【ひつじが週報】191126-191202
●191126(火)
わかる人にしかわからないような、些細な遊び心を店内の何箇所かに散りばめている。一見関連がなさそうなもの同士でも、偶然一つのキーワードで結ばれることがある。そういうのが面白くて、別に押し付けるわけでもないけど、置いている。置いていると、たまにそれに気づく人がいる。この日も某K社のビール「アフターダーク」を飲みながら「グレートギャッツビー」を読まれた方がいた。ものすごくわかりやすい組み合わせで一応同名の作品も置いてるものの、少し外した選書をするあたりが小粋だ。知らなくても困らないけど、知ってるとより面白い。そういう気持ちをこれからも大切にしていきたい。
●191127(水)
佐賀からのお客様が初来店。お酒を飲みながら本が読める場所を探していたらしく、「本」と「お酒」で検索して出てきたので寄ってくださったとのこと。試しに「本、お酒、福岡」で検索してみたら割と上位に出て来て恐れおののいた。とはいえひょんなきっかけで知ってくださって、現地に来ていただけるのは本当にありがたい。期待相応のお店であるように(時には期待を良い意味で裏切れるように)益々精進せねばとn回目の気合いを入れる。佐賀といえば来年佐賀で独立してカフェを開業するMくんが来店。たまたま隣に座った同級生のSさんと意気投合。新しいお店の話や、税務関連(だいじ!)の話で盛り上がる。Mくんが来る日はなぜかいつもタイミングが良く、彼の困りごとを解決できそうな人が偶然来店している。気づけば皆一緒にMくんの新しい挑戦について考えていて、なんだか面白いし、早く来年2月になってほしい。けど来年2月にくる周年の準備が全く進んでないので時間はできるだけゆっくり進んでいただきたい。何卒。
●191128(木)
某大学の学生達から授業の一環でひつじがをテーマに番組(映像作品)を作りたいとの依頼を受けて、少し前から取材を受けている。この日は都合がつけば来られたお客さんのインタビューを撮りたいと事前調整の上、営業中にスタンバイ。偶然来られたご近所の常連さんに事情を話して協力をしてもらう。インタビュー内容は照れ臭いので聞いていないが、取材を受けた後に「やってやりましたよ」と清々しい顔をされていたのでさぞやってくれたのだろうと期待に胸が膨らむ。この日はほかも日頃よく来てくださる人(常連さん)の来店が多かった。みんな学生さんのためになるならタイミング合えば自分も取材を受けたいと言ってくださる方ばかり。おそらく取材後には「やってやりました」顔をするのが予想できるし、若者とお店に優しい素敵な大人達に囲まれていると思う。
●191129(金)
急遽協力承諾が取れたとのことで、昨日に引き続き本日も取材。調整した大学生さんの取材に合わせて、偶然来店した作家さん方にもインタビューをしていた。昨日もそうだけど、十中八九ひつじがについて聞かれている(昨今の情勢に関するインタビューをしてたらそれはそれで面白いけど)のを聞くのもなんだか気恥ずかしくて、あえて聞かないようにしていた。とはいえインタビューにも積極的に協力してくださる方ばかりで、それがなんだか嬉しかった。今回の件に限らず春先の就活時期にも度々思ったが、学生勢の相談や挑戦に面白がって乗っかってくれる大人が、ひつじがの周りにはたくさんいて嬉しい。大人から若者へ。誰かから貰った恩を別の誰かに送るのが当たり前になって、その繰り返しで歴史が続けばなにより。
この頃また一段と関わる人たちが増えてき他ので、初心を忘れてしまわないように脱力(肩の力を抜く)&謙虚(調子に乗らない)キャンペーンを始めた。罰金制にして、溜まった金額でお酒を買って年の暮れに『贖罪の振舞い酒』として大晦日営業日で皆様に無償提供する。(誰も来なかったら勿論一人で飲む)
浮き足立たないようにしたい。そうやって気を引き締めたおかげか、来店してた作家のMさんからミカン(お供え物)をもらった。危うく調子に乗りそうになった。
●191130(土)-191202(月)
店休日。
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