はじめて自分で稼いだお金で買ったゲームの話
フリーランス・デザイナーの井上新八です。
今回はちょっと前にnoteのお題企画になっていた
「#自己紹介をゲームで語る」について書いてみたいと思う。
今さらだけど…。
はじめて自分で稼いだお金で買ったゲームソフトの話だ。
そのソフトは、ファミコンの「松本亨の株式必勝学」。
1988年2月18日発売。
中学2年、14歳の冬の話だ。
ぼくはこの「松本亨の株式必勝学」がどうしても欲しかった。
なんで中学生がこんなソフトを欲しがっていたのか。
それにはいくつかの理由があった。
理由1 ドラマ「ファミリー・タイズ」のアレックス・P・キートン
1988年2月の日本。
前年の87年2月に119万円で売り出されたNTT株が、
4月に318万円に値上がりしたりして、
子どもながらに「何かよくわかんないけど株ってすごい」感があった。
ここから本格的に世の中はバブル景気に飲まれていくのだけど、
14歳の自分にはあまり関係なかった。
お金には無縁だったけど、
CNNニュースでダウ平均株価をチェックしたり、
新聞で日経平均株価をチェックする中学生だった。
株というものに少し興味があった。
けどそれ以上に、
「株に興味を持っている自分」を演出したかったというのが大きい。
それはあるドラマのキャラクターに影響を受けていたからだ。
当時テレビでやっていた
「ファミリータイズ」というアメリカの人気コメディドラマ。
これにハマっていた。
その主人公ともいうべき存在、
マイケル・J・フォックスが演じる
長男のアレックス・P・キートンがとにかく好きだった。
(パッケージ右の彼だ)
このアレックス、口から先に生まれてきたような青年で、
常に皮肉ばかり垂れ流す。
ああ言えばこう言う人間の典型だ。
頭が良くて、見栄っ張りで、金の亡者という設定。
将来の夢はエリート銀行員。
とにかくお金を稼ぐことしか興味がない。
初めて発した言葉が「Mommy」ではなく「Money」だったり、
幼児期に親に「お金は汚い」と言われて家出したり、
そんなエピソードがどれもかっこよく見えて、よくセリフを真似していた。
ビデオに録画して繰り返し見ていた。
当時アレックスのような「お金の亡者」が
ぼくにとっての「魅力的な大人象」だった。
ようはアレックスになりたくて「株」を勉強したかった。
そんなタイミングで遊びながら株が学べるゲームが出るという。
子ども心に「やるしかない」ゲームに思えた。
理由2 「消えたプリンセス」のイマジニア
もう一つこのゲームが欲しかった大きな理由があった。
発売元がイマジニアという会社だったことだ。
当時イマジニアは僕にとって偉大なゲーム会社の一つだった。
それは「消えたプリンセス」というゲームを作った会社だからだ。
「消えたプリンセス」通称「消えプリ」。
ファミコン・ディスクシステムのソフトとして87年に発売されたゲームだ。
このゲーム「面白い」かどうかは別として、
当時テレビゲームに熱狂していたゲーム少年の心に突き刺さる
トンデモないゲームだった。
人生の心のオールタイムベストに入る一本だ。
今でもソフトを大切に保管している。
写真を見て分かる通り、
このゲームには、ゲームディスクの他に、
イメージキャラクターの富田靖子のポスター(裏は地図になっている)、
音声ドラマと主題歌が収録されたカセットテープ、
ゲームの進行を記録するための捜査手帳、
攻略情報が掲載された本が入っている。
ゲームにイメージキャラクター!
主題歌!
そして音声ドラマ!(ヒロインのCVは富田靖子)
攻略のヒントや毛利名人の攻略実況の収録された本まで付いてくる。
ザ・メディアミックスだ。
ゲーム内容は、プレイヤーが主人公の小林もんた刑事となって、
来日中に行方不明になってしまった某国の王女を探し出す
というアドベンチャーゲーム。
そう書くとふつうのゲームなんだけど、
このゲーム、とにかく過剰なまでに斬新だったのだ。
まずマップが凶悪なほど広大だ!
(広大な町が5つあって地下にも迷路が張り巡らされている)
さらに全ての建物に入れる!
アパートに帰ると家賃を要求され、
お店ではダイナマイトを売っていたり、
減った体力は食事で回復、
お金がなくなったらバイトしてお金を稼いだりできる。
時間の概念があってタイムリミットは30日。
バイトばかりしているとゲームオーバーになる。
他にもジムで体を鍛えたり、
夜になると暗くなってギャングが徘徊し、
建物の中では突然横スクロールのアクションが始まったり、
町中の住民を撃ち殺せたり(結局自分が逮捕されるが)、
ヤクザの事務所に乗り込んだり、
大仏が飛んだり、
自由の女神が願いをかなえてくれたり、
石油を掘り当てたり、
とにかくわけがわからないゲームだった。
ただ、あまりに不親切な情報や、理不尽な謎解きの連続で、
カテゴリー的には「クソゲー」に認定されているのだけど、
オープンワールドゲームの元祖ともいうべき資質を持ったゲームだった。
少なくともこんなゲーム今まで見たことがなかった。
もちろんスペックがファミコンだし、
ディスクシステムの容量でできることはそんなに大したものではないけど、
自由度の高さは当時のゲームの中でも群を抜いていた。
のちのソフトにこの作品がどのくらい影響を与えたかは知らないが、
この時代にこの世界感を実現させようとしたことは単純にすごいと思う。
その「消えプリ」のイマジニアが作るというのだ。
株のゲームを。
事前情報によるとただお金を稼ぐだけではなく、
体力をつけたり教養を身につけたりしないといけないとか、
さらには結婚したり、株だけでなくて不動産の要素も絡むという。
まるで「消えプリ」のような自由度の高さ。
まるで人生シミュレーターのようなゲームじゃないか!?
これは期待しないわけにはいかない。
(↑当時のチラシ)
○発売前に立ちはだかる大きな問題
そしていよいよ発売が迫ってきたのだが、
そこには大きな問題があった。
・定価が高すぎる
この頃のゲームソフト、
ファミコンのゲームカセットが通常1本5000〜5800円。
これでも中学生がおいそれと買える金額ではない。
ただ「松本亨の株式必勝学」は群を抜いて定価が高かった。
9800円!
9800円!!!!!!!!!!!!?
うそだろ、うそだと言ってよ、バーニィ。
ゲームを買う前に金額がすでに無理ゲーだ。
・ドラクエ3の翌週に発売
定価が高い。
その上、更に運の悪いことに、
発売日が「ドラクエ3」発売の翌週なのだ。
「ドラクエ」は人生の一大イベントだ。
ちなみに「ドラクエ3」の定価は5900円。
大げさに言えばドラクエ3が2本買える…。
どちらも買うとすると16000円近くになる。
14歳の経済力でどうにかなる金額ではない。
お年玉を駆使してもどちらかしか買えないし、
もう使えるお年玉は残っていなかった。
さて、どうするか。
どちらかを選ばないといけないのか…
ビアンカかフローラか選ぶよりも難しい選択だ。
もしかしてどっちかは買えないかも?
そう思うとますます欲しくなる。
それが人の心理だ。
○幸運が舞い込む
そんなときだ。
発売の数週間前の1月中旬だったと思う。
母親が働いていた編集プロダクションで
制作していた商品カタログで重大なミスが見つかり、
週末のうちにシールを貼って
それを修正しなければいけないというトラブルが発生した。
とにかく猫の手も借りたい状態だという。
この修正作業を手伝わないかと頼まれた。
期間は土日の2日間。
土曜は学校があるから午後からになるけど、
日曜はフルで作業できる。
「2日で1万円くれるならやる」と言った。
「働き次第で」ということで交渉は成立した。
これだ!なんだ神様はいるじゃないか。
シール貼るだけでしょ。楽ちんじゃん。
これがぼくにとっての初めての「仕事」だった。
14歳になったばかり、自分の働きでお金をもらう、初体験。
学校が午前中で終わった土曜日、行って驚いた。
その数が…尋常じゃない。
とにかく修正するカタログが山積みだった。
そしてシールを貼るという作業。
切り取られたシールを貼るわけじゃない。
紙に印刷された数字を自分で切り分けて、
ズレないように貼るという作業だ。
しかもそれがものすごく小さい。
かなり細かな技術の要求される仕事内容だった。
もともとそんなに手先が器用じゃない。
どちらかというと不器用だ。
想像してたのと違う…。どうしよう。
やってみると、これが思った以上に地味で大変な作業だった。
カッターで数字をきれいに切り分ける。それをズレないように貼る。
ひたすらその連続。
切り取りが雑でやり直し、
貼ったシールが歪んでやり直し、
指はカッターで切るし、泣きそうになった。
不器用な人にはつらい仕事だ。
仕事ってこんな辛いものなのか。
ただ、何時間も同じ事をやり続けると、
次第にコツのようなものがつかめてきて、
ミスが減っていった。
やり方についても考えた。
まずは3シートほどまとめて切ってから、
それをまとめて貼っていく方が楽に進むとか、
当たり前のことを当たり前に学習していった。
楽しいこともあった。
生まれて初めてデリバリーのピザを食べた。
ドミノピザ。
あの独特の臭いとパンチのある味。
ピザと言えば冷凍のしか知らなかった。
ああ、大人の味だ。
そして、大人に混じって仕事をしている。
黙々と作業を進めているだけだけど、
同じ作業をしてる人たちとの連帯感のようなものが
できあがっていくような気がした。
短い間だけど共通の目的を持った仲間だった。
初日は終電近くまで、
翌日は朝から夜中までフル作業の週末だった。
そして何とか日曜の夜中に修正を終わらせた。
生まれて初めて味わう仕事での達成感だった。
ぼんやりとしか覚えてないけど、
このときのやりきった感は特別だったように思う。
○1万円をゲットそしてゲーム購入へ
無事バイト代は受け取った。
よく考えるとものすごい時間働いたので、
時給にしてみたら大したことはない気もする。
しかしこれが人生で初めて自分の働きで稼いだお金だった。
10,000円
生まれて初めて手にした「労働」で手に入れたお金だ。
これで「松本亨の株式必勝学」が買える。
ドラクエ3は発売してすぐにひとまず1周目は終わらせた。
これで心おきなく「株式」に没頭できる。
そして発売日を迎える。
1988円2月18日(木)
確か学校の帰りに町田駅前にあった「なかじま」で買った。
ワクワクしながら帰宅した。
そしていよいよゲームのスイッチをオンする。
<ここからはうすボンヤリした記憶の再現です>
てれれれーれれ〜 てれれれーれれ〜 ♪
聞いたことのある曲が流れてきた。
映画「スティング」のテーマでおなじみ「ジ・エンターテイナー」だ。
なるほど既存の曲を使うゲームか。
「ひとのゆくうらに道あり花の山」
と手書き風の格言がドットで表示される。
し、しぶい。
意味はわかんないけど。
まずは自分のなまえを入力して、担当の証券マンを選ぶ。
担当の証券マンは
「若手男 OL ベテラン」から選ぶらしい。
こっちは何もわからないので、ここはベテランに頼りたい。
「ベテラン」一択だ。
よしゲームが始まった。
突然画面に出てくる株式のチャートのような画面。
「東レ」「旭化成」「日石」「住友電」…
会社名が並んでいる。
えーと、何するんでしょうか?
ボタンを押してみると変なおじさんが出てきた。
「営業時間は9:00から15:00までです。」
そ、そうですか?
ところでぼくは何をすればいいのでしょうか?
教えてくれない…。
下に時計がある。
あ、9時になった。よしもう一回ボタンを押そう。
さっきのおじさんがまた出てきた。
どうやらこの人がベテランなのだな。
よし株を教えてもらおう!
「トーレのかいでっか?」
うん?何のこと?トーレ?
新しい呪文だろうか?
それともトレーニングのことを最近はそう略すとか?
よくわからない。
とありえず「はい」だな。
(ちなみにトーレは東レ株式会社のことです)
「げんぶつがいでっか? しんようがいでっか?」
ん?なんだそれは?
まずい何が何だかわからない。
ダメだ。このおじさん。わけがわかんない。
たぶんベテランすぎるんだろう。
いったんもどろう。
もっと初心者に優しい人がいるはずだ。
よく見ると「?」マークがある。
ここを押せばなにかヒントがあるかもしれない。
「どの情報にしますか?」
おお!情報が聞けるのか。よしここだな。
「新聞、業界紙、友人、証券マン、松本亨」
あ、「松本亨」の名前が。
誰だか知らないけど、このソフトのタイトルの人だ。
ぼくの労働の結晶の1万円はこの人に払ったようなものだ。
この人ならきっと何か教えてくれるに違いない。
何せ1万円も払ったのだ。
よし!行ってみよう!!!
秘書が出てきた。
「松本は忙しくてお会いできません。」
え? 会えないの?
・・・・・・
やっちまったかも…。
実はこれすごくつまらないゲームなんじゃないか…。
こんなものに1万円も払ってしまったのか。
ちょっと冷や汗が…。
よし、説明書を見てみよう。
まだネットも何もない時代、頼れる情報はこれだけだ。
けっこう大きなしっかりした作りの説明書だ。
なになに、手持ちの100万円を2年で1億円に増やすゲームで…
無事達成したあかつきには、松本亨の弟子認定がもらえて、
現実のマル秘株価予想を教えてもられると。
クリアするにはお金を増やすだけではなく、生活のレベルも上げろと。
なるほど。
分かってはいたけど、これは中2向けのゲームではないな。
ただ文句を言っても始まらない。
買ってしまったのだ。
1万円出して。
これは楽しむしかない。
まず株価ボードの見方を学ぶ。
始値、高値、安値、なるほどNTT株だけは高すぎて単位が違うのか。
現物取引と信用取引についても学んだ。
なるほど信用取引は30%の保証金を払って
持っている現金で買える以上の株を買うことなのか。
ただし半年以内に反対売買をして精算する必要があると。
なるほど。
ようはお金がなくても借金のような状態で買えて、
それを買ったときより高く売ればその分儲かると。
株ってそういうことか。
資産運用についても学ぶ。
定期預金に入れて信用枠を増やして銀行から融資を受けるのか。
ファンドというのも地味だけど儲けが出る。
不動産も買うと儲かるのだな。
説明書を読んで基礎知識をつけて、改めてゲームに向かう。
なるほどそんなに難しいことではない。
なるほど、株ってこういうものなのか…
働かずして面白いようにお金の増えるゲームだった。
100万円を2年で1億円にするという
普通に考えると無理ゲーに近い条件だけど、
何せ、株は上がる!
しかも不動産も上がる。いやむしろ不動産の方が儲かる。
定期預金を入れて信用枠を増やせばお金は借り放題。
借りて、預金する、これを繰り返せばお金が増える。
ようするに借金だけど。
そうして元手を増やして投資する。
ときどき宝くじも当たる。遺産も入る。
しかし、このゲームの難しいところはそこではない。
むしろお金以外の部分にある。
よく事故にあう。
家に現金があるときに限って泥棒が入る。
火事にもなる。
結婚したあと守銭奴になるパートナー。
外食を4万円でして、オーディオを59万円で買う。
ジムに行って体力付けて、旅行に行って、
ゴルフにもスキーにも行かないといけない。
これが「生活のレベル」を上げるってことなのか…。
なに、この人生楽しいのか?
働かないで金を儲けても
結局人生が面白いとは限らない。
そんなゲームのように感じた。
そうするとこのゲームのメインテーマが
映画「スティング」の「ジ・エンターテイナー」であることにも
意味があるように思えてくる。
「スティング」は言うまでもなく歴史に残る傑作映画だ。
ギャングの大物を相手にしかける詐欺師たちのコンゲームもの。
つまり株式なんてものは、詐欺師の仕掛けたゲームのようなものだ、
ということを暗に示唆しているのかもしれないということだ。
もちろん、そういうものだからこそ金儲けが面白い
という側面もあるのだろうけど、
その代償は人生で払うことになるんだぞ、という
そんなメッセージをぼくはこのゲームから勝手に受け取った。
本当にそう思って作られたゲームなのかは知らないけど、
株も金儲けもぼくにはアホくさいものに思えた。
それから時を経ず、世の中はバブルの絶頂に突入していく。
このゲームの発売時に21000円台だった平均株価は
2年後には38000円台に跳ね上がっている。
ほとんど倍だ。
土地転がしで儲けるというゲームの裏技のようなことが、
現実のそこら中で起きていた。
みんな浮かれていた。
でもぼくはなんだかそれがちっとも好きじゃなかった。
浮かれた空気にはちっとも乗り切れないでいた。
まったく経済的に関係のない中学生だったからというのもあるだろうけど、
何だか時代の空気になじめなかった。
それはこのゲームがすべての要因ではないと思うけど、
その一部にはなったような気がする。
「働く」「お金を稼ぐ」ってことが何なのか、
世の中に変な違和感を感じていたのは確かだ。
少なくともこのゲームを手に入れるまでの
1万円を手にするプロセスの方が断然リアリティがあったし、
何よりきちんと生きている実感があった。
そんなことがあったからかは分からないけど、
結局今までの人生で手を出した「株」は、
「どうぶつの森」の「かぶ」だけだ。
「松本亨の株式必勝学」を遊んだことで、
株やマネーゲームから完全に興味を失ったような気がする。
○それから20年後…
初めて自分で稼いだお金で「松本亨の株式必勝学」を買ってから
ちょうど20年経った2008年の夏、
ぼくはフリーランスのデザイナーになっていた。
本のデザインをしてそこそこ仕事も軌道に乗っていた頃だ。
そんなとき一冊の本をデザインしたことがきっかけで、
ビジネス書の仕事が爆発的に増えることになった。
きっかけになったのは「すぐやる技術」という本だ。
正確な部数は知らないけど10万部以上は売れたはずだ。
この本のカバーで使ったピクトの絵柄が
この当時のビジネス書かいわいですごく流行って、
装丁にこの雰囲気のピクトがあふれかえった。
当時はまだピクトという言い方が定着していなくて、
「全身タイツ君」と呼ばれたり「棒人間君」と呼ばれたりしていた。
その当時の書店員の方が書いたものと思われるブログが残っていた。
2009年1月の表紙トレンドの話だ。
このブログへのコメントして書かれているのが下記のコメントなのだが、
『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』という本で、
確かにピクトのようなものは出したけど、
そちらはマッチ棒のようなただの線の人で、
「すぐやる技術」でピクトの絵柄を初めて使った記憶がある。
これをきっかけにピクトを使った装丁の依頼が殺到した。
ま、本当に誰でも作れるものなので、
すぐにコピーが溢れてすぐブームは去ったけど、
それでもこれが縁で初めて仕事をいただく会社がたくさんあった。
そんな転機になった「すぐやる技術」。
制作中にプロフィールを見て「え?」って声を上げた。
著者の経歴に驚いたのだ。
とある。
え、イマジニアに87年に入社してゲームを作って証券会社へ転職…。
間違いない。
「松本亨の株式必勝学」を作った人だ。
久米 信行さん。初めて名前を知った。
20年の時を経ての再会だった。
またしても人生の岐路に
「松本亨の株式必勝学」が関わってきた。
結局、今もまだこの方にお会いしことはないのだけど、
ひと言、お礼を言っておきたい。
「人生の転機をありがとう」と。
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