冬の下田はなぜ風が強いのか?
こんにちは、株式会社しもズブです。
皆さんにしもズブ民(下田にズブズブになるくらい好きになる人)になっていただくべく、日々事業を進めております!
今回は、2本目にしてかなりアウトローな内容のnoteです。
しもズブの事業とは一切関係ありません。
読み物の一つとしてお楽しみください!
下田の気候について
皆さん、「下田の気候」と聞いてどんなイメージを浮かべますか?
おそらく多くの方が「あったかそう」と思っているでしょう。
下田に住む我々も同じことを感じているのですが、「実際のところどうなの?」ということについて調べてみました。
気象庁のデータをもとに書いていきます。
(下田市のピンポイントのデータがなかったため、隣の南伊豆町にある石廊崎観測所のデータを用います)
まずは最高気温&最低気温について。
東京と比較するとこんな感じでした。
最高気温だけみると、1月以外はほぼ同じで、春夏はむしろ東京の方が暑いようですね。
注目すべきは最低気温。1月は下田の方が4.4℃も、4月は3.2℃も高いじゃありませんか。
「下田はあたたかい」というのは、気温が下がらないとほぼ同義かもしれませんね。
続いて降雨量。
ここ数日は下田でもよく雨が降っていたのですが、実際のところどうなのでしょう。
東京は年間通じてシトシトと降り、逆に下田は差が激しいですね…。
ちなみに、7月の下田の降雨量は年によってもバラつきが大きく、2017年は16mm、2015年は532.5mmでした。
そしてちなみに、昨年の686.0mmは、1941年の900mmに次いで第2位の降雨量のようです。
面白くなってきたので全部洗い出したいところですが、我慢してあと一つにしときます。
最後は、今回の本題の「風速」について。
スゴイですね。
下田の方が、東京よりもアベレージで2~3m/sほど強いみたいです。
特に、冬の風は本当に強く、こんな感じの天気予報が通常運転です。
10m/s越えが週に1日はあるくらい。
下田の冬は風が強い!
というわけで、下田の冬は風が強いのです。
先日撮影したとある動画なのですが、これをご覧いただくとその強さがおわかりかと思います。ヤシの木が超揺れています。
さらに、その理由を探るべくググっていると、(伊東市ですが)こんなブログが出てきました。
下田でも、強風ゆえに漁の船が出せないことがザラにあるようです。
ですが、残念なことに、「冬の下田=風が強い」を示す文献がなかったため、推測ベースになりますが根拠を論じていきたいと思います。
※下田の気候に詳しい方、今度ぜひ根拠を聞かせてください
下田の冬は風が強い理由を推測してみた
以下記事にあるように、浜松地方には「遠州からっ風」と呼ばれる季節風が冬に吹くそうです。
風速10m/s以上になることもあり、この風のおかげでものすごく寒く感じるようです。
この記事によると、強風が吹く仕組みは以下のようです。
秋から冬にかけてアジア大陸から太平洋に向かって北西の季節風(モンスーン)が吹く
↓
暖流である対馬海峡の上を通過することで、湿気を帯びた季節風に変化
↓
日本アルプスなどの山脈にぶつかり、日本海側に雨や雪をもたらす
↓
雨や雪によって湿気が抜け、乾いた空気だけが太平洋側へ吹く
※こちらの記事より掲載→ https://rabico.cocolog-tnc.com/gmt/2011/09/post-f4ea.html
上記から推測すると、北西からのモンスーンが下田まで吹いてきていると考えるのが自然ですね。
かつ、下田の北西方向は駿河湾(=海)、つまり風をせき止める要素がないので、勢力を保ったまま下田に吹き付けているのだと考えられます。
-----
というわけで、今回は下田の気候について、特に冬の下田の風について書いていきました。
本州の中では暖かい方の地域なので、冬でも楽しめることは多いのですが、くれぐれも強風には気を付けてお越しください。
金目鯛のしゃぶしゃぶや、漁師の郷土料理「いけんだ煮味噌」が皆さんを待っていますよ。