ナナシス の「夏」曲
夏です。
開放感と喪失感。
「正しい夏」への憧れと後悔。
明るさと同時にどこか陰も差す季節です。
行き着く避所としての音楽は、何だかんだアイドルソングなのかも。
そんな夏に聴きたくなるナナシスの曲を紹介!
不意に歌詞を見返したくなる映像的で繊細は歌詞は、特別な感情を含んだ「夏」を肌で感じさせてくれます。
今記事は、
特にお気に入りな曲とその歌詞
~自分の雑音を添えて~
の構成になっております。
以下プレイリストです。
SiSH 『さよならレイニーレイディ』
作詞 : SATUKI-UPDATE
SISHは透明感のあるユニットです。
例えるなら「通勤バスの中で見かけた彼女」がテーマだそう。
雨上がりの静寂、自然と注視していた髪…
一気に視界は開け、雨露のきらめきが街を幻想的に変えます。
梅雨時期の鬱屈した空気と別れが醸す窮屈でぎこちない時間。
とつとつとした語りで教えてくれます。
早速ナナシスの繊細な歌詞を感じてもらえたでしょうか!
SHiSの歌声が一層映えます。
特にこの曲は最後まで好きな表現ばかり。
ぜひ歌詞カードを片手にフルでどうぞ!
サンボンリボン 『14歳のサマーソーダ』
作詞 : カナボシ ツクモ
三姉妹ユニットサンボンリボン。
かわいすぎる系の声ですが、歌詞が特別好きな曲です!一番かも。
歌い出しの2節でシーンの空気の味を感じさせる描写。拡がる世界観。
前曲もそうですが、
1つの物語として続きを読ませる引力があります。
最後は、
" 忘れないよ 君だけが夏だった "
で締められます。
サウナ上がりのような恍惚さ。
あの夏の君に想いを馳せる恋の曲ですが、「君になりたくて真似した」と。
恋心と憧れとしての同化願望が入り混じる感情、
14歳という絶妙な年齢を感じさせます。
恐らく二度と会えない君とあの時の夏。
「夏」。
Le☆S☆Ca 『ひよこのうた』
作詞 : カナボシ ツクモ
LeSCaはレモンスカッシュの意味で、「十代の甘酸っぱい青春の日々」そのものがテーマだそう。
この曲、推し曲です。
推しって言葉は嫌いだが、推薦曲って意味で使わせて下さい。
「十代の甘酸っぱい青春の日々」とか言いながら、どう考えても社会人です。
人生は波乱万丈だと教えてくれる社会人としての先輩、
ジェットコースターのように振り回されて疲弊する日々。
忙しさに想いを馳せるも中断、現実に急かされます。
唯一の休息の時間、
特に意味もない少しの贅沢に浸りながら
将来の展望や成長に想いを馳せます。
が、金曜日です。
明日が休みなら立派な考えも浮かぶよね。
そして月曜には忘れてる。
冷蔵庫。そのままの状態で、置いておく。
諦められない大事なものだからこそ、
大切に保存しておきます。
人生の重荷を日常的な風景で軽くしてくれます。
みんな、冷蔵庫に入れよう。
最後は唐突に、
"どんな鳥になりたい"
で締められます。
立派なニワトリになって飛び立つことを夢見ていた主人公ですが、ニワトリは飼育されるもので飛ぶことも不得手。ジェットコースターも然り線路が与えられて振り回されています。
最後の最後に今までの歌詞のアンサーを投げかけるような、疲れに寄り添いながら鼓舞してくれる応援ソングです。
777☆シスターズ 『NATUKAGE -夏陰- 』
作詞 : SATUKI-UPDATE
ストーリーに絡む曲なのでオススメし辛いですが、ナナシスの夏には欠かせない曲なので軽く紹介。
例に漏れずこの曲も歌い出しの魅力がすごい。夏の陽射しを感じる電子音もとても悦。
この曲はグループの中心にいた人物と突然別れる事になった夏を歌った曲です。
ストーリー補正はあれど、夏のシングルの表を別れの曲で飾ったナナシスの「夏」への解釈がとても好きな一曲です。
とりあえず以上 !
夏のナナシスとして個人的至高の4曲を紹介させて頂きました。
そろそろ作詞のSATUKI-UPDATEとカナボシ ツクモの存在が気になってきた事でしょう !
実はナナシスの曲の9割以上はこの2名が作詞をしています。
かつ、実はこの2名は同一人物で……
気になった方はぜひ調べてみてください。
ナナシスにハマる入口が、そこにあります。
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