始めたら信念を持ってやり遂げて
映画「博士と狂人」(P・B・シェムラン監督)から。
映画(英語版)「舟を編む」の表現がピッタリだったし、
もちろん、私の「お気に入り」に仲間入りした作品。
邦画「舟を編む」と違い、やや重たいストーリーだけど、
久しぶりに、重厚な作品と出会い、メモも溢れた。
貧しい家庭に生まれ、学士号を持たない異端の学者マレーが、
豊富な知識と根気が認められ、編集責任者を任される。
彼は、その時の喜びを家族に、こう伝えた。
「今までやってきたことを全て生かせる。
完成させるには気力がいる。
私はすべての言葉を調べて、定義する責任者になる」と。
それに対し妻は、しばらくしてこう励ます。
「迷いと恐れを捨てると約束して欲しいの。
始めたら信念を持ってやり遂げて」と。
あなたがこの仕事を受けるということは、
家族と過ごす時間を減らすことに他ならない。
その大切な時間を使うのだから、中途半端は許さないし、
それを認めた私たちに後悔をさせないで・・
そんな切実な気持ちが込められていて、胸を打った。
一生に一度の人生だからこそ、このフレーズは重かったし、
24時間、365日、そして数十年をかけて挑む大きな仕事って、
それを支える人たち(特に家族)の理解が必要だよなぁ。
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