京都 ゼスト御池 にフリー箏(フリー琴)を置いてみた 2回目('22/7/9)
お箏の生の音を聴いたことがあるでしょうか?
演奏者の人口減少が続いているお箏をもっと身近に感じてほしい、そんな思いでフリー箏を置いてみました。
将来的には、お箏が弾ける人はもちろん、お箏に触ってみたいという方に、気軽にお箏に触れる空間を作れればと考えています。
このnoteでは、何をやったのか、どうなったのかを記録として残しておきます。
今回のイベントではライブとフリー箏の共存に課題を感じましたので、記載していきます。
成果
京都 ゼスト御池の御幸町広場にて、約20分のミニライブの後、お箏を開放しました。
ミニライブでは、通りすがりの方々と、20名弱の座席に座った方々にお箏・三味線・尺八の音を楽しんでいただきました。
ミニライブ後は、お子様お二人がお箏を楽しんだ他、経験者の方がその場で合奏をするなど、邦楽器の音色をゼスト御池に響きました。
場所・日時
場所:ゼスト御池、御幸町広場
日時:2022年7月9日
16:40~17:00:ミニライブ
17:00~18:00:フリー箏
毎月第2土曜日に開催されているアフタヌーンライブの最後にミニライブ・お箏を開放する時間をもらいました。
前回と異なる点は、ライブを行うことと、ちょっとした舞台のような場所でお箏を置くことです。
今後、このアフタヌーンライブに参加させていただく場合は、この時間帯での実施となります。
準備したもの
お箏2面と、下記のもろもろを準備しました。
箏(2面)
立奏台(2セット)
譜面台
椅子
爪(プラスチック製)
消毒セット
楽譜(さくらさくら等簡単な物)
ご自身でお爪をお持ちの方には、お爪と楽譜は持参いただきました。
準備した楽譜「さくらさくら」
生田流箏曲演奏家 沖政一志 様の楽譜を印刷して持っていきました。
https://twitter.com/okimasakazushi/status/1114949042482475008
前回の経験から、この譜面だけを準備していきました。
初心者に触ってもらう準備
弦の位置・番号を記載した用紙を貼り付けました。
若干ずれていたようですが、あるのとないのでは全然違うとのことでした。
中途半端な出来ですが、PDFを共有しますので、必要でしたらご自由に印刷ください。
弦の番号さえわかれば、全くの初心者であっても、「さくら・さくら」は簡単に弾きこなせるようです。
会場の様子
毎月第二土曜日に開催されているアフタヌーンライブの最後の時間をいただいて、フリー箏の時間を設けました。
参加してくださった方が、すごい看板を作ってくださいました。
ミニライブの後にフリー箏への導入としたのですが、ミニライブ終了後にほとんどのお客様は席を立たれました。お子様がお二人、箏の演奏を楽しんでいかれました。
ミニライブからの導入に工夫が必要
ミニライブ後に、「お箏に触れてください」とアナウンスしたのですが、ほとんどの方が帰られました。
導入に失敗したのです。
後で伺った話によると、ライブ後に明確にお箏を開放したことにより、
・ライブが終わった雰囲気
・これからお稽古の時間
という印象を持たれたようです。
今回は楽器の経験者の方も来ていただいていました。ライブ後少し経ってから、楽しく合奏されていましたが、そのころには聴く人も少なくなっていました。
ミニライブ後にお箏を開放しても、お箏を触ったことがない人にとっては、ハードルが高くなっているように感じました。
ミニライブの後、舞台に楽器がある状態では、自分がお箏を触っていいという空気感を作るのは難しいかもしれません。
楽器経験者が弾く舞台上のお箏と、舞台袖のフリー箏に分けるなど、工夫が必要だったように思います。
時間帯の活用
開場である、ゼスト御池の御幸町広場は、17時を過ぎると人通りが途絶えがちとなりました。
13時台から始めた前回は、たまたま興味を持たれた方にお箏を触っていただきましたが、今回は偶然お箏に触れる方はいらっしゃいませんでした。
お箏に接点のない方に触っていただくという意味では、ある程度人通りのある時間帯に行った方が良さそうです。
逆に、人通りが減ってくると、人目を気にせずに公開練習のような雰囲気が出てきていました。楽器経験者が合奏を楽しむ分には、人通りが少ない方が、いい空間が作れるように感じました。
次への反省点
アフターフォロー
前回から引き続いて、アフターフォローができていません。
次回のフリー箏の告知
こちらの連絡先の提示
(できれば)先生方の紹介
(できれば)演奏会のビラの設置
等、興味を持ってもらった次のアクションが取りやすいような仕掛けが必要です。
時間帯を考えた構成
人通りが途絶え始める時間帯にお箏を開放することになります。
偶然通りかかった人に、如何に興味を持っていただくのか、興味を持ってもらった人に対して、如何にハードルを下げるかを考えて、下記の二つを実施してみます。
舞台上では、楽器経験者があまり時間を空けずに演奏・準備するように誘導する
興味をもって初めて触ってみたいと感じられた方ように、1面舞台袖にお箏を置き、心理的なハードルを下げる
まとめ
2回目のフリー箏でしたが、早くも課題が見えてきたように感じました。
ミニライブでは、興味深げに足を止めて見ている方もいらっしゃいました。楽器に興味を持つ人は少なくないといえるのではないでしょうか。
こういう敷居を下げるイベントを打つことによって、楽器に興味を持ってもらえる人が現れればと考えています。
参加いただいた方には、楽しんでもらえたようですが、もっとハードルを下げていきたいところです。
前回の経験から感じたフリー箏のコツ
お箏は2面以上準備する
調弦は簡易に出来るように準備しておく
弦の番号はシールなどで分かるようにしておく
楽譜は「さくら・さくら」だけで十分
教えられる人が1人いれば良い
今回の経験から感じたフリー箏のコツ
(要検証)ライブとフリー箏は別物と考えるべき
ライブ後に楽器経験者が楽しそうに気軽に演奏する姿は、見ていても聞いていても楽しいものでした。次回は、楽器経験者が演奏する場と、フリーで触れるお箏とを分けてみようと考えています。
さて、私自身はお箏が弾けるわけでもないのですが。フリー箏のイベントの2回目を行いました。
このnoteを読んでくださっている方には、お箏が弾ける方がいらっしゃるかと思います。
自分が良いと思っているものを、素直に楽しんでくださっている姿を見るのは、本当に楽しいことです。
是非、皆様のご近所でも、フリー箏をやってみてください。
次回告知
場所:ゼスト御池、御幸町広場
日時:2022年8月13日時間未定(16時40分~18時予定)
今回に引き続き、どうやって気楽にお箏に触っていただくのかが課題です。何回かはいろいろ試してみて、初心者の方が自由に演奏しやすい環境を作っていきたいと考えています。
スペシャルサンクス
ライブの場所を提供いただきました ゼスト御池 FOREST 様
場所の手配を行ってくださった三宅 良さん
演奏をいっぱいしてくださったヒデキさん
演奏をしてくださった成田貴紀さん
演奏のみならず看板まで作ってくださった鯉翔☆メメントモリさん
演奏をしてくださったたいせいさん
その他、アカウント存じ上げない方や鍵アカウントの方含め、多数の方々にお世話になりました。
本当にありがとうございました!!