上妻地区農業再生協議会「畑作公社」その2 4つの視点
蟻の目、鳥の目、衛星の目、と、ヒト目線!
残念なことにわが町は、昭和40年代以降の高度経済成長期に工業団地造成に励んだ一方で農業と街づくりは疎かにされたと感じてならない。
また、噂に過ぎまいが、当時の首長選には、多額の献金がとある業界団体から、あったともされている。結果、都市計画の線引きがされない地方都市になってしまっている。
昔年、師匠の一人に云われた言葉が表題。
・土と作物を観察できる目線
・耕地と農産物と農業を俯瞰できる目線
・時代の変化を眺める目線 ヒト目線は当たり前!
この3つを持たなイカン!!と。35年前ですね!
都市計画の線引が無いことには、功罪がある。
功は、倉庫、運送業の立地が進んだこと。
農振地域の指定が少ないため、農地の宅地転用が比較的容易な市となり、平成の時代以降に随分と倉庫が立ち並んだ。
たぶん、近隣の都市(常総市やつくば市、筑西市)では都市計画の線引がされているから容易なことでは無かろう。
市は固定資産税の増収で財政は潤っているかと思う。
農地と宅地では、評価額は、100倍くらい違う? むろん、税額もね。
罪は、農業振興策が遅れたこと。
ジイさんがメジロ密猟や、キノコ採りに勤しんだ山林は、既に皆無。
里山があっての農村光景と思うのは、戦後産まれのノルタルジーなんだろうね? 意外なことに、当市は、高道祖東部を除いて、里山の無い町だったんだよね。旧上妻村だけが豊富な里山が点在していた。
名残は、旧関城町の花田~花橋~井上あたりに残されている。
農業の基盤整備事業やらは進捗しているが、歴代首長の農業政策は、農家に委ねたと云っても過言では無かろう!
あるいは、ジイさんが知らないだけで、農業関係者は、努力を重ねてきたのかも知れない。
ある時期まで、市役所と農協は一体で農政を進めてきているから、農協にも責任の過半があるのかも知れない。
が、広域合併して、農協と市役所の位置関係は遠のいたであろうことは、何れの自治体でも感じ続けてきたことかと。
食糧管理法廃止前後からの農業政策も一因かも知れない。
他にもいろんな要素が絡んだ末であろうが、歴代市長が農業振興策を声高に政策に据えたことは無かったかと・・・。
近隣四市町のデータから読み解く四ケ市町の現状
こちらは、農産物販売高合計
品目別ですね。米、野菜、果樹、畜産が大分類です
耕地面積とhaあたりの販売高
下妻市の農産物販売高の6割が畜産です。
坂東市並みのhaあたりの販売高になれば、年間40億円の増加になります。
結城市並になると、120億円増。
とんでもない数値の八千代町は特殊かと。
他市町村の耕地を耕作してますからね。同等にはならんかと思いますが。
念の為、試算すると、160億円増加になりますね。
当然ですが、農家収入は、市内GDPの増加になり、商業者が潤うことになります。
地域でカネを回そう!の風潮がバブル崩壊以降全国的には、増えてますが。
今回は持論の展開はやめて、皆さんに委ねます!
これからの農業のヒントが隠されているやに感じますね。
最後に、全国の統計情報を掲載します。
面白いですよ。読み解いてみてください。