反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
「原始仏教」
実用的で、合理的な考え方。
→現代にも使える。
悩みは心の反応。
心のムダな反応をなくす。
→悩みがなくなる。
反応しない=最初からしない。
≠無視、我慢、無関心。
宗教
ないものはある。
妄想の探求。
ブッダ(覚醒人)
あるものはある。
合理性の追求。
現実の最適化。
ブッダの教え
①心の反応を見ること。
・座禅
・マインドフルネス
・ヴィパッサナー瞑想
②合理的に考えること。
目的がかなうよう、筋を通して考える。
<第1章 搬送する前に「まず、理解する」>
🐾悩みを理解する
ブッダの合理的な考え。
①悩みがある。
②悩みには理由がある。
③悩みには解決策がある。
順を追って「理解」していくこと。
ブッダが表現した「八つの苦しみ」
①生きること。
②老いること。
③病にかかること。
④死。
⑤厭わしい者と出会うこと。
(いとわしい=不愉快)
⑥愛する人と別れなければならないこと。
⑦求めるものを得られないこと。
⑧ままならない人間の心。
人生には悩み、問題がつきもの。
最初に受け入れる。
生きづらさ、憂鬱。
→「ある」と認める。
「ある」ものを「ある」と理解する。
未解決の問題が「ある」
=自覚。
「でも、きっと解決できる」
→方法。
🐾解決できる明確な処方箋
悩み、問題解決の手順。
・生きることには「苦しみ」が伴う。
・苦しみには「原因」がある。
・苦しみは「取り除くことができる」
・苦しみを取り除く「方法」がある。
四つの心理(四聖諦:ししょうたい)
=「思考法」
悩みがあるという「現実」
→「原因」を理解。
→解決への「方法」を実践。
=明確な処方箋。
悩み=心のムダな反応。
「闘おう」としてしまう。
真っ向から向き合って反応。
→「闘って勝てる」ことはほとんどない。
ままならない現実はつねにありつづける。
「闘う」という発想だけでは乗り越えられない。
🐾理由に着目する
「激流」
不満や物足りなさの「理由」
ブッダの言葉。
「苦しみが何ゆえ起こるのかを、理解するがよい。苦しみをもたらしているものは、快(喜び)を求めてやまない。「求める心」なのだ」
「求める心」
=反応しつづける心のエネルギー。
求める心→七つの欲求。
①生存欲(生きたい)
②睡眠欲(眠りたい)
③食欲(食べたい)
④性欲(交わりたい)
⑤怠惰欲(ラクをしたい)
⑥感楽欲(感覚の快楽を味わいたい)
⑦承認欲(認められたい)
人間の人生。
まず、「求める心」
→「七つの欲求」を生み出す。
→欲求に「反応」する。
→欲求を満たす喜び。
→欲求がかなわない不満。
→サイクルを繰り返す。
=人間の人生。
ブッダは「激流」「本流」と表した。
「渇愛」(かつあい)
求めつづけて、いつまでも渇いている、満たされない心。
「求めつづけるもの」
「渇きつづけるもの」
心とはそういうものと理解しておく。
「求める心」を真に受けて反応しない。
反応する。
得体の知れない欠落感、焦り、渇き。
・虚しさに過去を振り返る。
・アブナイ刺激に走る。
・超傲慢になる。
→空回りして意味がない。
「心は求め続けるもの」と理解。
→人生はそういうもの。
→大きな肯定が可能。
例)
認められたい。
→認められて何になる?意味がない。
=ムダに悩まない。
悩みの理由がわからない。
=苦悩。
悩みの理由を理解する。
→解決できる課題。
=希望。
🐾心の状態を見る
きちんと見る。
ムダな反応を鎮める絶大な効果。
①言葉で確認する。
「ラベリング」(ラベル貼り)
心の状態に「名前」を貼る。
→客観的な理解。
・疲れている。
・気力が落ちている。
・イライラしている。
・考えがまとまらない。
心の中で言葉にしてみる。
日常動作で練習してみる。
・掃除をしている。
・食器を洗っている。
ありのままの言葉で確認。
②感覚を意識する。
心をリフレッシュする抜群の効果。
目を「閉じて」自分の手を「見つめる」
暗闇のなかに「手の感覚」
→上に上げる。
→「動く感覚」
「手の感覚がある」
「手の感覚が動いている」
意識する。
手を方まで上げる。
元の場所まで下ろす。
目をつむったまま、手の感覚を「見つめる」
手を握ったり、立ち上がったり、歩いたりしてみる。
その間ずっと「見つめ」つづける。
手の感覚や体の感覚を意識する。
→「よく感じ取る」ことの意味がわかる。
日頃から動かしているカラダ「感覚」を意識する。
①、②
ブッダの時代→サティ(sati)
禅の世界→念じる
瞑想の世界→マインドフルネス
心の状態を「見る」「意識する」
→深い落ち着きと集中が可能になる。
③分類する。
①の言葉よりもおおざっぱ。
観念的な理解。
基本分類
1.貪欲(とんよく)
求めすぎ、期待しすぎ。
=求めすぎる心
→焦りや人間関係の不満の原因。
2.怒り
不満、不快、ストレスを感じている状態。
根拠のない怒り。
=求める心が作り出している。
明らかな怒り。
(正確、悲しみ、未練、後悔、挫折・・・)
→理解する習慣で解消できる。
→理解して「洗い流す」
→心がすっきり、軽くなる。
放っておく=人生の損
蓄積していって外に現れる。
3.妄想
頭の中でぼんやり考えている状態。
余計なことを考えてしまう。
集中できない。
妄想はナンバーワンの煩悩。
一日中絶え間なく繰り広げている。
妄想のリセット。
「今、妄想している」
客観的に言葉で確認(ラベリング)
区別する。
妄想している状態。
妄想以外の状態。
例)
目を閉じて何かを思い浮かべる(妄想)
目を開けて見えるものを意識する(妄想以外)
「妄想」対「視覚」
「妄想」vs「カラダの感覚」
カラダの感覚に意識を向ける。
歩く感覚、呼吸の感覚・・・
感覚のほうに意識を集中。
→妄想から抜ける。
「カラダを使う」ことなら何でも活用。
スポーツ、ヨガ、山登り・・・
カラダの感覚を意識する習慣づくり。
悩みは「心の内側」にある。
「心の外」、カラダの感覚に意識を向ける。
→悩みから抜け出せる。
※ながら作業は「テキトーな反応」
歩きスマホなど。
「つい反応」「つい妄想」を強化してしまう。
🐾正しい理解
主観的ではなく「客観的」
ニュートラルな目で物事をみる。
「正しい理解」に「反応」はない。
ただ見ているだけ。
徹底したクリアな心。
「ある」ものは「ある」
ブッダの教え
=正しい理解によって人間の苦悩から自由になる方法。
<第2章 良し悪しを「判断」しない>
🐾ムダな判断
「判断しすぎる心」
=悩んでしまう理由。
判断=決めつけ、思い込み。
・失望や落胆
・不安や尻込み
・人物評価
不満、憂鬱、心配事など悩みを生み出す。
判断すること=気持ちよい。
判断すると「分かった気」になる。
「結論が出せた気」になる。
「認められた気分」になれる。
→安心できる。快楽がある。
判断は「執着」の一種。
判断はもともとアタマの中に存在しなかった。
「こうでなければいけない」と学習した。
判断、決めることで心の見通しが良くなる。
判断に執着すると苦しみが生まれる。
※現実は常に「無常」変わりゆくもの。
かなわなかった「願い」
→存在しない「妄想」
執着しているから見えるような気がする。
「こうでなければ」
→期待=ただの判断
=アタマの中だけの「妄想」
妄想の判断に執着する。
→自分や他人を苦しめる。
顚倒(てんどう)
本来「ない」ものを「ある」と思ってしまう心理。
=勘違い。
「こうでなければ」という判断。
=勘違い。
「勘違い」は抜けるにかぎる。
目の前の現実を見る。
→よく理解する。
🐾判断を手放す
判断はアタマの中にしか存在しない妄想。
「慢」(まん)
肯定しすぎる思い。
自分の価値にこだわる心。
→人を苦しめる判断。
・自分はエライ
・正しい
・優れている(はずだ)
高慢、傲慢、プライド、優越感。
虚栄心、劣等感、自信がない。
→不満、うぬぼれ。
→失敗を招いて損をする。
「役立つかどうか」で考える。
ブッダの基準
真実であり、有益である(役立つ)こと。
「有益」はどんな世界でも大切な判断基準になる。
アタマの中の判断。
=ただの「妄想」
→真実でも有益でもない。
=暇つぶし。
→判断自体が気持ちいい。
→承認欲求が満たされる。
自分は「正しい」と判断した時点で「間違って」いる。
自分は正しい。
=一部しか見ていない。
人と人が関わるとき。
→見解の違いが出る。
どう考えても自分の方が正しい。
→「どう考えても」は自分の頭の中だけ。
自分のアタマの中。
→自分の考えしか出てこない。
正しいとは限らない。
「自分の考え」に「執着」
=傲慢になる。
仏教が目指す「正しい理解」
=「正しいと判断しない」理解。
ムダな判断から自由になる方法。
①「あ、判断した」という気づきの言葉。
シンプルに判断にきづく。
何かを判断したと思ったら。
→「判断した」と言葉にしてみる。
肯定的な判断。
→状況が変われば否定的になる。
人を判断する「資格」はあるのか?
②「自分は自分」と考える。
他人と自分との間にきっちり線を引く。
世の中の人はこう。
→わたしはこうしよう。
人は人、自分は自分と明確な線引き。
自分の心は自分で選ぶ。
つねに自由に、独立して考える。
③いっそのこと「素直になる」
一番ラクになれる。
「正しい自分」でいるより「素直な自分」
=魅力的。
正しいという思い込み=傲慢。
傲慢→周囲、現実との摩擦。
→苦悩が溜まる。
方向性を見る。
→正しい思考。
自分は正しいと思い込み続けたいのか?
素直な自分を目指したいのか?
→選択する。
自分は正しい=小さな自己満足。
→誰を幸せにする?
「素直になってみよう」
→自分の中の誓い。
=ラクになる。
🐾自分を否定しない
失敗しても凹まない、否定しない。
自己否定の判断に打ち勝つ。
自分を否定。
→承認欲求が満たされない。
→怒り=不快。
→攻撃か逃避を選択。
→本能的な反応。
攻撃、逃避をなんとかしたい。
=自分を否定する判断。
→怒りが生まれる。
→攻撃、逃避、
→なんとかしたい。
→悪循環。
自由な心を取り戻す。
否定的な判断を止める練習。
①外を歩く。
1時間でも2時間でも散歩する。
カラダの感覚に意識を向ける。
目、耳、鼻、口、肌をフル活用。
②広い世界を見渡す。
いろいろな人が生きているのを見てみる。
それぞれの日常を生きていることを実感してみる。
自分を「否定」してくる人は多くないと気づく。
「自分を否定するという判断」
→親や友人の一言、情報、価値観。
→否定という一点だけを見つめていた。
→一点=人生のすべて。
=思い込みだと気づく。
外の世界=新しい世界。
「否定的判断」は存在しない。
③わたしはわたしを肯定する。
自分への語りかけ。
ただ肯定する言葉をかける。
否定してしまう判断を止める。
シンプルな言葉。
「わたしはわたしを肯定する」
「ポジティブシンキング」(積極的思考)
→暗示。
現実とかけ離れた言葉。
→心が「ウソ」と感じる。
=「妄想」と同じ
仏教の正しい判断では当てにしない。
🐾判断を止めれば、人生は流れる
「自分を否定」=自然な反応。
「自分を否定」=合理性は無い。
自分を否定する判断=苦しみ。
自分を否定する判断=妄想。
今は何をすべきか。
何ができるか。
「この瞬間」だけを考える。
過去を引きずる。
→過去を理由に今を否定する。
→心の煩悩、邪念、雑念。
今を見据え、正しく理解。
「ここからできること」に専念。
🐾本物の自信
自信が「ある」「ない」も判断。
判断=妄想
「現実」の前では意味がない。
自信という「判断」は後回し。
ブッダの思考法。
やるべきことをやり、成果を上げる。
「自身がほしい」=不合理。
自身=「できる」「成果を出せる」
→「判断」
現時点ではわからない。
あらかじめ「判断」のしようがない。
過去の成功→「自身がついた」
状況次第で通用しない。
※あらかじめ「自身を持つ」
=現実的に不可能。
自身がある=勘違い。
先のことはわからない。
今しておかなければいけないことがある。
=正しい考え方。
自身を欲しがる。
=妄想に囚われている。
自信家=「慢」に囚われている。
「すごい人だと思われたい」という願望。
不安を打ち消したい。
失敗するかもしれない。
=「妄想」
「妄想」を打ち消すための「自信」
自信家、自信がない人。
=自分に都合のよい「妄想」
「妄想」に妄想を上乗せする。
→もっとできる自分を「妄想」
「妄想」を妄想で克服しようとする。
→今とは違うできる自分を「妄想」
※「妄想」は当てにしない。
→今できることはなんだろう?
=合理的な思考。
体験を積む。
こう動けば、成果が出る。
→見通し。
行動、体験の積み重ね。
→「時間の蓄積」
→自信。
※見通し→自信。
自身をつける方法。
①やってみる。
②体験を積む。
③成果を出せるようになる。
④周囲が認めてくれる。
⑤「こう動けば成果が出せる」という見通し。
やってみるという発想。
→人生がラクになる。
わからない。
→「何をすればいいですか?」
→「どうすればいいですか?」
教えてくれる。
→「ありがとうございます」
迷惑をかけた。
→「ごめんなさい」
最初の思い。
→「頑張ります」
結果に「執着しない」
=仏教的な心がまえ。
→どのような世界でも「使える考え方」
経験の蓄積、時間の蓄積。
ある程度成果が出せるという見通し。
=「本物の自信」
<第3章 マイナスの感情で「損しない」>
🐾感情のコントロール
感情をめぐる悩み
①不快な感情が生まれる。
感情を早めにリセット(解消)する。
②相手とどう関わるかを考える。
①感情の問題。
②関わりの問題。
2つの問題は別々に考える。
ごっちゃにしない。
※反応しないことが最高の勝利である。
人生の目標。
苦しみのない心。
→反応して心を乱されることは無意味。
反応せず、相手を見すえて、理解するのみ。
仏教における勝利。
「相手に反応して心を失わない」こと。
相手に委ねる。
ケンカは「慢」と「慢」のぶつかり合い。
どちらも正しい(と思っている)言い分がある。
自分の正しさを確認する。
→言い争いの心理。
「正しさ」は人それぞれ違うもの。
本人にとっては「正しい」
否定しない。
説得しない。
ただ、理解する。
「あなたにとっては、それが正しいのですね」
はず=期待、思い込み=妄想。
・相手と自分は同じ考えのはず。
・同じ考えを持てるはず。
「妄想」と「慢」
=非合理な発想。
→リセットして「正しい理解」をする。
相手と自分の反応を分けて考える。
→相手の反応は相手に委ねる。
=人間関係で悩まない基本。
解)
感情の問題→反応しない。
関わりの問題→相手に委ねる。
困った相手との関わり方。
関わり方の原則。
①相手のことを「判断」しない。
判断=妄想→慢。
しなくていい判断は、しないほうがいい。
大切なことは、心に苦悩を貯めないこと。
判断は自分自身にマイナス。
相手と理解し合える可能性も減る。
②過去は「忘れる」
記憶を引きずる。
仏教的に「記憶に反応している」状態。
いつまでも怒りが消えない理由。
過去を思い出しす。
→記憶に反応。
→新しい怒りを生む。
新しい怒りに相手は関係がない。
相手と別れた後の怒り。
=記憶に反応している。
ただの記憶と冷静に理解。
感情を鎮める。
③相手を「新しい人」と考える。
人も心も無常、うつろいゆくもの。
心理学的には。
心は1日に7万個もの想念を思い浮かべる。
約1.2秒で1個の思い。
心が無常=人も無常。
昨日と同じ人でも心は変わっている。
今日会った人は別の心の状態、別の人間。
④「理解し合う」ことを目的とする。
反応しないこと。
≠無関心、我慢する。
我慢する=怒りを抑え込んでいる状態。
→ストレスが溜まる。
→苦しくなる、鬱になる。
理解し合う→理解を共有すること。
感情、思い、考えを相手に理解してもらう。
伝えること、説明すること。
受け止め方は相手の領域。
時間がかかる。
急がず「いつかは」
楽観、信頼をもって向き合う。
信頼=選択。
⑤「関わりのゴール」を見る。
相手と理解し合う。
人間関係のゴール。
理解しようとしない。
聞こうとしない。
=関わる意味のない相手。
🐾人生の方向性
「方向性」
・どんな人生を目指すのか。
・相手とどう関わっていくのか。
・相手とわかり合うこと。
・自分の気持を理解してもらうこと。
あってはならないもの。
・相手と苦しめ合うこと。
・相手と憎しみ合うこと。
※執着こそが苦しみを生んでいる。
苦しめ合うために、関わっているのではない。
理解し合うために、お互い幸せになるために、関わっている。
🐾大原則
快を大切にする。
快=喜び、楽しさを感じている状態。
=幸せ。
不快=怒り、恐れ、満たされなさ、不安な状態。
=不幸。
生き物全般に「快」「不快」の反応がある。
人間の心は「二者択一」
快か不快で揺れ動く。
幸せになりたいなら「快の反応」を大事にする。
不幸になりたくないなら「不快な反応」をしない。
欲だって活かしよう。
煩悩でも目指すことに「快」があるならやってみる。
チャレンジの原動力になる。
欲求を否定する理由。
少なくとも「本人にとっては」存在しない。
欲求。
→生きるエネルギー。
→快を感じる。
=合理的。
欲の膨らみすぎ。
→焦り、不安、不満。
→いったん欲求を手放す。
※不快を感じたら仕切り直し。
快を増やせ。不快を減らせ。
<第4章 他人の目から「自由になる」>
🐾他人の目が気になる正体
他人の前で「安心できる」状態。
=承認欲。
他人の目を気にするプロセス。
①認められたい欲求。
(自分の価値にこだわる)
②欲求に反応。
(どう見られているのだろうと妄想)
気になる心理。
=承認欲が作り出す妄想。
妄想)
・どう評価されているのか。
・嫌われたのではないか。
・信用を失ってしまったのではないか。
妄想=脳のデタラメ。
真に受けない。
妄想には際限がない。
反応の記憶。
脳はすべての情報を取り込んでいる。
意識しなくても脳は反応して蓄積。
複合して見たことのない妄想を作り出す。
→悪い解釈(思い込みに)なる。
例)
迷子になった。
→両親が事故で死んでしまった夢。
母親に叱られた。
→母親に包丁で刺されかけた夢。
夢や妄想=脳のデタラメ。
情報社会の現代。
→反応の記憶が過剰。
→予期できない形での妄想。
何が思い浮かんでも反応しない覚悟が大事。
妄想は確かめるすべがない。
妄想を追いかける。
→正しい理解ができなくなる。
自分の心を理解する。
合理的な考え方を学ぶ。
理解の仕方を学ぶ。
人生の苦しみは必ず解決できる。
※確かめようのないものは放っておく。
他人の目が気になる。
最優先課題。
=妄想をやめる。
妄想グセ=気になる元凶。
🐾イライラの正体
一人の人間のまなざし。
例)
過干渉の母親。
すべてを決められる。
対話ではヒステリー。
→ストレス、不満、我慢。
親元を離れても影響。
対人関係でずっとイライラ。
一人のときだけ安心。
①触れて
②反応して
③強い反応のエネルギーが生まれる。
強い反応=結生
④同種の反応を作り出す。
サイクル。
※過去の経験で結晶した感情をずっと引きずっている。
=地雷
→怒りっぽい、神経質、対人恐怖症。
過去の反応を自覚する。
→徐々に影響を受けなくなる。
処方箋)
・よく気づいて反応しない。
思い出したら「記憶、記憶、記憶」
ラベリング。
感想、感情ぬきにただ理解する。
気づく→手放すきっかけ。
・感覚を意識する。
体の感覚=記憶、感情と別。
感覚に意識を向ける→リセット。
散歩、スポーツ、お風呂など。
・反応の源を断つ。
距離を置く。
物理的、時間的に。
過去の記憶、現在の相手にも反応しなくなるまで。
人の心は無常
いずれわかり合える。
理解し合える。
そのうち解決できる。
状況はやがて変わるだろう。
大きくかまえる。
🐾自分に集中
比較は非合理的な考え方。
自分に納得できていないから比較する。
自分の価値を確認したい。
自分を「よし」と判断したい。
比較=不合理
バーチャルな妄想。
実在しない。
=手応え、実感が感じられない。
比較しても自分の状況は変わらない。
→いつまでも安心できない。
安心を得たい。
絶対、完全に有利な立場。
→不可能。
→つねに不満が残る。
妄想に慣れているから比較する。
現実は変えられない。
較べることはすぐにできる。
たまの優越感。
※比較している状態=ヒマつぶし。
目的をかなえる「正しい努力」
①承認欲をモチベーションに、仕事・生活を改善。
②自分のモノゴトに集中。
③納得できることを基準にする。
※承認欲は大切にしてよい。
→活動のエネルギー。
承認欲は利用するもの。
「目的」にはしない。
認めてくれるかどうかは他人が決めること。
他人の評価を「目的」する。
→他人の目が気になる。
他人の領域→妄想。
自分の言葉、今できることに集中する。
妄想を目的にしない。
改善・集中・納得。
心は「快」「不快」の二者択一。
不快=ストレス→逃げたい。
快→執着→やる気。
身の回りの「快」を増やす改善する発想を持つ。
環境、人付き合い、BGM、アプリ・・・。
「快」を感じられるように改良していく。
内面的な動機で励む。
集中や充実感。
=正しい努力。
集中する手順。
①目を閉じる。
人生の基本、重要な心がけ。
心は何かに触れれば必ず反応する。
反応→雑念が溜まる。
最初から外を見ない、人を見ないが最善。
目を閉じて心の内側だけを見つめる。
→作業に向かう出発点。
②ムダな反応をリセット。
目を閉じて心の状態を見る。
疲れ、ストレス、不満、緊張・・・。
どんな状態でもそのまま認める。
客観的な観察。
心が落ち着くまでつづける。
ムダな反応をリセット。
静かでクリアな状態に持っていく。
心が落ち着かない時はタイマーを利用。
決めた時間まで観察しつづける。
③目の前の作業に一心に取り組む。
リセットしたら勢いをつけて作業に専念。
スタートダッシュが肝心。
集中が切れたらまた①から繰り返す。
無心でやる・心を尽くす。
ムダな反応が浄化。
→心はクリア。
→集中による充足。
→実感と喜び。
→納得。
他人の目がどうでもよくなる。
心を見つめるだけで答えは出る。
<第5章 「正しく」競争する>
🐾競争のからくり
・何かを手に入れれば欲を満たせる。
=原始的欲求。
・手に入れたものだけでは満足できない。
=貪欲(心の渇き)
貪りを捨てる人とは サンユッタ・ニカーヤ。
「人はけして満たされることなく、何かを貪り、何かを勝ち得ようと望んでいる」
「それは、求める心(タンハー)に突き動かされて、心渇いている姿である」
バーチャルな競争。
例)
勉強。
本来は「知的能力をつける」のが本質。
点数、順位、偏差値は関係ない。
子供を測るものさし。
子供。
→成績=自分の価値。
→値踏みする判断方法。
→認められたい気持ち。
→成績を上げなければいけない。
→成績を上げることを目標。
成績を上げる=完全にバーチャル。
実態がない。
学校の勉強。
→観念、記号、妄想。
→「快」がない。
→心に不自然。
→「なんで勉強しなければいけないの?」
周りの大人に認められたい。
承認欲だけで勉強する。
バーチャルな競争に巻き込まれていく。
バーチャルな競争。
→どこまで「プライドを守れるか」
→承認欲が作り出した妄想。
→降りられなくなる。
→どこまでも勝ち続けようとする。
→いつまでも人の目が気になる。
→臆病、心渇いている状態。
→完全勝者はいない。
バーチャルな競争から降りること。
→「劣っている」と思われてしまう。
競争を否定せず、迎合せず、どう向き合うか考える。
競争の中を違うモチベーションで生きる。
「勝つ」という動機以外。
勝ち負け、二者択一の価値観以外。
目を閉じて浮かぶもの。
他者と較べる、張り合う。
競争に駆り立てられる心。
勝ちたい、負けたくない=妄想。
=競争の正体。
目を開けて見えるもの。
競争していたものは妄想だったという実感。
外の社会や人間が気になる。
→目を閉じる=反応しないため。
勝ち負けや優越・劣等感が苦しい。
→目を開ける=妄想から目を覚ますため。
競争は妄想ということに気づく
=自由になる第一歩。
🐾正しい動機
4つの心がけ。
人生の大きな心がまえ。
世界に対する向き合い方。
慈(じ)悲(ひ)喜(き)捨(しゃ)
慈(慈しみの心)
相手の幸せを願う心。
悲(悲の心)
相手の苦しみ・悲しみを理解すること。
「共感」
喜(喜の心)
相手の喜び・楽しさを理解すること。
「共感」
捨(捨の心)
手放す心、捨て置く心
反応しない心。
「中立心」
執着があるから難しい。
4つをまとめて「愛」と表現。
学校でも社会でも教わる機会がない。
慈悲喜捨の心がけ。
→人生のモチベーション。
→心のよりどころ。
→基本ルール。
仕事や人生の意味も違って見える。
慈しみ。
→貢献こそが大切。
→役に立てればよい。
悲の心。
→相手の苦悩を最初に見る。
苦しめる、損害を与える。
→してはいけないこと。
=自戒
喜びの心。
→他人の幸せ=自分の幸せ。
→誰かの喜びに自覚的に反応。
慈悲喜。
=働く動機、生きる意味。
→競争の欲と怒りと妄想から自由になる。
🐾5つの妨げ
要注意リスト。
①快楽に流される心。
5官の快楽。
→映像、音、匂い、味、触覚。
テレビ、漫画、インターネット、グルメなど。
適度なら問題ない。
コントロールできない。
=「妨げ」に支配されている。
②怒り。
不快、不満、悲しみ、ストレス、悪意など。
心をざわつかせる感情。
怒りに「快」を感じる。
やる気が出る。
→危険な勘違い。
→簡単に怒るようになる。
やる気=ムダな反応のない集中状態。
怒り=反応。
ムダな反応のないクリアな状態。
=心によい状態。
③やる気の出ない心。
眠たい、面倒くさい、ラクしたい、元気が出ないなど。
そもそも動機がない。
「快」が乏しい。
④落ち着かない心。
雑念、妄想だらけ。
作業が手につかない状態。
刺激やテキトーな反応に慣れすぎている。
⑤疑い。
自分、他人、将来を悪く考えてしまう心。
自己不信、疑心暗鬼、不満など。
疑い=妄想。
5つの妨げ対処法。
今までのブッダの教え、考え方が有効。
なるべく反応しない。
「妨げが襲ってきている」と理解する。
「快」を見つける。
「方向性」自分の目標をみて奮い立たせる。
テキトーな反応に逃げない。
「感覚を意識する」時間を作る。
正しい努力ー5つの妨げ=人生。
5つの妨げを引いた残り。
=ありのままの自分。
=等身大の自分。
自分を否定しないで受け入れることが正解。
無条件で受け入れる。
最善、最高、等身大の自己ベストを増やせるか。
どんなときも「わたしを肯定する」こと。
🐾過去形のコンプレックス
嫉妬。
目につく相手への「現在進行形」の感情。
勝敗後。
→負い目、コンプレックス、怨み。
→「過去形」の感情。
嫉妬=気になる相手への執着。
・自分を認めてもらいたいという執着。
(承認欲)
・認められている相手がいなくなって欲しい執着。
(怒り)
嫉妬の正体。
=承認欲が満たされない怒りを、相手に向けている状態。
嫉妬=「怒り」の一種。
原因は自分自身の承認欲の不満。
相手は関係ない。
嫉妬(怒り)を向ける。
=八つ当たり。
→完全に思考のミス
※承認欲を満たすためにどうするか考える。
=正しい努力。
自分が持っているものに目を向ける。
正確、資格、スキル、才能、経験など。
独自の成果を上げる方法を工夫する。
成功者からはやり方、方向性を学ぶ。
真似て同じことをしても同じ成果は得られない。
脚下照顧(きゃっかしょうこ)
足元を見る。
できることを重ねる。
改善を重ねる。
自分の内側だけを見る。
→今立っている場所からスタート。
相手は関係ない。
嫉妬から完全に降りる。
→ラク、自然。
※努力する自分の道のりを謙虚に楽しむ。
「わたしには、違う役割がある」
他人に嫉妬、負い目を感じた時。
考え方を切り替える。
お役に立てればよし。
「貢献」という動機を基本に考える。
<最終章 考える「基準」を持つ>
🐾よりどころを持つ
心の支え、心の土台となる考え方。
心の一歩手前に置く、たしかな生き方。
自分への約束・誓い。
正しい生き方。
①反応せず、正しく理解すること。
②心をきれいに保つこと。
③人々、生命の幸せを願うこと。
「よりどころ」を持つ
→さまよえる人生を抜け出せる。
よりどころを外に持つ。
→金、モノ、職業、学歴など。
自分の幸せは「世の中」にある。
社会で価値があるとされているもの。
→満足できると信じる、求める。
→心の渇き。
→欲と怒りと妄想。
=心の輪廻。
→抜け出せない。
※よりどころは心の内側に。
心の奥底に「正しい生き方」を確立する。
正しい心がけに戻る。
漠然とした不安や孤独感を感じる。
外の世界につらくなった時。
→目を閉じて自分の心を見る。
→正しい心がけを思い出す。
→自分を取り戻す。
→目を開けて外の世界に向かう。
戻っては踏み出すの繰り返し。
→幸せへと導いてくれる。
🐾正しい方向
臨むようには生きられない。
現実に苦しんでいる。
現実に苦しまない心の持ちようを目指す。
最高の納得。
苦悩から自由になった心境。
納得=主観的なもの。
自分に「よし」と思えること。
「思い一つ」で達成可能。
何歳でも、どんな状況でも可能。
納得を基準に行動。
→外の世界に振り回されにくい。
ままならない現実。
わかり合えない人間。
→目を閉じて正しい心がけに戻る。
→納得が残る。
人生で求めるものは「最高の納得」
必要なのは正しい生き方、考え方、心の使い方。
人生にどう向き合えばいいか?
→内面的なテーマ。
→現実を越えてゆく生き方が可能。
※自分の人生が信頼できるようになる。
最高の答え。
この生き方に間違いはない。
いざというときは、この心がけに帰ろう。
人の心は「幸せの聖域」
心にどんな「思い」を置くか。
最高の納得を得るために。