その10 循環農業の町。耕畜連携❣
畜産王国は輸入穀物王国でもあるし、堆肥原材料の宝庫!
農林水産省は昨年度「みどりの食糧システム戦略」を打ち出した!
たぶん、内閣府のムーンショット目標や国連のSDGsに連動してのこと。
農家の皆さん! 好機到来ですよ!
個々の政策に目くじらを立てることなく、邁進すると明るい未来が拓けます!
循環農業のまちの作り方
わが町の農産物生産高は、年間120億円程度。と近隣市町と比べると耕作面積の割に数値が低い。このことは先にも書いた。
今日は畜産糞尿活用と農水の政策との整合の路を探ってみたい!
わが町の畜産は、過半は養豚業。
豚の飼育頭数は、3万頭を超えている。
豚は一頭あたり年間に、糞は1000kg。尿は、1500㍑ほど排出している。
3万頭とすると、年間三万㌧以上の活用可能な有機物を産出していることになる。個々の養豚農家は大規模ゆえ、それぞれが堆肥化施設を保持しているようだが、いわゆる堆肥原材料でしかない。
これを土壌改良材にするには、酵素や炭素、他の有機物を混合する必要がある。とりわけ、炭素が重要資源だが、これは稲作から大量の籾殻が排出されている。残念なことに環境省の制定した、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」第16条の2項により野焼きは禁止されている。
が、但し書きがある。皆さん、それを無視して野焼きすると、速攻で通報されたり、防災無線から、こちらは◯◯警察署です♬が流れることになる。
但し書きでは、特例があって、農業に供する場合は、消防署や生活環境関連部局などへの届け出を行えば、可能とされている。
単純に計算するとわが町の農地面積は、田畑併せて、4000ha。
毎年、haあたり10㌧弱の堆肥原材料が排出していることになる。
これはえらいことと云うか、絶好のチャンスですね!
既に売り先も確定した養豚農家もあるだろうから、全量を市内の農地に活用することは難しいかも知れない。
一方で、堆肥は無料に近いと考えてる耕種農家も多い。
ゆえに、事業としての成立は極めて難しい。
が、冷静に考えてみれば、ゴミの焼却は、施設設置に数十億円も投じ、かつ有料のゴミ袋。それでも足らず、市の予算を注ぎ込んでいるのが現状。
そうと考えれば、循環型社会構築は世界的な要望でもあり、わが町は、いち早く、国連提唱のSDGs条例の制定なんぞも議員提案でされている。
議会はなんどか傍聴しているが、議員諸兄も行政もこのことに言及されていない。
ならば!! 農家が提言するしかあるまい!
当初から数億円も投じる施設をつくる必要は無いが、せめて、200~300坪の堆肥から土壌改良材を生産する施設が必要になる。
幸いなことに、わが町には、もう一方の食品残さの資源化をしている施設がある。主に、飲料の残渣を受け入れてるようだし、アヤシイ残渣は投入していない。先に、この施設と養豚農家と市とで協定を結んでいる。
地域内での有機物活用連係協定。
役所的には、協定を結べば可かも知れないが、農の現場ではそうは行かない!現場を構築しないと空文の協定となりかねない!
空文にしないためには、拠点を設置しなければなるまい。
それも本来、役所が設置すべきであろうかと考える。
が、残念なことに農業に関する振興計画にも、総合計画にも謳っていない。
でも、数億円も投じる施設でなく、一次加工された堆肥原材料の土壌改良材としての二次加工施設なので、総額で5千万円もあれば可能かと。
議会からの提言が最善なのかしらね?
役所施設へと提言しているのは、施設設置費用が、運営では賄えないからだ。運用をおこなうことで、経費が捻出出来ないからだ。
費用を捻出しようとすれば、農家への供給価格を限りなく、高く設定しなければならない! これでは本末転倒になりかねない!
むろん、施設の運用経費くらいは、受託者が賄うことになろうが・・・。
家畜糞尿!
失念していた。
家畜糞尿には、化学肥料の主成分である、NPK(窒素、リン酸、カリ)が含まれている。これの活用も視野に入れないとそれこそ、片手落ち。
研究は組合単独では出来得ない!
大学や研究機関と連動したら、面白いものが出来るかも知れない。
活用できれば、畜産農家にも朗報になる。
現在は、牧草地などに散布することで、処理しているようだが、、、。
世界の課題と政策を全部、取り込んでしまえば^_^
◯国連の提唱する「SDGs」
◯内閣府の提唱する「ムーンショット目標」
◯農水省政策「みどりの食糧戦略」
◯茨城県政策「儲かる農業の実現」
◯下妻市条例「下妻市 SDGs に基づく持続可能なまちづくり推進条例」
国策、県の政策、SDGs条例を包含する政策投資になりますね。
設置費用も、国庫の補助があるからさしたる持ち出しにはならないし、そこから供給される農産物を考えれば市民や議会の反対も起きないであろうことは自明。 積極的な働きかけをしていかなければなりませんね!
内閣府のムーンショット目標(2050年)に乗っかる!
目標52050年の食と農&「みどりの食糧システム戦略!」
上図(目標52050年の食と農)をご覧いただきたい!
化学肥料ゼロでも食糧増産が可能としている。
そもそも、肥料と称している三元素PNKは自然界にも存在している。
無機体であるPNKを栄養分にし、植物は成長する。有機体であろうが、無機体であろうが、PNKをコアにした供給体制を構築できれば微量要素は、無限の海水中に含まれているからね。幸いなことに日本は、海水の中に浮かぶ島の集合体。
ひとつだけ欠けているとすれば、土壌微生物は、単独では増殖できませんからね。必要なのは、有機物と云うか土壌菌が好んでくれる有機、無機物の投入です。そのコアが二次加工施設になります。
土壌菌の世界は肉眼では見えませんから、1000倍程度の顕微鏡も備えたらよろしいかと。
ついでに、メカニズムはわかって無い点も多々ありますが、多種の酵素が流通してますから、酵素を加えた有機物を投入し続ければ、肥えた土地を未来に残し、伝えることが叶う!
目でみて、土壌の現状を確認する。過去、土壌分析は、NPKやEC,CECの分析に留まってますが、生命体の分析が必要ですね。
が、そんなものは、簡単です。
顕微鏡は数十万円で購入出来るし、分析なんぞと大仰な構え方をしないでも、ど素人でも出来る技術ですから・・・。
土壌菌の画像で土を管理している町!のお墨付きを得ただけでも、当市は日本農業の先駆者になれるんだけどな~
議会や市役所の皆さんが理解してくれるだろうか?
最善は、議会提案で市長さんが宣言してくれたら良いだけなんだけどね。
循環農業のまち・しもつま宣言
簡単なことですね。提言しましょうね!
10回連続で書きなぐりました。
これは、上妻地区農業再生協議会「畑作公社」の諸君に書き残した遺言であり、提言です。
冊子にして配布するのも一興ですが、、、、。
少しだけ考えてみましょうかね? 結構疲れましたが、氣合いをいれて書き残したみた。
地域と農業をこよなく愛する身。提言は実践を前提にしている。
むろん、個人でも、組合の「畑作公社」単独でもなし得ない!が、「食」の安定生産と供給を国連や、内閣府、農水省、県、市、その他民間企業も含め、多くの皆さんの支援が無いと全体は出来得ない。
言葉を変えれば、こんな事業は参画しなければ、嘘だろ!と感じてるんだが。
次回からは、自身が全国を行脚しつつ蓄えてきた理想の農場を書き綴ってみたい! 生産と販売だけから、多目的且つ多機能な農場への提言をし、実践してまいりたい!
実践からの提言!
一枚の呼びかけ文をFB上にアップしただけで30名?の皆さんに参加いただいた。耕畜連携! 循環農業の告知!が目的だったが。
差し詰め、テーマは、
「やがて、農場は楽園になる!」
令和4年3月26日 午前4時!