パーティーピーポー!

200x.01.31(土)はれ

ジーニーから電話があってタイ旅行から戻って来たと言う。マツウラもキリンも来るというので話しを聞きにすぐに向かった。

オレ達4人がタイを旅したのはオレとジーニーがまだポインターをやっていた頃だ。
赤坂ブリッツでライブをやった後、そのまんま朝空港に行ってワケも分からないままバンコクに降り立った。そのころまだ日本ではそこまで大きなレイブとかはそんなにはなくて、不良友達の「今タイのパンガン島のフルムーンパーティーが面白いらしいよ」という噂だけを頼りにそれを探しに行ったのだ。

バンコクカオサンストリートから深夜バスでスラターニ、そこからボートでコ・パンガン。その旅をなぞるように今回ジーニーは旅をしてきた。

オレ達のその旅は今でも信じられないほどメチャクチャで、バスに乗りはぐって一晩路頭に迷ったり、路地裏のチンピラと取り引きしたり、島の女の子と恋に落ちたり、なにしろワケのわかんなくなり加減は半端じゃなくて、よく今生きてココにいるなぁと思えるほどとんでもない旅だった。

ジーニーの撮ってきた写真に写っているハードリンビーチは驚くほど変わっていた。オレ達の住んでいたボロボロのバンガロは二階建てになっていて温水シャワーはもちろん冷房まで付いていたらしい。どれが道でどれが家でどれが店なのか分からなかった森は切り開かれてアーケードのようなオシャレな商店街が続いていた。舗装された道にはセブンイレブンまであった。「ウソー!」「信じらんねー」オレ達は声を上げて驚いた。きちんと秩序のあるリゾートの街がそこにあった。

「あっ、でも見て、海はそんな変わってないよ」

とキリンが言った。ホントそうだ。キリンもたまにはいいコト言うよ。海ぐらいだとそう簡単に変わらないみたいだ。

自分の中の、あの時と変わってしまったモノ、今も変わらないモノ、そのどっちもが今の自分にとってとても大切なモノだ。しんみりとし過ぎる必要はないのだ。

南の島の白い砂浜いっぱいにアンダーワールドの「Born Slippy」が鳴り響き、何万人という世界中のバックパッカーが裸足で踊り、もう死んでしまったはずのヒッピーの幻想を本気で信じれた。あの日、あの満月の夜、そこで見たあのパーティーの光景は絶対に一生忘れないと思うな。最高!サイコー!Good times never gonna stop!!!

26:19 パーティーピーポー!

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