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鹿の〇〇を喰らふ
最近分かったんだけど。
下ネタが好きなんじゃなくて、
私の人生がただただ、赤裸々なんだ。
私が赤裸々。裸族なんだ。たぶん。
キキララみたいだし、それでいいかと思った。
さて。
本題へ。
昨日カブの話を書いていたら、
カブ旅で食べたものを思い出してしまい、描かずにはいられなくなった。
四国まで行った帰り道、水の町と言われる郡上八幡が見たくて、めっちゃオフシーズンの郡上へ行った。
ゲストハウスでその夜、お友達の猟師さんが鹿を持ってきたとかでジビエパーティーがあったのだけど、その日の朝は3時起きだったので眠くて眠くて私は断念した。
翌日、オーナーの女性と私と二人しかいない日になり、オーナーさんがこう言った。
あ、昨日の残りなんだけど、
鹿の睾丸が残ってるんだよねー、一緒に食べてみる?
え?睾丸?
そんなの食べてみるに決まってる。
旅の恥は何とやらですよ。
ここからは男性陣は下腹部にキュッと力を入れて読んだ方がいいかもしれない。
その日の夕方。
なんか希少なものらしいのよ、ラッキーだねー、とか言いながら、いよいよ試食会が始まった。
ていうか、どうやってこの睾丸食べてみる?
というまるで魔女の会話になった。
大きさは(いいのか?こんな解説して)、
Sサイズの卵の黄身くらいで2つ。小ぶり。
とりあえずソテーして1個ずつ食べよう、ってことになった。
睾丸のソテーである。(ていうかこの話大丈夫?無理して読まなくていいからね)
なんせ、睾丸をソテーしたことないので、こちらも恐る恐るである。
すると、ある程度火が通った瞬間、
ぱぁんっ
と言って周りの薄皮がむけた。
ぎゃっ
と言って飛び退く私。
果敢にも菜箸で炒め続けるオーナー。
塩胡椒して、こんなもんかな、
と、
一人ひとつずつ、食べてみることにした。
ナイフとフォークでスライスして、食べてみる。
あ、食べやすい。
臭みもなく、クセもない。
へー、食べれますねー。
なんて言いながらナイフとフォークで
睾丸を切って食べた。
この表現、ほぼ魔女確定である。
食感は、堅くもなく柔らかくもなく、
コリコリもしていなかったと思う。たぶん。
兎にも角にも食べやすい品だった。
本当にソテーのいい味付けがしただけで、
やっぱ草食動物だからかな〜、とか話した気がする。
で、体にいいらしいよーくらいの情報で食べたのだが。
どうも鹿の睾丸というのは、
ものすごい精力剤として価値があるらしい。
私はその後、東京の田園調布に翌日向かい、知り合いの家に一泊して、大田区のイベントで音楽朗読劇のナレーションの本番をやり、翌々日やっとさいたまに帰宅した。
13日間のバイク旅からの本番だったのに、私は全く疲れなかった。
睾丸さまさまである。
しかも、漢方ではもちろん乾燥したものが流通するので、あんな採れたての品を頂けたというのは、相当私は元気だったのではないかと思う。
郡上は勿論水の町なのだが、私の中のサブタイトルはジビエ(睾丸)の町にもなってしまった。
というか、おそらく人生でこんなに睾丸を連呼する文章は、もう2度と書かないであろうと思う。
拝啓 あんこぼーろさんの企画【あの日の景色。あの日の味。】にこれも参加したいところですが、あまりにも赤裸々なのでちょっと控えます。
ここに見に来てくださった方、ありがとうございました。
あなたの思い出の食べ物がありましたら、ぜひこの企画へ↓