京都 ゼスト御池 にフリー箏(フリー琴)を置いてみた
お箏の生の音を聴いたことがあるでしょうか?
演奏者の人口減少が続いているお箏をもっと身近に感じてほしい、そんな思いでフリー箏を置いてみました。
将来的には、お箏が弾ける人はもちろん、お箏に触ってみたいという方に、気軽にお箏に触れる空間を作れればと考えています。
このnoteでは、何をやったのか、どうなったのかを記録として残しておきます。
成果
約2時間半で、約15人に5分から20分くらいお箏に触れていただきました。
初めて触る方もいらっしゃいましたし、久しぶりに触る方や、Twitterを見てきてくださった方もいらっしゃいました。
2面お箏を持っていきましたが、稼働率は6割を超えていたかと思います。入れ替わり立ち代わり、誰かが触っている状態が続きました。
お箏に興味を持っている人は意外とたくさんいるのかもしれません。
場所・日時
場所:ゼスト御池、御幸町広場
日時:2022年6月11日13:30~16:30(実質14:00~16:15)
毎月第2土曜日に開催されているアフタヌーンライブの片隅に、お箏を置く許可をもらいました。
準備したもの
お箏2面と、下記のもろもろを準備しました。
箏(2面)
立奏台(2セット)
譜面台
椅子
爪(プラスチック製)
消毒セット
楽譜(さくらさくら等簡単な物)
ご自身でお爪をお持ちの方には、お爪と楽譜は持参いただきました。
準備した楽譜
1.さくらさくら
生田流箏曲演奏家 沖政一志 様の楽譜を印刷して持っていきました。
結果として、この譜面だけを準備しておけば問題なかったです。
一応、amazonで下記の楽譜を購入していました。五線譜の下に七や八やらのダブ譜が書いてある楽譜です。
こちらは、全く使用しませんでした。初めての方は沖政様の楽譜で十分ですし、経験者は持参した楽譜を使用されていました。
場所の様子
地下街のレストラン主催のライブの側でお箏を2面広げました。
フリー箏と書いたA3の印刷物を掲示しました。
知らない人でも認識出るように箏ではなくて「琴」としました。
コンビニプリントで、A3判で印刷しました。思ったよりも小さいですが、柱があったので、視認性は良かったように思います。
併設されているライブ会場ではアンプを通して、ギターやらピアノやらの音が、バンバン音が出ています。
ところが、お箏を置いているところにまで来ると、アンプの音は柔らかい音になっており、弦を弾くお箏の音色は十分過ぎるほど聞こえていました。
お箏は2面は必要
今回、お箏を2面準備しました。
この効果はかなりあったように思います。
”誰かが弾いているのを聴いて、興味を持った時に、一面余っている。”
この状態が、次の一歩に踏み出すハードルをいい塩梅に下げていたのではないでしょうか。誰かが触っているときに、初心者の方がいらっしゃる場合が多かったように感じます。
場所があって準備ができるのであれば、3面でも良いかもしれません。
調弦が大変
ライブで他の音が流れている中での調弦が非常に大変でした。
チューナーが音を拾ってくれません。
お箏を持ってくる前に、最低限、目安になる印を弦につけておいてもよかったかもしれません。
うまい演奏者が演奏すべきか?
お箏自身に興味を持ってもらうという点では、うまい演奏者が演奏していると、周りから(遠巻きながらも)注目が集まっていました。
個人的には、これで人が集まるかと思っていたのですが、逆に、演奏後はお箏を弾きたいという人が途切れていたように思います。フリー箏と言ってはいても、お聞きいただいた方々にとっては、簡易な舞台としての認識に代わってしまったのかもしれません。
初心者や触ってみたいという方に触ってもらうには、威圧にならない程度の演奏にとどめておく、もしくは、高度な演奏の後には、わざと拙い演奏や練習を入れるなど、ハードルを下げる必要があったように思います。
お箏のポテンシャルを感じてもらった後に、身近な楽器であると、再認識してもらえれば、触りやすかったのではないでしょうか。
初心者に触ってもらう前の準備
弦の位置・番号を記載したシールみたいなものを準備しておいたほうがよさそうです。
弦の番号さえわかれば、全くの初心者であっても、「さくら・さくら」は簡単に弾きこなせるようです。
次への反省点
お箏に触れたことのない方に、楽器に触れる機会を作れました。イベントとして、良い結果となったかと思っています。
半面、足りなかった点として、アフターフォローが考えから抜け落ちていました。
次回のフリー箏の告知
こちらの連絡先の提示
(できれば)先生方の紹介
(できれば)演奏会のビラの設置
等、興味を持ってもらった次のアクションが取りやすいような仕掛けが必要だったと考えています。
まとめ
今回初めてフリー箏を企画しましたが、思ったよりも反響があったように思います。
楽器に触ってみた人はもちろん、興味深げに遠めに見ている方も相当数入らっしゃり、関心の高さを感じました。
こういう敷居を下げるイベントを打つことによって、楽器に興味を持ってもらえる人が現れるのではないでしょうか。
今回の経験から感じたフリー箏のコツ
お箏は2面以上準備する
調弦は簡易に出来るように準備しておく
弦の番号はシールなどで分かるようにしておく
楽譜は「さくら・さくら」だけで十分
教えられる人が1人いれば良い
さて、私自身はお箏が弾けるわけでもないのですが。フリー箏のイベントが行えました。
このnoteを読んでくださっている方には、お箏が弾ける方がいらっしゃるかと思います。
自分が良いと思っているものを、素直に楽しんでくださっている姿を見るのは、本当に楽しいことです。
是非、皆様のご近所でも、フリー箏をやってみてください。
次回告知
場所:ゼスト御池、御幸町広場
日時:2022年7月9日時間未定(15時~17時予定)
御幸町広場ではあるものの、ライブ演奏会場寄りに設置される予定です。
ライブで1曲演奏後、フリー箏の告知をさせていただきます。
フリー箏感は薄れるかもしれませんが、数回はいろいろ試してみて、初心者の方が自由に演奏しやすい環境を作っていきたいと考えています。
スペシャルサンクス
ライブの場所を提供いただきました ゼスト御池 FOREST 様
場所の手配を行ってくださった三宅 良さん
演奏とお箏の指導を手伝ってくださったKのための一二三さん
本当にありがとうございました!!