世界VCトレンドを上位10社から分析
まとめ
1.上位10社合計は投資件数110件で4,900億円を出資
2.9割が独立系、設立が2000年以降の新興VCは全体の半数
3.出資先は、主要IT系上場企業・ユニコーン企業
上位10社合計は投資件数110件で4,900億円を出資
米国Entrepreneur誌の記事「The Top 100 Venture Capital Firms」の上位10社を調査し世界のVCのトレンドを探った。
トップVC100社合計2,462件の投資額は約1兆4,781億円。そのうち上位10社が110件(5%)で、4,900億円(3割)を占める。
上位10は以下の通り
Andreessen Horowitz
New Enterprise Associates
Google Ventures
Kleiner Perkins Caufield & Byers
Lightspeed Venture Partners
Accel Partners
First Round Capital
General Catalyst Partners
SV Angel
9割が独立系、設立が2000年以降の新興VCは全体の半数
10社には、設立が2000年以降の新興VJが5社、また上3位には、2009年設立の2社(Andreessen Horowitz、Google Ventures)が含まれる。シリコンバレーでIT関連事業を成功させた起業家が他の有望な事業へ出資しているケース。
4位のKleiner Perkins Caufield & Byersもシリコンバレーで歴史を作ってきたVCであり、IT系のテクノロジーが市場を牽引している様子がうかがえる。
また、Google Venturesを除く、9社が独立系VC。
出資先は、主要IT系上場企業・ユニコーン企業
投資先企業をざっとみたところ、C向けは、検索、SNS、マーケットプレイス、VR、その他モバイル関連、B向けは、アドテク、決済、クラウドが多い。
IT関連の企業を軸に、アーリーステージで出資、その後、急成長とともに巨額の時価総額へと成長している。以前海外時価総額上位の企業を調べた際もIT関連企業が多かったし、ユニコーン企業も同様。
当たり前の話として、2000年のインターネットによるIT革命によりサービス分野を中心としてIT企業が市場を侵食している意識はあったが、実際に数字でみると想像以上の成長ぶりに圧巻されるとともに、「オタク」が世界を動かす時代にあることを再認識した。
投資先主要企業は以下
検索・メディア:Google、Baidu、Spotify、Flipboard
SNS:Twitter、Facebook、Instagram、Snapchat、Path
マーケットプレイス:Amazon、Groupon、AirBnB、Uber、Alibaba
VR:Oculus
アドテク:Double Click、hubspot
決済:Square、PayPal、Stripe
クラウド:Box、Dropbox、akamai
リンク
http://svjapan.blogspot.jp/2014/06/10014162462.html