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マクロの宇宙を知らずに食を語る愚

食は、人を良くする!と書きます!

遺伝子組み換えや除草剤、殺虫剤が食の安全を脅かす!と世情伝わります。
遺伝子組み換えについては、未知への恐怖が背景にあろうかと。
除草剤、殺虫剤、殺菌剤は、まとめて『農薬』に分類されています。
農薬とは、普通に考えると、農業の薬?と誤解されがち。
言葉を編み出した人物に敬意を払いますが、
言語は、Pesticides。agricultural chemicals。
英英辞書にはこうあります。
『有害な昆虫、小動物、野生植物、その他の不要な生物を殺すために使用される化学物質』
化学はある時期まで、農薬もある時期まで万能とされた魔法の薬でしたね。


    30分計の三日間。有機物20cm内の温度変化です


図は堆肥と世情呼ばれているものの、温度変化です


この温度は、誰が出しているか判りますか?
微生物とか菌とか呼ばれる生命体が増殖する条件は多々あるが、主に有機物と呼ばれるモノを分解しながら増殖する。
増殖の過程で熱を出す!その熱の30分ごとの推移が上記図。
理由は皆目検討がつきませんが、発酵温度は一定で無いことがわかります。

健全と呼ばれる土壌には、1g中に数億の微生物(菌)が生息しているそうです。
手のひら一杯にすると、100億を超えるとも。地球上の人類を超えますね。
過半の皆さんが失念してますが、自然界は大いなる小宇宙を形成している菌類が支えていると云っても過言ではありません。



樹木の循環


落葉樹は冬になると葉を落とします。常緑樹でも春になると新芽が出て、旧い葉を落とします。都市生活者の皆さんでもそのことは認識されているかと思います。
明治神宮の森は、肥料を与えておりません。代々木公園も同様ですね。
山野の自然林も同様に肥料を施すことはありません。
それでも育つのはどうしてなんでしょうか?
光合成と落ち葉を分解している菌が作り出す養分を樹木は根と葉っぱから得ている。
それこそが、自然界の大いなる循環です。

常緑の白樫も春には新芽が出ます。
白樫の新緑
毎日掃き掃除しても翌日はこの通り^^; 常緑樹は面倒。冬に落としゃ良いのに!


ケヤキと白樫の落ち葉です。ここは、10年間、落ち葉を片付けて無いのでフカフカ!


農地での循環と収奪と輪作


水田は毎年稲作を続けても収穫出来ています。
一方で畑作は、長年作り続けると作物が育たなくなるので、輪作をおこないます。
何が違うんでしょうか?
目にみえる世界での違いは、稲作は二点違います。
その1,水耕栽培であること
その2,稲わら、稲株に生息するバチルス菌(納豆菌とも呼ばれる)
その3,水が運んでくるミネラルと有機物
一般的に、水は河川から取水します。
河川にもいろいろありますが、源流部から流れ出す河川は、多くのミネラル分を含んでいます。また、ミネラルと一緒に有機物も運んできます。


他方、畑は持ち出すだけで有機物を投入しなければ、年々痩せ細ります!
NPKだけでは、成分的に間に合っても、微生物叢は増えませんね。
これが連作障害の元の一つかと。
ならば、持ち出し量に見合った有機物(微生物叢を維持するための)とミネラルの投入が必須では無いのかしらね?


大いなる宇宙とミクロの宇宙の間で活かされている動植物と人!
夜空を眺めることはあろうかと思います。
米や野菜の農産物を食する折に、大地の下で営まれているミクロの宇宙にも思いを馳せてみてください^_^


知人の鈴木重義さんからお借りしてます。銀河が綺麗ですね!


移植三日目のとうもろこし! ここは土壌改良材がたっぷり!


堆肥センターとか堆肥舎の名前を捨てて、金山!
基礎ボカシ



追肥用ボカシ




金山と二種類の土神

仲間内では、二種類の有機物に酵素や炭素、その他の発酵助剤を混合してボカシ肥を生産し、共有しています。
微生物の増殖を主な目的にしているものと、追肥を狙ったボカシ!

生産の場をKinzan! ボカシ肥をkinzan土神と呼んでいます。





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