『3連ATM』#ショートショート
私は都内に住む女子大生。
大学に入学してからテニスサークルに入って、一つ上の先輩に一目惚れした。
私は先輩に振り向いてもらうために、もっと可愛くならなくちゃいけなかった。
どうすればいいのか。
髪、メイク、ファッション、話し方、表情、しぐさ……
改善しなくちゃいけない点は、たくさんある。
でも、やっぱり一番は「顔」だよね。
私は、整形を決意した。
でも、整形にはお金がかかる。
早く可愛くならないと……先輩に振り向いてもらわないと……。
手っ取り早くお金を稼ぐ方法……、
――援交。
私は翌週にはもう援交を始めていた。
小汚いおっさんのブツをしゃぶったり、肛門を舐めたり、ときには生でヤったりもした。
がむしゃらだった。
早くお金がほしくて、「パパ」を見つけるのに必死だった。
頑張った甲斐もあって、お小遣いをくれるパパを二人も見つけた。
私はすぐにお金も貯まって、念願の整形をすることができた。
顔は目と鼻と口。あと、エラも削って小顔にした。
胸にはシリコンバッグを入れて豊胸もした。
私は、別人になることができた。
そのおかげで、テニスサークルの先輩とも無事、付き合うことができた。
いつも可愛い可愛いって言ってくれる。
私は幸せだった。
ある日、先輩は私に言った。
「友達と飲み会なんだけどさぁ、今、金欠なんだよねぇ。
おまえ、金貸してくんね? 来月返すからさ」