免許合宿5日目「技能教習とお手紙」
免許合宿5日目
日記作成者 下島
半谷との関係 普通
帰りたい度 80
朝食 ウィンナー オムレツ 味噌汁
昼食 ロコモコ丼 スープ
夕食 からあげ なめこおろし いんげんのごま和え 味噌汁
今朝、やはりどうしても朝食を食べたかった僕は早めに起き、半谷を起こす。半谷は怪訝そうな表情を浮かべるが、今朝の僕はどうしても引けない。なぜならソーセージとオムレツが出るからだ。2日目の朝食も小太りのせいで逃しているのだが、その時の献立もソーセージだった。僕はそのソーセージに未練があったし、オムレツは大好物だ。いつものような攻防の末、朝食を勝ち取った。
しかし、オムレツは僕の思ったほど美味しくはなかった。ウィンナーもパキッとせず、少しガッカリした。横にいる小太りはウィンナーには手をつけず、僕の皿に移してきた。まあ僕が無理言ったんだし、と思い、我慢してウィンナーを食べた。
午前授業が始まり、さっそく帽子の注意を受けた。今取ろうと思っていたところなのにな。というかもう帽子に手をかけていたけどな。こうなってきたらさすがに注意したいが勝ってるだろ。
昼の時間、例の女の子2人組の割と取っ付きやすい方が1人で食堂にいたので勇気を振り絞って話しかけてみると、明るく応答してくれた。これはやはり仲良くなれるのかもしれない?そう思った矢先、女の子2人は今日で帰ってしまうそう。完全に友達になり損ねた。「情報収集」「教習所での友達作り」という大義名分を失った僕は、ここからLINEを聞いてしまうとただのナンパになってしまうと思い、全て諦めた。もうどうなってしまってもいいと思い、「もう一人の女の子は多分僕らのことめっちゃ嫌いだよね〜」と言ってみた。すると、「何それ、自意識過剰〜笑」と返ってきた。もしかしたらありがたい女性なのかもしれない。そっか、じゃあ元気でねといいその場を去ると、彼女はイヤホンを取りだし、スマートフォンで愛の不時着を見始めた。ちょっとだけありがたい女性だった。結局、名前も知らないまま別れを迎えた。この先僕らに友達はできるのだろうか?
昼食の後、初めての技能教習があった。5日目にして初めてって遅すぎないか?太っていて背丈の低い、明るいおばちゃんが担当についた。実は僕は一度教習所に通っていた経験がある。その時はMT車の免許を取ろうとしていたのだが、あまりにも難しくて挫折しそうな時にそこの自動車学校がコロナで潰れ、お金だけ返ってきて全てなかったことになった。それから1年半たち、今回はATでのリベンジである。ATはMTに比べ楽であると聞いていたため、楽勝と意気込んできた。しかし僕には運転の才能があまりないらしい、1度にたくさんのことを考えることが出来ず、何度も教官に同じことを言われた。最初は明るくボケをかましながら接してきた太ったおばちゃん教官だったが、最後には「こう見えても技能教習で女子生徒を泣かしたことがある」という話しかして来なかった。この先が非常に心配である。チビ小太りはちゃっかりしているので上手くいっているよう。こいつには負けたくないんだけどな。
初めての技能教習が終わり、1時間暇があったので半谷とコンビニに行った。するとこいつ、朝ウィンナーを残して僕の皿によけたくせに、フランクフルトを買っているではないか。帰り道、パキッと音を鳴らしながらフランクフルトをかじる小太りに向かって、「仮免落ちろ」と念を送っておいた。
第一段階最後の授業中、僕らに一通の手紙が届いた。なんだろうと思いみてみると、差出人はo-keisの後輩であるガードレールマヨのやだあみであった。すぐにやだあみにLINEで確認すると、日記を読んで見兼ねて手紙を書いてくれたそう。ちょっとさすがに面白すぎる。なんでそんな痛彼女みたいなことしてんだ。確かにどこのドライビングスクールなんだとか半谷のフルネームとか聞かれるなって思ってたけど。最高です。
手紙を送ってくるだけで面白いのだが、内容もめちゃくちゃ面白かった。裏には半谷の似顔絵が書いてあった。こいつ意外と少女漫画とか読むんかな?という絵のタッチだ。首にできている腫瘍までしっかり再現されている。別にいいんだけど次は僕の似顔絵も書いて欲しいかな〜。なんちゃつてー。
そして、つつみ、三井、金子、西原。読んでるか〜。お前らをパシれる券をゲットしたぞ。2022年末まで使えるようだし、じっくり考えて存分にパシろうと思う。
これから第一段階が終わったので効果測定を受けなければならない。何回でも落ちていいらしいが、ここで一発で受かって小太りをビビらしてやろうと思う。