48日目(顔相)

いつだって人の顔を伺うように生きている。
というよりは、自分の顔がいま、どういう表情になっているのか、
その筋肉一つの動かし方が、相手にどう見られているか、
そういう事が最近気になる。

仕事は忙しいが、辛いものではない。
そのメッセージを伝えるのが仕事の大半だと思っていて、
どうすれば制作物に前向きなメッセージが込められるかを、
それこそ毎日後輩と会話する時間が長い。
割とけったいなポジションではあると思うんだが、
「誰かの戦果」を出すために働くのはそんなに嫌ではないから
ああ、きっと今充実している日のほうが多いんだろうなと思いつつ、
そこはほら…人ですから…(遠い目で)

まあキャリアも長くなって、専門職で考えたら10年を超えた中で
当然まだない引き出しに出会うとワクワクしてしまうし、
新しい才能には嫉妬もする。一方でチーム戦のかじ取りは
その、どの粒にもまっすぐぶつかるという事が正解に近いという主義なので
同じ熱量をぶつけると、受け止める人、かわす人、通じない人など様々。
だからその都度、確認するのは「その時の自分の顔」だ。

やはり夢中になっているときの人の顔はとても魅力的で、
願わくば僕も職場ではそういう顔であってほしいと、
このバンドの人たちを見ると思う。

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