その1主役は子どもたちと知恵の伝承者
老後なる言葉が昔から好きでは無かった。
明治生まれのジイちゃん子だったこともあるかも知れない。
脳裏に残るのは、幼児期にジイちゃんに諭されたことと背中で語っていた父親の姿。
ジイちゃんは、農地の境界争いを修める名人だったようだ。
穏やかな人柄だった所為か? 無欲の人物だった所為か今となっては真偽はわからない!
幼児期ゆえ、たぶん、4~5歳の頃。
何度もその場に連れていかれた。
境界のクヌギを一夜にして植え替えて、自分の敷地を増やそうとする不心得者も居た時代。誰が観ても、植え替えたな!と判明することを平氣でやっていた方も居られた。
帰宅するといつも牛小屋に連れて行かれた。
GUNな~(幼児期に往診のお医者さんが付けてくれた呼び名。飛行機をみると、グン!グン!と言ってたそうな)この背中にたかっている虫がいるな~
こいつらは境界争いはしねえんだぞ!とダニを捕まえながら語っていた。
人間だけだ、つまらんことで争うのは・・・。と。
後に、村のお不動さまに行くのが日課だった。
ここでも、「お願いは決してするな! ありがとうだけにしろ! 迷惑だ!」と、いつも聞かされた。
こどもたちを学校以外で見かけることが減った農村
こどものころ、学校が終わると、裏の道路か江面用水(当時は三面側溝では無かった)か里山(今は大木北部工業団地になっている)へ行けば数十人のこどもたちが居た。
此処で学んだことが人生を決めた!と感じている。
己の人生が楽しかったかと云えば、無上の人生を送らせてもらった!と感じている。そりゃ、辛いこと、苦しいこと、悔しいこともそれこそ星の数ほど遭遇したが、ありがたい!と感謝することも同様に体験させてもらった。
すべては、幼児期から少年期に自然との邂逅で学んだこと、教えてもらったことが、背骨になってるように感じている。
それこそ、モノが何もない時代だったが、こどもたちは皆、笑顔だったように感じる。モノやカネやテストの優劣では無かった時代だった。
それが農村の暮らしだった。アルバムが散逸してしまい、遺された画像が少ないが、昭和35~6年の一枚。なにゆえ、裸んぼかと云えば、衣類はお下がりの数枚しか皆、無かったからだ。
それこそ地区の子どもたちが数十人居た時代から、集団登校をする小学生が四人の時代になってしまった。
週に二度のゴミ出しの日だけ遭遇する。挨拶だけは、欠かさないようにしているが、四人のうち、ひとりは、(たぶん)パキスタンかスリランカの子。
この人数だと遊びもしないわな~。寂しいだろうな~と、当時を知る者にとっては感じるが。
農場への拘りの第一は、未来に生きるこどもたち!
異論があろうが、一番大切なことだと考えている。
幼児期にフカフカの土の上や砂浜に連れ出してみたら良い!
確実に土いじりを泥んこになって始めるから・・・。
その機会を奪ったのは時代と大人たち。
ならば、農場で思い切り、土いじりをさせてあげたい!
100坪ほどの、それこそ、フカフカの土地を開放したら良い!
ついでに、水辺も設置し、アメンボ、カエル、ザリガニ、メダカ、タニシ、ドジョウ、なんぞの生き物と遊べる場も造ったら良い。
これも場合によっては、遊水地やらを一角に設けたらよろしい!
むろん、溺れる深さの無い精々が30~50cmの水位にとどめたら良い!
とかく、邪魔者扱いされる団塊世代だが、体験から学んだ知恵や知識は豊富。こどもたちの間近に居てくれたらいろんなことを学べるかと。
笑顔が観られるだけでいいやね!
こどもたちをコアに据えて考えると展開が見えてくる!
農場は生産の場で無くてはいけなし、稼がなくてはいけない!
が同時に、こどもたちを第一に据えると、施設の整備もみえてくる!
・泥んこ遊びをすれば、当然、手洗い場が必要だし、水道が必須。
これは、農場には水が必須なので100m程度の深井戸を掘ればよろしい
当地は、幸いなことに、100m以下に、鬼怒川の伏流水が流れているそ
うだ。栃木の日光連山を水源にしたとても綺麗な美味しい水が確保でき
る!と、土質と水質検査の専門家に聞いた。
・生き物さんとの遭遇機会
昭和の時代、農家には、豚がいて、山羊がいて、ウサギがいて、鶏が居た
イタチやら野良犬やら野良猫からこの子たちを護る目的で、猫や犬が居た
当然だが、放し飼いにしていた。
そんな場があったらいいやね!
ただし、動物園で無いから実利を兼ね備えてないといけない!
最善は、鶏を飼うことかな?と考えている。
小屋は皆で手作りしたらよろしい!
餌はボカシ肥類似で可能!
タンパク類は、豆腐屋さんからオカラを分けてもらえば良いし・・。
野菜くずならいくらでもある。醗酵食を給餌すれば美味しいタマゴを生んでくれそう!
うん! ついでに、卵は、50円/個程度で販売したら、良いし、そうだね!
施設が出来たら、ACT米のご飯に卵かけご飯をメニューに加えたらいいやね!
醗酵食を与えていれば、免疫もアップするから鳥インフルエンザもこわくねえし、新規就農塾の塾生の中にも自立した折の選択肢のひとつにもなるしね。番犬の訓練はどうしたものかね?
鶏を食べてしまうといけないから愛玩犬では不味いよね!
次回は農業に集客するためのいくつかの私案を書いてみる!