余った18きっぷの使い道


noteを始めたときに自分語りみたいなやつやりたいとか言っておきながら、全くやってなかったので今回は自分語り的なやつをやりたいと思います。

今回は青春18きっぷがテーマです。春・夏・冬に発売される12050円(2021年時点)でJR在来線を5回分乗り放題で使えるきっぷです。

青春18きっぷという名前ですが、実はこのきっぷのことを自分が18歳のときには存在を知らなかったです。存在を知ったのは19歳の頃、近鉄・名鉄・JR・小田急・京王を乗り継ぎ鈍行だけで地元から東京の府中まで行ったときです。鈍行で上京したことを報告するとツイッターでフォロワーから18きっぷを使ったのですか?と質問を受けました。このとき初めて18きっぷの存在を知りました。

お恥ずかしながら19歳になるまで18きっぷの存在を知らなかったのですが、理由としては自分の住む田舎にJRという存在が馴染みがなさすぎること挙げられます。

18きっぷを使うまではほとんどJRなんて使ったことがない生活を送りました。自分の住む田舎町にJRなんて走ってはいません。自分の住む県は沖縄を除く46都道府県で唯一、JR路線の営業距離数が100kmを下回っており92.6kmしかありません。当然、沖縄を除く46都道府県でJRの営業距離数は最下位です。県内で一番多い市には有人のJR駅がありますが、二番目に人口の多い市にはJR駅は無人駅しかなく県内で3番目に人口の多い市に至ってはJR駅そのものが存在しません。

こんな環境で生まれ育ったために青春18きっぷを知ったのが19歳のときとなってしまったと言えます。ただこのきっぷの存在を知ってからたくさんJRに乗るようになりました。20歳~22歳ぐらいのときは1シーズンで18きっぷを3枚買った時もありました。

青春18きっぷで文字通り?青春を謳歌していた私でありますが、アラサーに差し掛かるころには念願のマイカーを購入し、移動手段が列車から自家用車がメインに変わり18きっぷを買わないシーズンも出てくることとなりました。悲しいですが、18きっぷを扱うには時間と体力が必要。この二つが時を重ねることによりだんだんとなくなっていきました。

25歳となったときの大晦日、18きっぷを利用して上諏訪から豊橋まで7時間ちょいノンストップで駆け抜ける電車に乗り横浜のオタクライブ会場に向かっていたのですが、豊橋から先は新幹線で熱海までワープしてしまう出来事がありました。鈍行で乗り継いでもライブには十分に間に合ったのに構わずにワープ芸を使わざるを得なかったときに体力の衰えを実感しました。




ここまでが前置きです。

ここからが本題です。タイトルの通り余った18きっぷの使い道について語っていきます。


2021年夏、今年も18きっぷシーズンがやってきました。マイカー移動がメインとなっていますが、気分転換に鈍行で移動するのもやりたいと思い4回分の移動行程が思いつきました。しかし、18きっぷは5回分。1回分余ります。

残りの1回分、日帰りで行けるとこに行こう。でも行き先を全く考えていない。そうだツイッターのアンケート機能で行き先を決めようと思いました。
ざつ旅の主人公がやっているアレです。

やってみた結果です。選択肢はシンプルに東西の2択。以外に接戦で驚きでした。投じてくれた17票が誰が入れたのかとても気になります。ちなみにこの2択、西だと三ノ宮、東だと名古屋へ夕方に立ち寄る行程を立てるためのアンケートでした。なぜこの二つかというとJR駅かつ最寄りにアニメイトとメロンブックスがある駅であるからです。この時点できたかわ4巻のリーフレットを手に入れることができていなかったので18きっぷ使うついでに買いにいこうと考えていたわけです。


西に向かうことが決まったのですが、この時点で四国の手前か、中国の手前のどちらにするか迷ったので2回目のアンケートを取りました。ものすごくざつな選択肢です。うどんだと坂出、ラーメンだと尾道に行こうと考えました。結果的にラーメンが1票差で上回り目的地が尾道に決まりました。このアンケート結果、投票数等が1回目と全く一緒で本当に人が投票したのか怪しく思えてきました。ツイッターくんが誰も投票してくれないオタクくんに対して勝手にそれっぽい投票結果を用意してくれたのでは????と思いましたね………


1.王寺~岡山(運賃・3740円)

という訳で尾道へ向かいます。先ずは最寄りのJR駅である王寺駅から岡山駅まで向かいます。

ワンマン列車が走る無人駅だらけ私鉄路線に乗り、王寺駅に向かい尾道まで向かう“乗り”を開始。王寺駅は人口2万人ぐらいの町の駅ながら県内のJR駅ナンバーワンの利用者を誇る駅です。町の駅で利用者ナンバーワンはここだけだと思います。我が県でも平成の大合併がうまく進めばここは県内第二の都市の中心駅になっていたはずですが、全く合併が進まなかった結果として町の駅が利用者ナンバーワンになっているというおかしなことになっています。

王寺駅を出発後、関西本線・東海道本線・山陽本線を経て姫路駅で朝食をとるために一旦下車。姫路の名物のえきそばをいただきました。4連休の初日・18きっぷシーズンの到来ということで結構込み合っていました。

実は姫路でえきそばを食べるためだけに普段より1本早い新快速に乗りました。この判断が結果的に正解だったと思います。新快速の車両の冷房の利きが強すぎて腹痛に苦しめられましたので。あとから調べたら車両にトイレがるのを知ったのですが、姫路で下車してトイレに行くことができて助かったと思いました。空調を自由に調整できるマイカーばかり乗っているとこういうところで苦しめられることを再確認できましたね。

姫路から再び新快速に乗り、相生駅へ。相生から末期色に乗り岡山に向かいます。山陽本線を走る新快速はここまででここから先は各停で岡山駅に向かうことになります。東海道本線で言う豊橋以降の静岡地獄区間突入みたいな感じです。相生~岡山は豊橋~熱海までに比べたら全然距離は短いのでそこまで苦痛ではないですが、割と退屈な区間です。

この区間は積んでいた漫画を読んで暇を潰していました。鉄道移動の三つのメリットして読書・睡眠・飲酒があると思うのでその利点を生かしました。ちなみに読んでいた漫画は『棺担ぎのクロ。~懐中旅話~』です。

読書をしていたらいつの間にか岡山到着。岡山駅前にもアニメイトがあるのですが、開店が11時で乗り継ぎの三原行きが11時10分発だったのでここでアニメイト行くことは断念。ギリギリ間に合いそうですが、リスクは犯さずに行程を進めることにしました。

2.岡山~尾道(運賃・1340円)

岡山で適当に時間を潰した後に再び尾道へ向かうために“乗り”を開始。
ツイートの湘南色ではなく末期色に乗って尾道へ向かいました。

大都会岡山なので倉敷までは混雑していましたが、倉敷を過ぎると人は少なくなり、のんびりと睡眠しながら向かうことに。

寝て起きたら、広島県に突入してました。2019年以来の広島県です。昨年は全く広島県に行かなかった異常な年でした。

福山を通過し、程なくして12時31分に尾道到着。観光列車「etSETOra(エトセトラ)」が出迎えてくれました。昨年に誕生した令和の観光列車です。

3.尾道~三ノ宮(運賃・4070円)

尾道から三ノ宮へは13時40分発の相生駅に乗って行きました。相生ですぐに新快速の野洲行きに乗り継げるダイヤで尾道~三ノ宮間を鈍行でも3時間41分という短時間で向かうことができました。尾道から野洲までを乗り換え1回で行けるのがとても不思議な感覚。この区間は読書と睡眠の繰り返しで特に語ることもないので尾道と三ノ宮での出来事を振り返ります。

アンケート結果の西ラーメンを実行するために尾道の商店街にある日乃出食堂で尾道ラーメンをいただきました。今回は普通に尾道ラーメンをいただきましたが、次来るときは日乃出ラーメンをいただきたいですね。お昼時でしたが、待ちなしで食べることができて良かったです。この日の尾道は観光客で溢れていた。

オタクくんなのでマンガの聖地巡礼してました。この『空色スクエア。』は岡山駅ツイートにでてくるおちフルこと『おちこぼれフルーツタルト』の作者の10年ぐらい前の過去作ですが、割とまっとうにラブコメしてていい感じの作品です。作品自体は真面目な感じですが、あとがきに後におちフルを生み出す作者の本性みたいのがにじみ出ています。


尾道の定番スポットで撮影する私。相生行きに乗れるかどうか怪しくなってきていたのでここの撮影するために階段ダッシュ。35℃を越えていたであろうと灼熱の尾道でダッシュした結果、吐きそうになり少しだけ筋肉痛になりました……(相生行きには結果的に割と余裕で乗ることができました。)

尾道を離れて17時21分に三ノ宮着。18時頃に今回の最大の目的を果たしました。オタクは4Pリーフレットに弱い。

買い物を終えたころにちょうど夕食時だったので、いつものたちばなにて明石焼きをいただいてました。自分が入店した直後に食料が尽きたらしくギリギリのタイミングでの来店だったようです。

4.三田~新福島(運賃・770円)

三ノ宮から王寺にまっすぐ帰るのは面白くないと思ったので、有馬温泉へ。有馬まで行ってしまうと三ノ宮に戻るより三田に抜ける方が運賃が安いので有馬からは三田まで移動しました。大阪行きに乗ったら早く帰れますが、乗ってきた路線をそのまま乗って帰るのは面白くないので松井山手行きに乗車し、東西線経由で帰ることにしました。

5.福島~王寺(運賃・560円)

新福島から福島へ少し歩いて乗り換え。初めて使うルートだったので方向音痴を発動して新福島駅から乗り換えをする際に福島駅と逆方面に歩いてしまい危うく大和路快速に乗り遅れそうになりました。本数が1日3本とかではないホンモノの大都会なので1本乗り遅れたところでダメージはあまりないのですが、ここまで来たら早くお家に帰りたいお気持ちになっていたので……

大阪環状線から関西本線を走る大和路快速、福島郡山に停車するので東北大好きな自分としてはなにかの間違いで東北本線に変化したりしないかなとかいつも思ってしまいます。

福島から王寺へはあっという間に到着。21時20分に王寺駅到着と割と早い時間に18きっぷ使用を終えることができました。

まとめ

1.王寺~岡山(運賃・3740円)
2.岡山~尾道(運賃・1340円)
3.尾道~三ノ宮(運賃・4070円)
4.三田~新福島(運賃・770円)
5.福島~王寺(運賃・560円)

3740+1340+4070+770+560=10480円

1日で10480円分の移動ができた形に。流石に1日で5回分の元を取るのはできませんでしたが、割と効率的にまわることができました。

でも、18きっぷを効率的に使えたことは快速列車が走る区間が多いような交通の便が良い都市部ばかり乗っている裏返しに思えるので今度は効率性を求めずできるだけ田舎なエリアに行きたいと思いました。

日帰り圏で田舎なら紀勢本線らへんの田舎駅に18きっぷを使って行けたらいいなと思います。



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