京都 ゼスト御池 にフリー箏(フリー琴)を置いてみた 3回目('22/8/13)
お箏の生の音を聴いたことがあるでしょうか?
演奏者の人口減少が続いているお箏をもっと身近に感じてほしい、そんな思いで月1回ペースでフリー箏を置いています。
将来的には、お箏が弾ける人はもちろん、お箏に触ってみたいという方に、気軽にお箏に触れる空間を作れればと考えています。
このnoteでは、何をやったのか、どうなったのかを記録として残しておきます。
今回のイベントでは、このイベントの在り方について考えさせられましたので、考察を記載していきます。
成果
京都 ゼスト御池の御幸町広場にて、約50分のミニライブの後、お箏を10分間だけ開放しました。
ミニライブでは、通りすがりの方々と、20名弱の座席に座った方々にお箏・三味線・尺八の音を楽しんでいただきました。
ミニライブ後は、演奏経験のある方が久しぶりにお箏を楽しんでいただき、興味を持たれた方に楽器の説明を致しました。
場所・日時
場所:ゼスト御池、御幸町広場
日時:2022年8月13日
17:00~17:50:ミニライブ
17:50~18:00:フリー箏
毎月第2土曜日に開催されているアフタヌーンライブの最後にミニライブ・お箏を開放する時間をもらいました。
トラブル
今回は手違い発生。アフタヌーンライブの枠が取れておらず、当日オロオロとしてしまいました。主催のゼスト御池 FOREST 様のご厚意により、本来のライブの後に我々のライブを入れていただきました。
ライブの後に、ゼスト御池 FOREST 様と打合せて、今後は第二土曜日の16:40の枠は和楽器の枠として固定いただくことになりました。
準備したもの
お箏2面と、下記のもろもろを準備しました。
箏(2面)
立奏台(2セット)
譜面台(2セット)
椅子(2セット)
爪(プラスチック製)
消毒セット
楽譜(さくらさくら等簡単な物)
看板(鯉翔☆メメントモリさんの大作)
今回は初心者の方に触って頂く機会は作れませんでした。
ご自身でお爪をお持ちの方は、ご自身のお爪と楽譜を使っていただきました。
ミニライブが長かった理由
今回は、当日までに決まっていたプログラムは、下記の三曲でした。
都山流本曲「木枯」(尺八)
祭りの太鼓(箏)
津軽三味線
ミニライブ前に集まったメンバーで、その場で合奏曲を何曲か付け加えました。
最終的に演奏された曲目は、
都山流本曲「木枯」(尺八)
祭りの太鼓(箏)
じょんから節(津軽三味線)
深山ひぐらし(尺八)
春の海(箏・尺八)
さくらさくら、デモ(箏)
とバラエティに富んだものとなりました。
さくらさくらのデモ演奏は、お客様からの要望もありました。
その場で、演奏できる曲を持ち寄って飛び入りで演奏する。この空気感は素晴らしいですね。
上手下手は関係無く、演奏を楽しむ姿勢が大切だと感じています。
結果、長丁場となってしまいましたが、通路で聞く方は、開始時より終了時の方が多かったくらいでした。
演奏会前に軽く打合せをして、その場で演奏できそうな曲を追加する、というのは、面白い試みですので、続けていきたいと思います。
時間帯の活用
今回はお盆の期間に入っていたからか、16時頃でも開場であるゼスト御池 御幸町広場は、人通りが途絶えがちとなりました。
結果、ミニライブも、フリー箏も「たまたま耳に入って興味を持つ」といった人は現れなかったように見えました。
お箏に接点のない方に触っていただくという意味では、ある程度人通りのある時間帯に行った方が良さそうです。
前回同様、人通りが減ってくると、人目を気にせずに公開練習のような雰囲気が出ていたように思います。楽器経験者が合奏を楽しむ分には、人通りが少ない方が、いい空間が作れるように感じました。
前回の反省点の対策
人通りが途絶え始める時間帯にお箏を開放することになります。
偶然通りかかり興味を持ってもらった人に対して、如何にハードルを下げるかを考えて、下記の二つを実施しました。
舞台上で、楽器経験者があまり時間を空けずに演奏・準備する
お箏の調弦を含めて舞台上で行いました。楽器を知らない人にとっては、これも良いパフォーマンスになったのではないでしょうか。
興味深そうにご覧になっておられ、退屈な雰囲気はありませんでした。
心理的ハードルを下げるため、舞台袖にフリー箏を置いた
こちらは、舞台にあるよりはマシ、程度の効果があったように思います。
ミニライブ中に触りにくる方はおらず、ライブ後に経験者の方が演奏されました。
次回からも、このスタイルで実施していきます。
次への反省点
フリー箏への導入の難しさ
初回から感じている難しさです。
上手な人の演奏の後には、お箏に触れるハードルが高くなるようです。
ハードルを上げる事無く触ってもらうには、デモンストレーションは要らないように感じています。
理想のタイムスケジュールとしては、
フリー箏を置く
自由に触ってもらう
デモンストレーション
という順番ではないでしょうか。
とはいえ、現状はゼスト御池 FOREST 様主催のアフタヌーンライブの枠をいただいている状態なので、時間的に自由度がありません。
この時間帯を使用する以上、経験者が合奏や練習を楽しむ場、と位置付けていく方が楽しい雰囲気になっていくように感じています。
アフターフォロー
以前から引き続いて、アフターフォローができていません。
第二土曜日が和楽器の演奏で枠をもらえるようになりましたので、次回からは告知が出来るようになります。
次回のフリー箏の告知
出来ていない点としては、
こちらの連絡先の提示
(できれば)先生方の紹介
(できれば)演奏会のビラの設置
等、興味を持ってもらった次のアクションが取りやすいような仕掛けが必要です。
まとめ
3回目のフリー箏でした。トラブルもありましたが、楽しい会となったのではないでしょうか。
ミニライブでは、興味深げに足を止めて見ている方もいらっしゃいました。楽器に興味を持つ人は少なくありません。
こういう敷居を下げるイベントを打つことによって、楽器に興味を持ってもらえる人が現れればと考えています。
参加いただいた方には、楽しんでもらえたようですが、もっとハードルを下げていきたいところです。
前回の経験から感じたフリー箏のコツ
お箏は2面以上準備する
調弦は簡易に出来るように準備しておく
弦の番号はシールなどで分かるようにしておく
楽譜は「さくら・さくら」だけで十分
教えられる人が1人いれば良い
ライブとフリー箏は別物と考えるべき
今回の経験から感じたこのイベントの在り方
ライブ後に楽器経験者が楽しそうに気軽に演奏する姿は、見ていても聞いていても楽しいものです。アフタヌーンライブの枠をいただいて実施しているこのイベントでは、時間の自由度がありません。
人通りも少なくなる時間帯という事もあり、楽器経験者が楽しく演奏する場として在るべきだと感じています。
さて、私自身はお箏が弾けるわけでもないのですが。フリー箏のイベントの3回目を行いました。
このnoteを読んでくださっている方には、お箏が弾ける方がいらっしゃるかと思います。
自分が良いと思っているものを、素直に楽しんでくださっている姿を見るのは、本当に楽しいことです。
是非、皆様のご近所でも、フリー箏をやってみてください。
次回告知
場所:ゼスト御池、御幸町広場
日時:2022年9月10日時間未定(16時40分~18時予定)
次回は私は別件で参加できません。
三宅 良さんが三味線を弾いてくださいますので、ミニライブは実施しますが、お箏を運べる方がいらっしゃるかどうかで、イベント内容が変わってきます。
スペシャルサンクス
ライブの場所を提供いただきました ゼスト御池 FOREST 様
場所の手配を行ってくださった三宅 良さん
演奏をいっぱいしてくださったはらまりさん
演奏をいっぱいしてくださった成田貴紀さん
看板を作ってくださった鯉翔☆メメントモリさん
その他、アカウント存じ上げない方や鍵アカウントの方含め、多数の方々にお世話になりました。
本当にありがとうございました!!