コンサルタントは構造化の訓練として議事録を大切にする
コンサルタントは議事録をとても大切なものとして考えています。
そこに参加していない人でも、途中からプロジェクトに参加した人でも、その議事録を見れば、どんな話がどのように語られ、どんな意見が出て、何が決まったのかを把握することが出来るもの。
時に、そこで語られていなくても、会議後に議事録を確認した際に、追加や変更したい場合には、それを含めて記載するケースもあります。
一方で、その場で何が決まったのか、誰が何を言ったのか、それを記録することが重要な場であれば、追加や変更を受け付けることはしません。
議事録に何を求めるのかでその書き方が変わってきますね。
時に議事録を作成している手間も時間も惜しい。記録してもすぐに変更がある。として、議事録を作成しない。と決めている会社もあったりします。
コンサルタントとして駆け出しの頃は、この議事録作成がまずは一歩目の担当業務になるケースが多々。
とはいえ、新入社員として中途社員として入社してアサインされたプロジェクトで理解も浅い状況では、まぁ、なかなか書けないものです。
会議で用いられている言葉そのものが理解できなかったり、文脈が理解できずに何のことだがさっぱり?だったり。
そもそも、単にタイピングが追いついていないことも新卒だとあるケース。
数回出席して聞き取ることが出来てくると、次にぶつかる壁(FB沢山な状態)は、構造化する能力の不足によるもです。
コンサルタントとして作成する議事録は、会議で話された内容を、順番通りにタイピングしてOK。というケースは殆どありません。
会議中というのは、話が飛んだり、戻ったり、また別の話題が始まったり。という状況の中、それらをしっかりと構造化することが求められます。
時には、言語化されていない内容でも、構造化するためには記載が必要なケースもあります。
ただ、この構造化された議事録を作成し、上司からFBを受ける。この繰り返しによって、コンサルタントとしての構造化力が磨かれます。
昨今、録音して、テキスト化して、AIに放り込んだら議事録できました。と、便利な世の中ではあるのだけれでも、議事録作成以上に構造化の訓練になることってあるのだろうか?
構造化の訓練の元、コンサルタントの議事録作成はまだまだ続くのだろうなあ。と、4月入社研修で改めて。