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育休ライフ 42週目

いつも閲覧ありがとうございます。
半径5mの人を幸せにしたい、シムラトモタカと申します。
8年間中学校教員ののち小学校へ異動して、今は育休取得中です。
ここでは、育休取得中に感じたことや娘の成長、仕事を離れることで見えてきたことなどを中心に書いていきます。


妻のぎっくり腰から見えてきた世界

先日、妻がぎっくり腰になった。常々、ハードワークをこなしており、妥協ができない妻なので、ずっと前から体に不調をきたしているが、ついにぎっくり腰になってしまった。本人曰く「仕事を手抜きすることはできない」と職人気質な性格のため、無理がたたってしまったのだと思う。早く元気になってほしい。

妻がそんな感じなので、ぎっくり腰の次の日の朝は、普段よりゆったりとしたスタートだった。妻は仕事の日は毎朝6時半前に家を出るが、この日は腰も痛く私が職場まで送るため7時半に家を出た。だから、仕事の日なのに、家族そろってゆっくり朝食をとることができた。
これが本当に心地よい。朝ゆっくりすることは休日だけと考えていたが、平日でも時間の使い方次第、優先順位の付け方次第でこんなにも幸せな気持ちになれるのだと、文字通り初めて気づかされた。私も妻も朝仕事をしたい性分なので、朝食を適当に食べて仕事に行くことが今までの普通だった。それが当たり前だし、そうしないと夕方早く帰れないと思っていた。たしかにその通りではあるが、この1時間を作ることで、あわただしい平日の朝に心休まるひと時が作れること、これは新たな世界を知ったような気分になった。

妻を車で送っていく間
「今日の朝みたいな時間の使い方、これからもしていきたい」
と夫婦で意見が一致した。特に妻は仕事に力を入れすぎてしまうため、意識的に余裕のある幸せな時間を作ってほしいと思った。4月からは私も職場復帰、娘は保育園に通うことになる。今より忙しくなることは目に見えているからこそ、この発見を生かし、ファミサポさんの力を借りながら、平日1回でも家族でゆったりと朝食をとって、穏やかな一日をスタートできたらいいと思う。


裸でも生きる 山口恵理子

私が目標としている先生がお勧めしていた書籍、「裸でも生きる」
以前、一度読んでしばらく本棚においてあったのだが、なぜか最近ふと読みたくなり、数日で読み切ってしまった。がむしゃらにまっすぐに進み続ける山口さんの生き様が赤裸々に描かれており、山口さんが何度も何度もチャレンジしてきた過程、挫折、あきらめない姿勢、どれも今の自分が欲しいものであり、憧れであり、今、手にしてないもどかしいものである。

「あ、この本が私を呼んでいたんだな」

と、ストンと落ちた感じがした。

私にとっての本は、その時のモチベーションや方向性、学びの現在地を確認するものだと最近思っている。育休ラスト3か月、読書をしようと決めたときにいったん本棚を整理した。そして、何を読むかは本棚の前で「これ!」とくるものにしている。選ぶというより、引き寄せられる感覚に近い。裸でも生きるはまさにそれだったし、その前に読んだ池上彰さんの「戦後を知るための12人」も吸い寄せられるように読んだ。直感のようなものが働いている気がする。今の私に必要なことを教えてくれている気がする。まだ100冊ほどの本棚で、世界も狭いが、自分の世界の中で今必要なものに導かれる、そんな感覚で読書をしている。きっと、何言っているのかわからないと思うが、今の感覚はまさにそんな感じ。

読む本の種類も変わった。今まではいわゆる「ハウツー本」だったが、最近はドキュメンタリーや伝記のような著者の生き様が載っている本を好むようになっている。芯が通っている人の生き様に触れると、勇気をもらえる。元気が出る。自分もやってやる!という気持ちになる。

あと一歩。

私の最大の課題、臆病虫をやっつけるまであと一歩のところまで来ていると思う。
あと一歩がとても重いけれども、一歩進んだ先はきっと明るいに違いない。小学校へ異動した際も、育休をとった際も、その間際はあと一歩が本当に重く、苦しかった。でも、今はその一歩のおかげで、あの時は知らなかった世界を知ることができているし、あの時は想像できないくらし幸せな生活を送れていると確信している。

あと一歩。



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