作業用にどうぞ【BS 山本周五郎人情時代劇】下巻「初蕾 あだこ しじみ河岸 泥棒と若殿 おもかげ抄 めおと蝶」の六話です。 1 AudiobookChannel 2023年12月8日 08:44 ■作業用まとめ 山本周五郎人情時代劇 上巻■初蕾■ 1947年(昭和22年)1月 『講談雑誌』この年は、大恩人「山本周五郎」店主が死去しております。前年には、きんさんと再婚して、横浜に移住。人間嫌いを開始しながら、創作活動にうちこむ周五郎先生。蒸気河岸の先生は横浜でなにを得ていくのか? 山本周五郎、戦後の苦闘がはじまります。■登場人物お民……小料理屋「ふじむら」の女中。半之助の子を身ごもる。梶井半之助……良左衛門の子。お民を愛するが、同僚を斬り江戸へ行く。喜右衛門……廻船問屋「島屋」の隠居。お民の世話をしようとする。太市……お民の兄。梶井良左衛門……半之助の父。稲垣家の港奉行。藩を退き閑居する。はま女……良左衛門の妻。お房……「ふじむら」の女中。森田久馬……半之助の同僚。半之助と口論し斬られる。小太郎(松太郎)……捨子。良左衛門夫婦に育てられる。うめ……良左衛門夫婦に小太郎の乳母として雇われる。俣野考太夫……国家老。■用語集借分……シャクブン・借金御師……オシ・祈祷を行い、参詣のための宿泊や案内などをする神職致仕……チシ・退官して隠居すること無為……ブイ・自然のままに蔬菜……ソサイ・野菜、青物手燭……テショク・手に持つ燈讒誣……ザンブ・事実でないことを言い立てて他人をそしること山家……ヤマガ・山中にある家虫気……ムシケ・子供のひきつけ、やかんしゃく規矩……キク・規則厭悪……エンオ・嫌悪蟄居……チッキョ・自宅や一定の場所に謹慎すること久闊……キュウカツ・無沙汰をわびること仰高門日講……ギョウコウモンニッコウ・昌平黌の講学。ほかに御座敷講釈などがあった。1800年頃より開始■あだこ1958年(昭和33年)2月 『小説倶楽部』 傷ついた一組の男と女が、自分をとりもどしていく。 まっすぐな人たちの、ちょっと泣けて、ちょっと心温まる——そんな物語です。◆あらすじ 許嫁に逃げられ、自暴自棄に暮らす半三郎。飯を食う金も気力もなくなり、餓死をまつばかりとなっていた。 そんな半三郎が目にしたのは、荒れ果てた屋敷の庭でせっせと草を抜く真っ黒なおんなであった――「お前は誰だ?」 山本周五郎が贈る、この世で最もやさしい物語。全文朗読でお送りしております。◆登場人物紹介小林半三郎……許婚者に逃げられ自暴自棄になる。あだこ……津軽の出身。半三郎の屋敷に押しかけ下女になる。小林半兵衛……半三郎の父。金森みすず……主膳の娘。半三郎の許婚者。金森主膳……書院番。半兵衛の上役。曾我十兵衛……旗本。使番。半三郎の友人。秋田源右衛門……半三郎の友人。三枝小市郎……半三郎の友人。安部右京……半三郎の友人。市兵衛……米屋の主人。銀太……魚屋「魚銀」の主人。曾我伊予守正順……十兵衛の本家。書院番頭。◆用語集後添……ノチゾエ・後家・再婚相手家扶……カフ・家務、会計などを携わる人お端下……奥方などに使えて、雑用する女性。おすえ。はしため別殿……ベツデン・本殿とは別に建てた宮殿社殿斟酌……シンシャク・事情・心情をくみとって手加減すること請け人宿…… 雇い人などの身元を引き請けて就職の世話をする家。人宿。口入れ宿。桂庵(けいあん)。進物番……シンモツバン・大名旗本からの献上品、将軍からの下賜品などをつかさどる■しじみ河岸 吟味役に昇進したばかりの律之助は、殺人事件で自首したお絹に違和感をもつ。この女、下手人ではないのでは? 律之助は再吟味のために、証拠集めに奔走するが、その裏には、父の悲しい告白が隠されていた。著者得意の人情話です。■登場人物紹介花房 律之助……南町奉行所吟味与力。お絹の事件に疑問を持つ。高木新左衛門……南町奉行所吟味与力支配並。律之助の従兄。小森平右衛門……南町奉行所吟味与力。お 絹 ……勝次の娘。卯之助殺しで自首。勝 次 ……お絹の父。病気で寝たきり。直 次 郎 ……お絹の弟。卯 之 助 ……左官職。お絹の恋人。伊 与 吉 ……卯之助の父。源 助 ……長屋の差配。源 兵 衛 ……差配。儀 平 ……相模屋主人。清 太 郎 ……相模屋の若旦那。茂 吉 ……相模屋の番頭。石出 帯刀 ……幕府囚獄奉行。志村 吉兵衛……同心。梶野 和兵衛……同心。伝 次 ……しじみ河岸の子供。倉 造 ……しじみ河岸の子供。六 助 ……遊び人。律之助を襲う。弥 五 郎 ……船番の老人。■用語集既決……キケツ・すでに決定したこと口書……クチガキ・江戸時代、供述を記録したもの。武士の場合は、口上書きと言われた。差配……サハイ・所有者にかわって、貸し地、貸し屋の管理をする囚獄奉行……町奉行の支配化で、牢屋・入牢者に関することを取り扱った。石出帯刀……囚獄奉行の世襲名。明暦の大火で、罪人の切り放ちを行った人物が、もっとも有名。元禄二年に没している。雑俳……ザッパイ・遊戯的な俳諧の総称。獄衣……ゴクイ文銭……ブンセン・文字銭のこと。寛永通宝の異称手びしょう……手ひどく■泥棒と若殿1949年(昭和24年)12月 『講談倶楽部』発表作品御家騒動にまきこまれ、廃墟に幽閉される成信。刺客におそわれ、食うにも事欠く彼のもとにあらわれたのは、泥棒であった。■登場人物成信……大名家の二男。お家騒動で幽閉されている。伝九郎……不幸な泥棒。大炊頭成豊……成信の父。藩主。成武……成信の兄。滝沢図書助……江戸の筆頭家老。梶田重右衛門……側用人。反滝沢派。鮫島平馬……梶田派の侍。新三……伝九郎の継父。七つの時、死去吉五郎……古石場の人足。伝九郎を裏切る。室久左衛門……藩の中老。■用語集常住(じょうじゅう)……いつもそこに住んでいること古書院(こじょいん)……母屋から張り出した部屋。小さな書院。重過(じゅうか)……重大な過ち蟄居(ちっきょ)……武士の刑罰の一つ。自宅や一定の場所に閉じ込めて謹慎させた物。杣道(そまみち)……細くてけわしい山路。車力(しゃりき)……大八車などをひいて荷物を運搬するひと待命(たいめい)……命令の出るのを待っていること。その地位を保ちながら、職務や任地が決まらないこと。前栽(せんざい)……草木を植えた庭。または植え込みのこと。気宇(きう)……心の持ち方。おじゃん……火事が鎮火したときの半鐘の音からきた。物事が中途で駄目になること。■おもかげ抄 定九郎を思わせるような美男。実は文武両道の達人なのだが、女房の我が儘気ままをひたすらきいて、周囲からは甘田甘次郎とあなどられている鎌田孫次郎。寺子屋の師匠とあいなったが、御意討ちの侍を見事討ったことで、孫次郎の真実が少しずつ明らかになっていく。 旧題は愛妻武士道で、同名での映像化もされた。1937年(昭和12年)7月 『キング』掲載。■登場人物鎌田孫次郎……文武両道の達人だが、長らく浪人。女房に甘次郎との噂があるが。椙江……孫次郎の妻。六兵衛……「猪之松」の隠居。孫兵衛の面倒をみる。吉公……問屋「猪之松」の雇人。犬飼研作……御意討ちに倒れた侍。沖田源左衛門……井上播磨守の大番頭。千之助……源左衛門の息子。小房……源左衛門の娘。林主殿……源左衛門の老友。■用語集家作(かさく)……貸し屋客来(きゃくらい)……客が訪ねてくること水口(みずぐち)……台所慮外(りょがい)……思いがけないこと。無礼であること。意趣(いしゅ)……人を恨む気持ち。鋩子(ぼうし)……刀剣の切っ先の刃茅屋(ぼうおく)……茅葺きの屋根や家入来(にゅうらい)……じゅらい。他人が来訪すること。おいで笑納(しょうのう)……おくりものを笑って収めてくださいという気持ちをこめてつかう。唱名(しょうみょう)……仏の名を出して唱えること呵責(かしゃく)……責めさいなむこと。微衷(びちゅう)……自分のまごころをへりくだっていう。情誼(じょうぎ)……人と付き合う上での、人情や誠意卒然(そつぜん)……突然。だしぬけ。赫々(かつかく)……勢いが盛んな様■めおと蝶1950年(昭和25年)4月 『講談倶楽部増刊号』発表作品で、山本周五郎本人も、「本当に小説らしい小説が書けるようになったのは、昭和二十四五年ごろ」と語っておられます。なにか開眼するところがあったのでしょうか? この年より、それまでの主戦場だった博友社から、新潮、講談、朝日、読売、など、諸雑誌や週刊誌に活躍の舞台を広げていきます。 長篇「楽天旅日記」を一〜十一月にかけて【講談雑誌】に発表。そんな最中に書かれた本作は、長篇とはうってかわっての、夫婦の情愛、愛憎を描いた作品。純文学も大衆文学もない、本物の小説を追い求めた周五郎の、前半生の忸怩たる自分への思いを良平に重ねてみた、と思うのは考えすぎでしょうか? ともあれ お聴きください。■登場人物信乃……良平の妻。夫の自己中心的な性格を嫌悪する。上村良平……大目付。信乃の夫。低い身分から成り上がった劣等感を持っている。文代……信乃の妹。西原知也……馬廻り総支配助役。信乃の幼なじみ。甲之助……信乃の長男。すぎ……甲之助の乳母。井巻済兵衛……国家老。良平をひき立てる。住川繁二郎……信乃の兄。黒部武太夫……父方の叔父。中老。松島外記……母方の伯父。老職肝入。渡辺主税……次席家老。佐渡幸左衛門……老職。沼野又蔵……老職。小林道之助……筆頭年寄。大和守貞昭……藩主。原田市之丞……収納方。川口大助……郡奉行。坂本数右衛門……郡奉行。武井武右衛門……文代の婚約者。■用語集渦紋……カモン・渦巻き模様間歇……カンケツ・一定の時間をおいて、物事が起こったりやんだりすること説諭……セツユ・悪い行いをあらためるようにいいきかせること瀆職……トクショク・汚職■目次0:00 初蕾 一8:07 初蕾 二15:58 初蕾 三23:36 初蕾 四31:49 初蕾 五40:08 初蕾 六48:41 初蕾 七56:56 初蕾 八1:05:03 初蕾 九1:13:09 「あだこ」一1:22:52 「あだこ」二1:33:02 「あだこ」三1:42:40 「あだこ」四1:55:12 「あだこ」五2:06:25 「あだこ」六2:17:28 「あだこ」七2:25:13 「あだこ」八2:35:49 「あだこ」九2:43:52 しじみ河岸 一2:52:07 しじみ河岸 二3:00:01 しじみ河岸 三3:08:25 しじみ河岸 四3:20:40 しじみ河岸 五3:29:40 しじみ河岸 六3:37:29 しじみ河岸 七3:45:17 しじみ河岸 八3:53:15 しじみ河岸 九4:01:20 しじみ河岸 十4:06:44 泥棒と若殿 一4:14:36 泥棒と若殿 二4:21:56 泥棒と若殿 三4:28:56 泥棒と若殿 四4:37:18 泥棒と若殿 五4:44:08 泥棒と若殿 六4:51:35 泥棒と若殿 七4:58:41 泥棒と若殿 八5:06:10 泥棒と若殿 九5:13:52 泥棒と若殿 十5:22:07 泥棒と若殿 十一5:29:53 おもかげ抄一5:36:04 おもかげ抄二5:42:09 おもかげ抄三5:49:13 おもかげ抄四5:57:18 おもかげ抄五6:04:02 おもかげ抄六6:12:02 おもかげ抄七6:20:23 めおと蝶 一6:27:02 めおと蝶 二6:41:25 めおと蝶 三6:48:40 めおと蝶 四7:03:18 めおと蝶 五7:10:25 めおと蝶 六7:24:59 めおと蝶 七 7:40:30 めおと蝶 八 #動画 #朗読 #山本周五郎 #audiobook #七味春五郎 #音本 1 出版社「丸竹書房」を運営しています。 サポート