長く短い連休
短い正月休みだった。
いや、正月に限った話ではない。連休はいつだって短い。
あっという間に訪れた連休の最終日を、少しでも引き延ばそうと夜更かしをするのはいつものことだ。
誰だって休日の方が楽しい。
じゃあ僕たちは定期的にやってくる休日のために平日を犠牲にしてがんばってるのだろうか。
なんだか餌につられて走らされている馬みたいだ。
「幸せには2種類あると思う。一つは日常に帰ってくるための非日常の幸せ。もう一つは、非日常に行くための日常の幸せ。」
「20代で得た知見」という本で書かれていた一節だ。
「幸せ」といったら、つい「非日常の幸せ」を想像してしまいがちだが、私たちが気づいていない「日常の幸せ」もたくさん転がっているのではないだろうか。
朝目が覚める。ご飯をおいしく食べる。同僚と楽しくお話しする。そして、ちょっぴり誰かの役に立つ。そんな「日常の幸せ」も、「幸せ」と呼んであげてもいいのかもしれない。
アパートの階段を下りて、雲がほとんどない冬の透き通った青空を見上げ、
「今年もいい天気だなあ」と思いながら、新年最初の出社をした。
参考: