
クリスト見納め
ディズニーのショー&パレード、好き?
私は今回のインをきっかけに、ショーパレすごくいいな…と思った。
また、地蔵(場所取りして長時間待つ行為)は手段であって目的でないと思っていたのだが、やってみたら地蔵自体も楽しかった。
そこで今回は時系列で1日を振り返りつつ、よかったポイントを書いていく。
来園動機
期間限定パレード「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」を見るために、友人に誘ってもらってインした。メンバーは私含め3名。
パレードを見るためのインなので、せっかくなので良い場所で見たい。というわけで地蔵は事前計画に入っていた。私にとっては初めての6時間越えの地蔵だ。
集合から入園まで
ディズニーランドに入るためのチェックは2段階ある。それぞれオープン時間は決まっているが、早めに行って並んでおくことも可能。我々は6:45頃集合し、両方とも並んだ。
①手荷物検査場(今回は7:30頃オープン)
→カバンを開いて中見せる+金属探知機をくぐる。チケットは不要。
②入園ゲート(今回は8:40頃オープン)
→チケットを提示して改札的なところを通る。
手荷物検査待ち列は完全にパーク外なので、犬の散歩している近隣のおじさんとかを尻目に並ぶことになる。
一方、入園ゲート待ち列はちょっとパークっぽい雰囲気があってわくわくする。BGMが流れてたりお洒落な街灯があったり。トイレもある。トイレにはハンドドライヤー完備。
手荷物検査に並びながら、私が「ディズニー行ってアトラクションにひとつも乗らずに出るっていうのを一度やってみたいんだよね。なんか玄人っぽいから」と意味不明な要望を言ったところ、友人がノリ良く「じゃあ今日やる?」と返してくれた。
そんなわけでアトラクションに乗らずに退園することが入園前に決まった。
入園から場所取りまで
8:45頃場所取り完了。2ndのクリスト白雪姫ポジ(上空から見て、シンデレラ城を12時・入口を6時方向としたとき5時方向)の最前列に場所を取ることができた。
レジャーシートに腰を下ろすなり、友人がマジミュDPA取得、昼食のモバイルオーダー、おやつのモバイルオーダー、期間限定カプセルトイのスタンバイパス取得など次々と動いてくれる。凄すぎ
スマホを操る親指の動きに一切迷いがない。これは経験と判断力の賜物なんだろうなと思う。どちらもない自分はノイズにならないように黙っとくだけである。
DPAや昼食の時間が確定したところで地蔵タイム。
午前地蔵タイム
3人で来ているので、交代でトイレや売店へ行くことができる。
途中暑くなってコートを脱ぎ、レジャーシートに置いておいた。この「拠点がある故の身軽さ」が地蔵のいいところである。
交代回す上で大事なのは以下。イベントのサークル参加の感覚で居ればOK。イベント参加に比べると売るものがないぶん全然楽だぞ
トイレを最優先に回す
行先or目的or所要時間を告げて出る
自分のレジャーシート場所を把握して出る(アプリでスクショ撮っとくと良い)
レジャーシートに置いとく荷物は1つにまとめ、カバンの口を閉じるか結ぶ(風で飛ばないように&留守番者が個数管理しやすいように)
置いておく荷物がある関係で、当日持ち込む荷物は2つに分けると良い。
・置いておく用カバン
→大きめのトートバッグが便利
・出かける用カバン
→ボディバッグ+エコバッグが便利

友人が「香水ショップに行ってくる」と言うので、珍しいな…と思ってたら私への誕プレを買ってきてくれたのでした。あまりにも愛。

昼食はテイクアウトしてもらってレジャーシートで食べた。これが全員揃ってご飯を食べる唯一の方法である。
ぱっと見ピクニックっぽい画だが、体感ではその数倍快適で、例えるなら球場メシに近い。アウトドア特有の不便さがない点と、受け身で座ってても楽しめる点からそう思う。
とにかく設備が良い。トイレも自販機も近くにあって、しかも綺麗。ゴミはキャストがゴミ箱持って回収にまわってきてくれる。設置型ゴミ箱も近くにあるぞ。虫も鳥もいないし草も土も飛んでこない。
パレル2ndは常時BGMが流れてて雰囲気あるし、時折ピアノ弾きのキャストが回ってきて楽しませてくれる。

【パレード】ディズニー・ハーモニー・イン・カラー(通称ハモカラ)
開始30分前(2ndなので、実質45分前くらい)を目処に全員レジャーシートに戻って待機する。戻りが遅いと、パレードルートに通行規制がかかって戻るのが大変になるので注意。
ハモカラは初見未予習だったが、曲は耳にしたことがあったっぽい。音楽が流れた瞬間「この曲がハモカラだったのね!」ってなった。
曲調が最高に好み。K-POPっぽいクールな音色群と休符の効いた編曲。極太シンセべースに絶妙な合いの手が差し込まれて思わず首が動いちゃうわね
このクールな音楽の奥から、色彩豊かなパレードがやってくる。ギャップで一層カラフルに見える。
先頭フロートはティンカーベル。遠くに姿が見えた瞬間、「本当にティンカーベルがいる…!」という気持ちになった。
地面から見上げるフロートは結構高さがある。そのてっぺんでぱたぱたと動き回るティンカーベルは、距離のおかげでかなり小さく見える。その小ささに、陽光に輝く羽根や衣装も相まって、本物の妖精がはしゃいでるように見えるのだ。
更に、フロートが自分の前を通過する際、ティンカーベルがこちらを向いて、私の目をじっと見て手を振ってくれた。
こちらが「本物の妖精かも…」と錯覚しているタイミングでこの対応である。ファンタジーのはずの存在が1対1でコンタクトを取ってくれることほどわくわくすることはない。例えるなら子どもの頃にサンタさんから手紙をもらって「サンタさんってやっぱり実在するんだ…!」と思ったときの気持ちに似ている。
こんな調子で各人ファンサをしてくれる。

最前列ってすごい。キャラクターやダンサーさんがみんな目を見て手を振ってくれてるのが伝わる。着ぐるみであっても「今、確かに目が合った」と感じる瞬間がある。
キャラクターたちはどうも視力がいいらしい。フロートの上からでも、こちらの些細なジェスチャーにも気付いて反応してくれる。コミュニケーションを取る楽しさがある。
途中のプリンセス3連チャンも良かった。

プリンセスとプリンスが3ペア、踊りながら歩いてくる。私たちの居る場所の直前でプリンセスとプリンスが手を離し、道路の両脇に分かれる。私たち側にはプリンスが来た。手を伸ばせば触れそうな距離で、英語で何か喋りながら(爆音BGMの中でもそれが聞こえるくらいの近距離なのだ)、こちらの目を見て手を振りながらプリンス3人が通過していく。
パレードは今まで「通過していくのを鑑賞する」ものだと思っていた。しかし、座り見最前だと「グリーティングが向こうからどんどんやってくる」という感覚だった。めぐるましく、楽しかった。
午後地蔵タイム
グリーティングにいくつもりだったが、ハモカラのファンサ量で腰が抜けてしまったのでお留守番。
【パレード】ディズニー・クリスマス・ストーリーズ(通称クリスト)
開始前にダンスレクチャー。「想いをこめて」「雪を降らせよう」このセリフ、サンタヴィレッジの音源でもちょくちょく聴こえてて気になってたので実物聞けて嬉しかった。
ダンスレクが終わるとクリスト本編開始。
YouTubeで何度も聴いた曲が流れる。屋外スピーカーから爆音で鳴る。これだけでもうテンションが上がる。イヤホンで聴くのとは迫力が全然違う。前後左右から身体中で音圧を感じられる。ディズニーランドって良箱だな…。いや箱ではないけど。ある意味サラウンドだからこんなに迫力があるのかもしれない。
パレードがやってきて、先頭の旗が見えた瞬間にもう感無量ですわ。クリストは何度も動画を観て予習してきたので、「現地だ…実物だ…!」って気分になる。

パレードのフロートにはクリスマスモチーフがたくさん散りばめられており、キャラクターたちがホリデーシーズンに浮かれている様子がよく伝わる。
音楽は定番クリスマスソングを繋げてエディットしたもので、聞き馴染みのある曲が次々出てきて楽しい。ディズニーに興味がない人もクリストは楽しめるんじゃないだろうか。
クリストの好きなところは、「可愛くて賑やか」に振り切った雰囲気と、ダンサーが終始全力笑顔なところだ。楽しそうに飛んだり跳ねたりしてる姿を見るだけで癒される。その上、かなり細やかにこちらにファンサをくれる。
あと、キャラクター同士やダンサー同士の仲良し感が伝わるところも好き。夫婦漫才見ているような微笑ましさがある。
ショーモードは近すぎて爆音だし、ファンサも多いしで、耳も目も大充実だった。次は何かグッズ持っていきたいと思った。どうもグッズを持っているとファンサをもらいやすくなるっぽい。今回隣のお客さんが大きめのグッズを持っており、キャラクターのほとんど(と私)がそのグッズに反応していた。私は実際のところ、そのお隣さんへのファンサのおこぼれをもらっているような形であった。
クリストが終わったらすぐに地蔵解除。全荷物を持ってグリへGO
【グリ】キャラクターグリーティング
エントランス(ミッキー花壇の近く)に行くとフリグリが沢山いた。パレード終了直後の時間帯にフリグリが出てくるのはよくあることらしい。
いろんなキャラクターが出たり引っ込んだりで常時3~4つの囲みができていた。我々はどのキャラクターを囲うか迷ったが、着ぐるみよりはヒト型のほうがコミュニケーション取りやすいだろうということで、ピーターパン&ウェンディのペアへ。
グリーティングには流れがある。
キャラクターグリーティングの基本的な流れは「キャラクターへのご挨拶(簡単な会話)→サインやお手紙→写真」となっています。
簡単な会話っつったって着ぐるみは喋らないし人キャラは英語だし…と心配な方も案ずるなかれ、基本はキャラクター側が喋りまくってくれる。こちらが身につけてるものをピックして褒めてくれたり、エピソードを話してくれる(ex.それ、101匹わんちゃんのヘアバンドね!彼らは私の友達よ。あなたも彼らの友達だったのね。彼らはとても元気な犬よね)ので、照れながら頷いていればどうにかなる。
ピーターパンにメガネケースを渡してサインをお願いしたら「表にピーターパン、裏にウェンディでサインしようか?」と提案してくれた。ありがたくサインをもらう。そして写真撮って完。
今回ペアグリだったので、左右から構ってもらえて楽しかった。
【ショー】ミッキーのマジカルミュージックワールド(通称マジミュ)
友人がDPA取ってくれた。Aブロック2列目で鑑賞。
マジミュ素晴らしかった…!芸術だった!
精巧な舞台設備、怒涛の展開、出演者の動きがシンクロしていてすごい。圧倒されていたらあっという間に終わった。
フォレストシアター(会場)自体初めて入ったんだけど舞台設備がマジですごい。これが令和の建築か。ダンサーや脚本もすごいが最初は設備、装置の素晴らしさに目がいく。
ステージの奥行きが深く、手前から奥にかけて6空間くらいに仕切られている。それぞれの空間ごとにできることが細かく異なり、仕切り板を出したり飾りを上げ下げしたり、照明の色を変えたりといった演出ができる。これを客席側から見ると、各空間のいろんな演出が全部重なり合って複雑な装飾となる。シャドーボックスみたい。
かと思いきや各空間の仕切り板を全て取っ払って、巨大な船をドーンと出す、みたいな演出もある。
とにかくシーンに合わせていろんなものを常に上げ下げ&出し入れし続けており、手前に出てきたものには基本的にプロジェクションマッピングが当てられる。たぶんこれ演出だけ見ていても(出演者不在でも)楽しいだろうなという感じ。
リアルタイムに状況が変化し続ける舞台の上を駆け抜ける出演者もすごい。一番びっくりしたのはダンサーさんが客席側に傘を開き、その傘がプロジェクションマッピングの投影先になったときだ。これ、立ち位置とタイミングがドンピシャってことよね?すごくね?
途中のプリンセスパートも美しかった。シンデレラ、ジャスミン、ラプンツェルの3人が同時に出てきて、ぐるぐる回りながらソロを回す。見た目の一体感と歌の掛け合いが素晴らしい。ハモカラのプリンセス3人が「3連荘」なら、マジミュのプリンセス3人は「大三元」くらいの衝撃がある。1+1+1が3どころか13になる感じ。
巧緻を極めたショーだった。完成までに膨大な時間と手間がかかっていることが実感できる。DPA2,500円でこれが見られるならお得まである。おそらく100万DPAは余裕でかかってると思うぞ。
【パレード】エレクトリカルパレード・ドリームライツ
エレクトリカルパレード大好き。夢の国のイメージそのものでテンション上がる。そんなエレクトリカルパレードがクリスマスバージョンで運行中である。というわけで見てきた。
各フロートから、クリスマスソングと通常曲(エレクトリカルパレードやスモワ)が交互に流れる。自分の前を通過するタイミングで流れるのがクリスマスソングなのか通常曲なのかはたぶん運だが、体感では6:4でクリスマスソング多めだった。曲ごとにBPMも拍子も全然違うのに繋ぎがスムーズですごい。もちろん通常版よりはわちゃわちゃ感あるがむしろそれが楽しい。
場所はカンベア前の立ち見最前列。初めて行ったけどちとフロートが遠い。あと狭い。城前のほうがよかったかも。
【劇場】カントリーベア・シアター(カンベア)
これもクリスマスバージョンで公演中である。というわけで見てきた。
実はカンベア自体初めて入る。感想としては、劇場型のイッツ・ア・スモールワールドみたいな感じだと思った。フィルハーマジックみたいな劇場でスモワみたいな機械人形劇を見る。モフモフのくま人形がBGMに合わせて動くのを見ていると癒される。
カンベアでは随所でゲストが手拍子をするシーンがある。手拍子するのは最初ちょっと躊躇するが、大丈夫、先導者がいる。実は客席後方にキャストが立っており手拍子シーンで率先して手拍子をしてくれるので、それに合わせていけばOK。やってるとどんどん楽しくなるぞ。
ゲストに迷いなく手拍子させるためだけにキャストを配置すること、そこに人件費をかけるということに、ディズニーのスタンスが垣間見えて良かった。
劇場の出入口は1ヶ所で、3枚の扉に分かれている。出入時はこの3枚が同時に開閉する。劇場入って左手がステージなので、前の方で見たければ向かって左側の扉から入ると良い。入ったら奥から詰めて座ることになる。ド真ん中で見たければあんまり早く入ろうとしないほうが良い。待機の時点で自分の前に10人くらい並んでいる状態がベスト。
パレードが好きになった1日
この日のハモカラ→クリストのコンボで私はすっかりパレードが好きになった。
好きポイントを内省してみたところ、3つあった。
①ファンタジーのはずの存在とコミュニケーションが取れる
②出演者みんなが楽しそう
③テイク&テイクで良いから気楽
①ファンタジーのはずの存在とコミュニケーションが取れる
「妖精」や「各キャラクター」は実在するのかもと思わせる演出。彼らが目を合わせて手を振ってくれること。この非現実感にワクワクする。
②出演者みんなが楽しそう
感情労働従事者ワイ、こういうのがとにかく沁みる。
他人が楽しそうに振る舞ってる姿は本当に尊く、ありがたい。
「他人が楽しそうでありがたい」という表現があまりピンと来ない人は、逆に最近流行りの不機嫌ハラスメント(通称フキハラ)をイメージしてみてほしい。他人が不機嫌をぶつけてくると嫌な気分になるだろう。
フキハラの対極の存在がパレードの出演者である。「楽しい」「嬉しい」を勝手に生成してゲストにぶつけ続けてくる。それが心地よい、そういうサービスである。パレードは眺めて楽しい芸術でもあるが、出演者からの感情サービスを受ける場でもあると思った。
③テイク&テイクで良いから気楽
出演者側は笑顔を振りまいたらすぐに立ち去るので、こちらから何かリアクション返す隙がない。ゲストにとってはギブ&テイクならぬテイク&テイクだ。そういう時間になるように出演者の行動がうまく設計されている。
大半の社会人は、仕事ではギブ&ギブ、プライベートではギブ&テイクの精神で過ごしていると思う。主観的にはギブしてる時間のほうが長いはずだ。そこでテイク&テイクの時間があるとめちゃくちゃととのう。
地蔵が好きになった1日
地蔵の好きポイントは3つある
①拠点がある故の身軽さ
②身体が比較的楽
③非日常を満喫できる
①拠点がある故の身軽さ
予備のカイロや夜用の重ね着、モバイルバッテリーなど、「今は使わないけど必要な荷物」はすべてレジャーシートに置いておける。手ぶらで園内を歩けて快適。
ただしこれは地蔵中に限った話であり、地蔵解除後はむしろ大量の荷物(ブランケットとか座布団とか)を持って園内をウロつかなければならない。コインロッカーに預けるか、地蔵終わったら早めに帰る設計でもいいかもしれない。
②身体が比較的楽
インパにつきものな「何かに並んでいる時間」がほとんどない。アトラク待ちでは行列90分×3とか普通だが、地蔵だと場所取り以降は座っているor目的地に向かって歩いている時間になる。
翌日に疲れが残らないインは今回が初めてだった。
③非日常を満喫できる
6時間超えの地蔵なんて絶対暇だろうと思い、本まで持って行ったのだが、あっという間すぎて1冊も読まなかった。
ずっと非日常だった。一日中浮かれていた。
園内のクリスマス装飾が可愛いねとか、限定のケーキが甘めでナッツが入っているだとか、フリグリの衣装が普段と違ったよとか、そういうことを見つけて共有するうちにテンションがどんどん上がっていった。地蔵では、園内のちょっとしたお楽しみをゆっくり見る時間的な余裕があるし、それを逐一話す体力的な余裕がある。周囲ではずっとクリスマスソングが流れていた。時折目の前をオムニバスが通り、手を振り合う。ディズニーランド特有のものや雰囲気を充分満喫できた。
まとめ
自分は普段アトラクションメインでインするが、ショーパレメインな1日も非常に楽しかった。メンバーが最高だったおかげ説も否めないが。検証のためにまた行きましょう