免許合宿20日目「ひとりぼっち」

免許合宿20日目
日記作成者 下島
半谷との関係 くやしい
帰りたい度 120
朝食 無し
昼食 ロコモコ丼 スープ


夕食 エビフライ 大学芋 ほぐし鶏の和え物 味噌汁


朝起きると、昨日まで僕と半谷がいた部屋にはすでに半谷も半谷のスーツケースもなかった。食べかけのワッフル、充電コード、壊れたHDMI端子、靴下ツーペア、グローブ…忘れもんしすぎだろ。僕が持って帰んなきゃいけないんか?勘弁してくれ。しばらくすると、管理人のおばちゃんが普通にマスターキーを使って部屋に入ってきて、半谷が寝ていたベッドからシーツをはぎ、僕と世間話をしつつ手際よくベッドを整えていった。整ったベッドに差し込む僅かな光を見て、僕は気がついたら「もう恋なんてしない」を聴いてしまっていた。


本日の教習は昨日に引き続きおじさん2人と。まず路上をかわりばんこで運転し、危険予測についてのディスカッションを行った。2人は僕に対し本当に的確なアドバイスをくれた。どこに地雷があるか分からないと踏んだ僕は、「お二人共運転お上手だったので僕から言うことは何もありません」の一本槍で逃げ切った。白髪のまじり具合が絶妙に怖いんだよおじさん。
あと、運転中に踏切で電車を待っていたら教官が「今日の卒業生は時間的におそらくあれに乗って帰ってますね」とかいうから普通に泣きそうになってしまった。もう巻き返せないんだな。

教習が終わると、半谷から同期の女子と撮った3ショットが送られてきた。悔しい。プライバシー保護のため写真は載っけられないが、本当に3人全員女の子に見えた。
あいつは昨日「ここまで全部フリです。俺明日の本免技能で落ちてめちゃくちゃ延泊します。その方が日記的に面白いんで」とか言ってたくせに。みなさん、あいつ嘘つきです。

昼食も夕食も1人で取った。教官以外誰とも話さない。一人暮らしってこんな感じなのかな?いや、一人暮らしならばもっと自由なはずだ。ここには友達もいないし、自由もない。僕はこんなにひとりぼっちなのに、東京ではo-keisは対決ライブをしてる。本当に行きたかったし、本当に出たかった。ああ、せめてみんなが僕の話題で盛り上がってますように。

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