間差営業(ゾーン分け)、まさかの地下駐車場設置や斜面での建築など、課題で受験生を惑わす設定が必ずあると思っています。

これに動じず与えられた条件をクリア(試験後に冷静に考えれば出来たという受験生が毎年多い)すれば、大きな違反も無く図面を書ききることが出来ます。

カド番受験の方はプレッシャーが人一倍あると思いますが、後輩受験生より作図力があるはずなので、多少作図開始予定が遅れても焦らずエスキスをまとめてから書き始めることが合格の近道です。

※共通事項


エスキスがまとまってないのに周りの受験生が作図を開始し、自分も慌てて書き出してしまうと、書いている途中で不足・違反などに気づき、パニックに陥り修正不能になりがちです。
作図を開始したのにエスキスに戻ることなど無いよう、作図時はエスキスを具現化するだけくらいにまとめ上げてから開始しましょう。
エスキスさえハマっていれば「自信」が湧いて、作図は思ったより短時間で書けるようになるものです。

(最後に)
合格発表は12/25クリスマスに予定されてますが、各士会で登録時、是非お住いの都道府県の「建築士会」へご入会ください♪
資格取得後の研鑽や、建築士同士の繋がりができますので是非
 

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