朗読【山本周五郎 やぶからし】読み手七味春五郎/発行元丸竹書房 オーディオブック 3 AudiobookChannel 2024年6月3日 22:46 山本先生の後期の作品で、幼き頃、両親をなくし、養家で家族の愛情にめぐまれずに成長したすず。男女の関係もろくに知らずに結婚したが、その初夜に一人目の亭主から暴行を受けてしまう。一度は、自死を考えるすずだが、義父母の温かい愛情にいやされて婚家にとどまるうちに、自体は二転三転していき……封建時代でも女は強い。自身二人の妻をとおして、女性を見つめつづけた山本周五郎がおくる感動の女成長記お聴きください。ところで、この作品は、一人称で書かれていて、昔は、多角的に描ける三人称こそがベスト、と考えておりましたが、短編とはいえ、こうも見事に語られると、一人称もいいな! と思ってしまいます。一人称で、女性語り、しかも作家は男性、というと、スティーブンキングの「ドロレスクレイボーン」が思い浮かびます。あれは衝撃的だった。好みのわかれる作品かもしれませんが、私は好きです。おすすめします。1959年(昭和34年)7月 『週刊朝日増刊号』山本周五郎五十六才樅の木は残ったが、毎日出版文化賞を受賞した年(辞退)。当作品には、質屋に「杵屋(山本周五郎同名の店主経営の店)」が出てきます。やぶからしはむろんのこと、小物として胸毛をうまく使ってあります。・五辨の椿https://www.youtube.com/watch?v=vc_6Sol5cJ8・ちくしょう谷https://youtu.be/G_EzCJ9XFwo・その木戸を通ってhttps://www.youtube.com/watch?v=V4eGF16tD6g・天地静大上巻 https://youtu.be/lBuAd4v0YAI下巻 https://youtu.be/-uvrWv4NLS0と名作を次々と書いております。■登場人物す ず ……細貝家の嫁。幼い時に両親に死なれる。細貝某 ……すずの夫。自分勝手な性格。杉守梓 ……さとの実の父。千 波 ……さとの実の母。細貝八郎兵衛……すずの舅。中老。実の息子を勘当後、婿養子をとる。さち女 ……すずの姑。斎藤夫人……仲人。と め ……細貝家の小間使い。佐波久弥……婿縁組したすずの夫。書院番。佐波又衛門……久弥の父。松之助 ……久弥の長男。こずえ ……久弥の長女。い ね ……細貝家の小間使い。 #朗読 #作業 #時代小説 #山本周五郎 #audiobook #オーディオドラマ #七味春五郎 #やぶからし 3 出版社「丸竹書房」を運営しています。 サポート