77日目(退路)

コンテンツメイクの肝は、プロデュース業の場合、
「この人だ!」と白羽の矢を突き刺してから。
日程調整や収支調整、広く言えば感受性の共有など、
多くの時間を費やすのはこうしたデスクワークだったりします。
そして私も年内に数本、年明けに大きめ1本と、
まさにこの作業に日々追われております。
こちらのアイディアそのものに賛同いただきつつも日程が合わない。
座組に対する疑問。コンセプト内での方向性の違いなど、
1歩進んで4~5歩下がる毎日ですが、それでも何とか。

先日、まあ我々の業界で「1年でいちばん注目度が高い」とされる
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSが発表されました。
どれも「どんな思考回路で生まれているんだ…」と思わせられるものばかり。
刺激にはなりますが、それなりの敗北感もまた存在します。
まさに退路を断ち、まい進を続ける作り手の皆さんには敬意しかありません。

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