推しに認知されたくないオタクの話
あなたは推しに認知されたいですか?
私は認知されたくないです。
前の記事で述べたように、私はもともとジャニオタで、最近2.5次元俳優にハマりました。
https://note.com/shimotsuki0331/n/n6aa8dee0e514
ジャニーズのファンはかなり多い。推しから認知されるには、ツアーを全ステして、しかも毎回同じうちわ同じ服、とかじゃないと厳しい世界です。
裏を返すと、認知されたくないオタクには楽な世界でもあります。毎年ライブに行っていても、各ツアー1公演しか入らなければ覚えられることはないと思います。会場の規模も大きいし。
SNSなんかも、推しのことをつぶやく人がたくさんいるから、よほどのフォロワー数を持ってる人のツイートじゃない限りは紛れます。推しのことを好き勝手に呟き放題だと思っています。(悪口とか、性的な内容とかは駄目ですが)
私は壁打ちのアカウントで推しの好きなところを叫びまくっています。リアルでオタクの友達がいるので、ネット上での繋がりはいらないなと思ってひたすら壁打ちしてます。
これまでジャニーズの推し(自担)の好きなところ(かっこいいだの可愛いだのエロいだの)やライブや出演作の感想を呟きまくってました。フォロワーはいませんが公開垢なので、たまにファンの方から反応をもらうこともあります。
自担の中にはエゴサをしている人もいますが、ファン数も多いし紛れるだろうと思って好きなように呟いています。自担が見ても不快にならない程度に。
さて、最近2.5次元俳優にハマったので、例のごとく、彼の出演作の感想を好き勝手に呟いていました。苗字にくん付けで呟いてみたり、フルネームを入れて呟いてみたり…
どうせ紛れるから。そう思って。
しかしこれは完全に慢心でした。
前の記事でも言及してますが、2.5次元界隈は、ジャニーズに比べるとファン数が少ないです。すなわち、彼の名前を入れてツイートしている数も少ない。彼のイベントや出演作のオンエアがない日は、本当に少ないです。
最新の情報はないかな〜?と彼の名前をTwitterで検索すると、上の方に出てくるではないですか、自分のツイートが。
恐ろしくなりました。
推しに見られたかもしれないと思って。
彼に会えるイベントに行く予定があるわけではないです。ツイートを見られたから、認知されたとも思わないです。
でも、心のままに叫んだ、かっこいい!可愛い!えっち!みたいな少し気持ちの悪い呟きを彼に見られたのではないかと、恐怖したのです。ただの自意識過剰です。
私は恐ろしくなって、彼のフルネーム+エゴサで検索をかけてみました。
「○○くん、作品名でエゴサしてるみたい」
「○○くんエゴサするらしいけど、フルネームで調べてるのかな?」
先人達が、彼がエゴサをするタイプだと教えてくれます。
終わった…。
彼にハマってから、作品の感想を名前入れて呟きまくってた…。ジャニーズの呟きと同じ感覚で…。
さすがに見られたくないツイには名前とか入れてないけど、プロフィールから過去ツイ見られたら、気持ち悪がられるのでは…?
自意識過剰だとは思うけど、見られてるかもしれないことを前提にツイートしようと決意しました。
それから数日経ったある日、彼の生配信を視聴しました。その中で彼は、エゴサについて言及したのです。タイミング良すぎるね!
作品名などでエゴサしたりすると、はっきりとおっしゃられたのです。
完全に死にました。
推しにツイート見られたくないって思ってたのに。推しのいい所は叫びたいけど、本人に届けたくなかったのに。
推しは、リプくれる人もいるし、書き殴ってくれる人もいるし、と言っていて、結構検索かけて見てるんだなと思いました。
感想のツイートに関しては肯定的に捉えているように感じました。
推しの言葉を聞いて、推しが仮に私のツイートを見たとして、気持ち悪いという感想を抱いてしまったら?という恐怖と羞恥とがない混ぜになっていきました。
その一方で、感想を見て参考にしたり嬉しいと思ってくれるのなら、どんどん名前や作品名を入れてツイートした方がいいのではないか?という考えにも至りました。
ツイートを見られたところで、私という存在が認知されるわけでもないし。
この界隈はファン数もそんなに多くないですし、あなたのお芝居を見て心が動かされたよ!っていう人が増えたよ、と伝えたいなとも思ったのです。
私は腹を括りました。作品の感想はどんどん積極的に呟こうと。それで推しが喜ぶのなら!
推しに認知されたくない人間なのに、推しにツイートを見られたくなかったのに、考えが変わるなんて。自分でもびっくりです。推しの力ってすごいな。
それでもやっぱり推しには認知されたくない。もしかしたら、またあいつ俺のこと呟いてるな、って覚えられちゃうかもしれない。それは少し怖くて。矛盾だらけです。
そして矛盾がもう1つ。
推しにお手紙を書きたいのです。
推しとの出会いが衝撃的で、感動的で。感謝の気持ちを述べたいのです。
ファンが1人増えることがすごく大事だと思ってるので、それを表明したいし、今後も定期的にお手紙を送りたい。
継続していくなら、できれば同じ便箋で送り続けたい。
手紙認知をもらいたいわけじゃないけど、やっぱり記憶に残ってほしい。
すごくすごく複雑な気持ち。
認知されたくないと言いつつ、この人いつも感想くれるな嬉しいなって思ってもらえたら幸せだなって、そんなことを考えてしまうのです。
ただ、お手紙の内容とツイートの内容が似通ったりすると思うので、そこで気付かれないかなとか不安にもなる。
誰もお前のこと見てねえよ、自意識過剰が過ぎるよって感じなんですが。
お渡し会とかに頻繁に参加しない限り、推しに認知されることってないから、手紙くらい自由に書けよ。
自分で自分にツッコミを入れてみる。
こんなに推しとの関わり方で悩んだのは彼が初めてです。それくらい彼のことが好きなんだと思います。
生で会いたいけど認知されたくない。
ツイートしたいけど認知されたくない。
お手紙書きたいけど認知されたくない。
認知されたくないけど覚えてほしい。
本当にオタクというものは厄介ですね。