見出し画像

先月読んだラノベ他

8月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2780
ナイス数:37

【現代思想の現在】レヴィナス ---壊れものとしての人間 (河出ブックス)感想
これをレヴィナスのやさしい入門書だと思って読み始めると、たぶん三章で挫折します(経験談)。理解出来ないなりに読み進めて、六章くらいまでいったらまた三章に戻りましょう。理解出来るようになってるはずです。この書はなんといっても『全体性と無限』から『存在の彼方へ』におけるレヴィナスの転回が分かりやすく示されているのがよかった。やはりレヴィナスのわかりにくさは、あらゆる出来事が「純粋可能性」として想定されていることだと再認識。しかしこの純粋可能性が無意味から意味への転換を成り立たせている。倒錯した狂気の倫理だ。
読了日:08月04日 著者:村上 靖彦

神なき時代の神: キルケゴールとレヴィナス感想
「レヴィナスはいったいなにを言っているのか。レヴィナス自身が狂っているのではないか」ほんとうにそうなんだよな。……本書は(キルケゴールから入る)レヴィナスであって、キルケゴールのことはほとんど書いてません。でも、レヴィナスの入門書としてはこの上なく秀でていると思う。分かりやすいのもそうだけど、レヴィナス倫理学の優しさがあますところなく書かれている。レヴィナスのことがより好きになる一冊でした。
読了日:08月12日 著者:岩田 靖夫

君を「ナツキ」と呼ぶまでの物語 (MF文庫J)感想
★★★☆☆ 批評空間中央値75のエロゲ共通ルート
読了日:08月13日 著者:涼暮 皐

ラン・オーバー (講談社ラノベ文庫 い 5-1-1)感想
★★★★☆ 無起源の怒り、動揺、眩暈、吐気の先にある虚無主義のギリギリ手前で、ただ生きていこうとする物語。ヒロインの湊、めっちゃかわいい。ファム・ファタだけど最後に落ちてくれる。最高すぎる。
読了日:08月13日 著者:稲庭 淳

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫 そ 2-1-1)感想
★★★★★ あまりに自分の価値観というか、オタク特有の極端な思想にぴったりフィットするような物語で感動する。優しくない人間たちによる思い通りにならない世界のなかで傷ついた者たちは、それでも、愛とか優しさとか、自分の小ささとかを見つめながらも、死と生の狭間に立ちながらも、かけがえのない人との交歓を繰り返すことで、なんとか生きてみようとする物語。2巻も楽しみ!
読了日:08月14日 著者:園生 凪

寄生彼女サナ (ガガガ文庫)感想
★★☆☆☆ この頃のテンプレ丸出しでさすがにちょっときつかった。もうちょっと特徴がほしい。挿絵もバストアップばっかり。全身映してくれ!
読了日:08月15日 著者:砂義 出雲

異能アピールしないほうがカワイイ彼女たち (電撃文庫)感想
★★★★☆ かなり学園ラブコメに求めてるものだったし、そこと諸々の世相との重ね合わせもとっても上手だったと思う。随所に作者の地力を感じた。ちゃんと悩んで成長する、斜に構え系熱血主人公、好き。謎部活モノ最高!!
読了日:08月16日 著者:榛名 千紘

文学とは何か (角川ソフィア文庫)感想
「文学とは何か」ってタイトルで、本当に文学とは何かが書かれてることあるんた。
読了日:08月18日 著者:加藤 周一

虹の彼方に (講談社文芸文庫)感想
なにも分からないのになぜか読み切れてしまった。
読了日:08月23日 著者:高橋 源一郎

夏に溺れる (ガガガ文庫)感想
★★★☆☆ いや、でも。くだらない作品だと一蹴するのは簡単だけど、そうしたくないと思わせるだけの力のある作品ではあった。そういう意味では、作者の書きたかったところは伝わってきた。個人的には、空虚とか痛みとかがもう少しちゃんと書かれてたら嬉しかった。
読了日:08月24日 著者:青葉 寄

先月はまあまあサボってました。九月はもっと読みます!

いいなと思ったら応援しよう!