H&K製ナイフ「Exemplar(イグゼンプラー)」フォトレビュー!
良い刃物は一生ものといいます。アメリカで買った実銃を日本に持ち帰ることはできませんが、その銃社会の文化・エッセンスが多分に含まれる道具を日本に持ち帰りたい――ということで、色々調べてドイツの銃器メーカー・H&K(ヘッケラ―&コッホ)製のナイフ、Exemplarを衝動買いしてみました。折角ですので、商品紹介とフォトレビューをしたいと思います!
レビューまとめ
長所
・オタク心をくすぐるデザイン!
「かっこいいナイフにH&Kロゴを付けただけ」ではない。
・H&KライセンスでのHOGUE社製、Made in USA。
・ABLEロック機構*で片手オープンが安全に楽々行える。
(*Benchmadeのアクセスロックのような機構ですが、特許切れで他メーカーも使えるようになりました。)
短所
・刃の刻印(プリント)デザインが同品番で異なり、届くまでわからない。
・細部が良くも悪くも実用的。コレクター心はくすぐるが美術品的ナイフではない。
結論
買うまでが難しいけど、買って満足!でした。
コレクション的に、机に置いておいて軽く使ったりABLEロックを楽しんで手遊びするにはバッチリです。モデルガン的なナイフとでもいうのでしょうか。実用面でも値段のプレッシャーはあるものの、ガシガシ使うこともできます。値段は高いですが、同価格帯の高級ナイフに比べてH&Kモデルゆえに割高ということはないと感じます。
製品情報(2023/4現在)
正式名称:HK Exemplar Black
H&K品番:SKU#95000091
HOGUE品番:Sku: 54156
定価:169.95 USD @ HOGUE , 149.95 USD @ HK-USA
流通価格:約152 USD (税抜・送別)
購入価格:HK USA公式にて送料税込152 USD(詳細後述)
概要紹介
有名なMP5やHK416を作っているドイツのメーカー、H&K社がオフィシャル製品として売っているナイフ!!です。
実際のナイフ製造は銃器用カスタムグリップのメーカーであり、高級ナイフメーカーとしても名高いHOGUE社が担当し、米国で製造しています。
銃器メーカーのナイフだとスミスアンドウェッソン(以下S&W)が割と有名かと思いますが、お手頃価格でカッコよくはあり、さらに日本に居ながらにして銃社会のモノづくりのテイストを味わえる…といった魅力はあるものの、正直S&Wの銃の要素ってどこだ?という部分には私は少し疑問を感じていました。
一方でH&K Exemplarでは、ナイフのグリップ部がH&K製グリップ部の滑り止めパターンと同じ、素材は実銃向けカスタムグリップ用として定評のあるG10を採用!という、まさにH&Kのライセンスが無くては作れないナイフなのであります。いわゆるコラボモデルですね。
デザインに加えて、機能的にもABLEロックという仕組みが採用されており、他のロック方式に比べて、片手での開閉が行いやすくなっています。
これはグリップ側のボタンを手前にスライドさせるように引っ張ることで刃のロックが解除され、自由に動くというものです。
元々ベンチメイドという高級ナイフメーカーが特許を取って採用していたものですが、2018年にマニュアルナイフ向けは特許切れを迎え、他メーカーも自由に使うことができるようになっています。
実際のところ現代人がナイフをよく使うのはAmazonの箱開け等々が多いでしょうから、片手で安全に開けやすく閉めやすいナイフは実用上、大きな加点ポイントです。
フォトレビュー
どこで買える?(2023年4月現在)
色々なルートがありますが、日本でも「イグゼンプラー」として販売されているようですので、興味ある方は見てみてください。
USからの直売であれば、HK USAの公式、HOGUE公式、KnifecenterやBladeHQ等の大手サイトが取り扱っていますので、転送サービス等を利用することで日本に居ても手に入れることが出来るかと思います。
私の場合の購入時お値段は、送料・税込151.36ドル(HK USA公式から購入)でした。
内訳ですが、HP上の品代149.95ドルが15%オフクーポンを適用して127.46ドル、送料11.95ドル、税金11.95ドルで合計が151.36ドルです。
今買える大手サイトだと、最終合計が一番安くなるのはHK USAのようです。送料無料などのサービスがありますから、他の商品とまとめて買うならKnife centerなどの大手通販サイトが安くなるかもしれません。
15%オフクーポンは、「H&K Webstore Coupon」でGoogle検索すると色々出てきます。
ところで、YouTubeのレビューでは、130ドルと言われていることが多いのですが、これは恐らく発売当初の値段だと思われます。現在はHOGUE公式の169ドルが定価、Knife centerやBladeHQ等の152ドルが実売、HK USAだけなぜか2ドル安い という状況のようです。
刃の刻印(プリント)問題
さて、一点購入前に非常にひっかかった部分なのですが、このナイフ、同一品名・品番なのに、刻印が掲載ページによって違います!
が、HKとしては同品番で取り扱われています。
結構デザイン重視で買うものなので、色々と調べたのですがこの違いを話題に上げているページは見つからず。HKにも問い合わせをしたところプリントに関しては同一型番でも時々デザイン変更が入る、ということでした。
私の場合はEXEMPLARの小さい文字が入っているタイプがどうしても欲しく、ネットの海を彷徨いました。結果、数か月にHK USA公式で買ったという掲示板投稿を見つけ、そちらにはこの文字がついていたため一か八かで買ってみた所、無事このモデルを手に入れることが出来ました。
(ちなみにHKのカスタマーサービスに問い合わせたときはHPの写真通り=HKロゴのみのものを送るよ!と言っていたのですが…まあ、結果オーライですね。)
予想ではありますが、発売当初2019年頃のレビュー動画にはHKロゴのみが多く、直近1~2年(2022-2023年)の写真や動画ではEXEMPLARの小さい文字がくっついていることが多いので、前者が前期型・後者が後期型/現行モデルということなのではないかな、と考えています。
他のモデルについて
HOGUE公式から一覧が見れますが、Out The Front(OTF)ナイフは「飛び出しナイフ」という扱いになり日本では所持自体が違法です。
ということで、選択肢としてはExemplar(マニュアル折り畳み式)とFray(フィクスド)の2シリーズが選択肢に上がります。
また、廃盤のため公式からはサイトからはすでに消滅していますが、Karmaという独特のデザインのナイフもHOGUEから出ていたようです。
ほか、ベンチメイド時代の製品はebayで「HK Knife」等と検索すると出てきます。廃盤とはいえ中古であれば100ドル以下の比較的手ごろな値段で探せますが、新品未開封品はプレミアがついて200-300ドルくらいで流通している模様です。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
購入前に数日かけて情報を調べたものの、海外のYouTube紹介動画が主で、日本語情報が少なかったのでその内容をまとめてみました。
…実はTwitterでツイートする程度の予定だったのですが、久々に一眼レフを引っ張り出してきて撮影してみたところ、思いのほか綺麗に撮れてしまったのでnote記事にしちゃえ!というところもありました。
誰かのお役に立ったり物欲を掻き立てられれば幸いです!