近代日本は二度抹殺された。その2
昨年は、ペリリュウ島だった。
郷土茨城の水戸2連隊と高崎15連隊が玉砕されていたことを知らずに居た。ひょんなことから、卒業した高校の旧制中学出身者のおふたりが共に大隊長として玉砕されてたことを知り、半年近く生家と墓を探し回った。
今年の夏以降は、明治維新前後に翻弄された。
その1にも書いたが20代に司馬遼太郎氏の書籍と出会い、ほぼ、全巻読了した。後に、あれ?明治維新で可笑しくねえか? の疑念が晴れないままに、彼の書籍をすべて処分した。
明治維新は、維新でなく、政府転覆、征夷大将軍の座から徳川幕府を引きずり下ろす方便と感じてならなかったからでもある。
お断りしておくが、我が家は、どんなに遡っても徳川幕府の幕臣でも、士でも無い。ただの百姓の血筋。
高校生の折に、聴け!海神の声を読んでいる。
70年安保闘争が盛んな時代。三里塚闘争も続いていた。
母校は、元々が硬派な男子校ゆえ、そちらに傾いた生徒は少なかったとは思うが・・・というか知りうる範囲で一人も居ない。
どころか、先輩の一人が、三島由紀夫氏の楯の会のメンバーだったことは後に知った。我が家で云えば、父親が海軍の志願飛行兵で元特攻だったことは、祖父から聞かされても居た。
幼児期、普段は酒を呑まない父親が、お盆の時期にひとりで一升瓶を抱えて竹やぶで過ごしていた。そのことを父親に聴けず、祖父から聞かされた。
たぶん、同僚が特攻で飛んだ命日なんだろう・・・。と。
ついでに、聞かされた。戦争終結が遅れたら、おまえさんは、この世に居なかった!とも。
たぶん、5~6歳の幼児。なんのことかわかるのは海神の声を読む高校生の折。
原田伊織氏の維新前後
二巻だけ読了した。それ以前に、桜田門外の変と呼ばれる暗殺部隊の末裔氏が書かれた水戸藩の始末記を読んでいたから、もう、脳内は、混乱の極み。
が、ひとつだけ、確信していたことがある。
明治以降の日本は、英米の尖兵として利用されまくり、力をつけた第一次大戦以降は、彼らの邪魔になっていた。
それが得意の難癖と謀略の限りで大東亜戦争に引きずり込まれ260万ものイノチを散らされた。彼らは、全てシナリオ通りだったであろうことは占領下に勝手に憲法を書きかえ、バブルを仕掛け、崩壊に導いたことからも自明。維新前後を書きたいが、その前に、どう考えても納得も得心も出来ないことが多々ある。
ありえないが、次に戦さをしたら、絶対負けねえ!と何の根拠もなく、若い頃は考えていた。いくつも、理由がある。
理不尽過ぎる言いがかりをつけて、国家を追い込み、あたら、若いイノチを散華させた。この勢力は2つある。外なる勢力は勿論英米。
もうひとつの勢力。紛れもなく、イノチ軽視の日本政府。
日本政府の系譜はエセの明治維新に連なる。
そう、長州閥と呼ばれる。
明治以降のこの国の中核は、長州が握ってきた。
中央集権なる独裁国家体制。それもテクノクラートに碌な者が居なかったと感じ続けてきた。
まぁ全てと云い切ったら申し訳ないから、そうは云わないが。
中央集権国家を形成した明治期に長州勢力が何をしてきたかは想像に難くない。一部に戦後も岸信介から続く長州勢力を快く思わない皆さんがおられるが、自明であろう。
誰もが歴史を引きずって生きている。
福島の農家支援をしていた三年間で見聞したこと。在京時に青森南部で見聞したことを併せれば、間違いだらけのエセ維新の弊害が続くと共感する部分もある。
とりわけ、会津の影に隠れているが、全藩が根絶やしに近くまで戦った二本松藩(戦国時代から続く丹羽長秀の子孫=羽柴秀吉は丹羽の一字を使った)の悲劇を知った。12歳以上の藩士の師弟で結成された二本松少年隊は12名が戦死している。ちなみに、会津の白虎隊と違い、彼らは砲兵隊だったようだ。丹羽氏は関ヶ原の闘いでは西軍に与したようだが、縁戚関係で家康に再興を認められ、紆余曲折の末に、幕末は二本松藩として生き延びたようだ。会津藩とは別の意味で徳川家の恩顧を感じていたのかも知れません。
悪癖で、後に読み直しても、小生の拙文は回り道が多い^^;
性癖なのかしらね?
原田氏の書くエセ維新! 読み解き方であり、彼が伝えたかったこととはおおいなる相違があろうが。
その1,テロリスト集団 長州にしてやられた徳川幕府
その2,尊皇攘夷は、ただのキャッチコピー
その3,天皇家を引きずり出して利用した長州藩
その4,純朴な水戸藩は全藩が薩長に利用された
その5,薩摩に利用された桜田門外の変
その6,あれは変ではなく、現代風に言い換えればテロに過ぎない
その7,江戸時代は、インフラも含め当時の世界に類例のない社会システム
その8,江戸幕府の重臣、官僚は極めて優秀だった
その9,徳川幕府は鎖国政策ではなかった
その10、ペリーの黒船に屈して日米通商条約を結んだわけではない
その11、英国は、戦略的に、倒幕を目的にした薩長に近づいていた
今もなお続く、明治維新の間違い制度
ペリリュウ島には、日本軍の戦車(と言うには程遠い、ブリキ細工)が12兩配備されていたとされている。
米軍のM1戦車一発で、初戦で壊滅したようだ。
日本兵の持つ小銃は三八式と呼ばれる撃鉄を一発ずつ起こす単発銃。
まるで幕末の薩長軍が保持していた旋条痕付きのアームストロング砲や元込め式の銃と、火縄銃の戦いの様相。
英米軍は勝てない!と思ったら降伏する!が戦陣訓。
対して日本軍は、最後の一兵まで戦え!とされていたようだ。
ガラクタ歩兵銃も天皇下賜の銃とされていた。
誰が決めた? 長州閥が遺した遺産だったんであろうよ。
イノチよりもモノが重たい日本政府と日本軍。
戦場に出向かず、玉砕を指令していた霞が関のテクノクラートが戦後のGHQに唯々諾々と従ってきたのが戦後の日本と感じてならない。
銃後の護り!とかメチャクチャ過ぎるイノチを軽くみた政府。
高度経済成長期に日本の財界は、二度にわたり、米国のイチャモンに敗れた。自動車と半導体。
いつの間にか半導体は、インテルとサムソンと台湾勢に取って代わられている。サムソンは既に過去になっているようだが・・・。
そもそも、東京裁判なる勝者が敗者を裁いたエセを教科書に掲載し、さも、戦争犯罪人が居たごとく教科書に掲載されている。
人のイノチを軽視したと云う意味では裁かれるべきとは思うが。
無差別爆撃と二度の原爆投下。それも試験投下した原爆で亡くなった犠牲者は100万人近い。
それを犯罪と呼ばずになんとする。
そもそもが建国300年。
それも先住民を根絶やしにし、バッファローも根絶やしにした収奪集団で成立したのがアメリカ合衆国。アラモ砦を悲劇の英雄に仕立て上げ、メキシコからテキサスとカリフォリニアを収奪し、ハワイまでも乗っ取る。
まるで、狩猟民族そのものの国家が米国。
疲れました。世界は何処に向かう?
昨年の米国大統領選は、米国が国家としての体裁を捨て去ったと感じている。あんなインチキを国を挙げて、やっている。
インチキの結果でWHに居座り続けているのが大統領?
日本が戦後、頼りに頼ってきた米国の体たらくをわからんハズが無かろう。
外務省がわからんハズが無かろう。
いつまで、米国頼みで生きようとするのかしらね?
瑞穂の国・日本は、地方の自立からしかあり得ない!と感じる昨今。
老いましたね!
日曜の朝。