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弱き者でも残してやる足跡

日常。
それはトイレットペーパーや洗剤を買って帰ること。
栄養を考えてご飯を作ること。
布団を干すこと。

そんな日常が返ってきた。
なぜなら公演が終わったからです。

コヒツジズ第9回公演「弱者の行進」、無事終演しました。
ご来場いただいた方、本当にありがとうございました!
全ステージ満員御礼で、本当に嬉しいです。

流行り病によって公演中止になるようなこの時代に、全公演完走できたことが本当にありがたいです。
しかし役者の皆さんも満身創痍、命を削らないまでも、ただただ走って汗をかいて台詞を話す姿に作り手も感動をしてしまいました。
大人が一生懸命になっている姿って実はあまり見られるものではなくて、そういう瞬間に立ち会うと、宝物に触れたような感覚になる。
(まあもちろん、そんな宝物がそこら中にゴロゴロと転がっているわけではないんだが…)

演劇でしかできないことをやりたい、と思い作り始めたこの芝居が、ちゃんと演劇だけのものとして浮かび上がってくれて、自分の中でブスブスと燻っていた「演劇が好きだったな」という感情が、少しずつ綺麗な状態で発見されたような心持ちです。
どうして好きだったものって、大事にできない時期があるんでしょうね。


というところまで2月中に書いていて、今はもう3月。しかも後半。
先月の公演なんか、誰も覚えていねえよって感じかもしれない。
そんな寂しいこと言わないで。
思い出して。
なんなら台本を買ってくれればいつでも思い出せますよ。(商魂)

出し惜しみしてるわけじゃないんですけど、なんだか文章がまとまりきらずに一ヶ月もほったらかしにしてしまった。
演劇について考えると、途方もない闇の中で迷子になるような感覚に陥る。
自分の中に枯渇してしまった何かを取り戻すまで演劇には向き合えないなあと思ってしまうのだが、世の中の劇団ないし劇作家のみなさんは年に何本も新作などをやっていて、ぶったまげます。

本当は何か創作の裏話的なものを書こうかなあとか思っていたのだが、時間が過ぎれば過ぎるほど「裏話はダサい」という文字のフォントがデカくなって襲いかかってくる。怖。
人生は己のダサさとの勝負である。
この勝負は負けたので、裏話はやめておくか。はは。
コヒツジズのラジオという媒体でなんだか語っていたりもするので、もし興味がありましたらそちらで。

公演が終われば日常が戻ってくる。
日常はお金を稼ぐことやご飯を食べることや電気会社にお金を払うことで、まあまあすり減る。
まあまあじゃない。ドすり減る。
ド。
ドンキの熱量で思い浮かべて欲しい。
ド。
ドすり減る。

腹も立つし、心のデトックスをしないと立ち上がれない日もある。
早送りしたい日々もある。
「早送りしてえ~」って訴え、生きててマジで多用する言葉なんだけど、みんなあんまり使わないらしい。
思わんのか?その前に早送りって言葉がもう死語?やだやだ~。

そんなことを言っている間もなく。
夏にまたコヒツジズ、下北沢OFFOFFシアターにて公演します。
タイトルは未定!
枯渇している何かを取り戻すまでできないとか言っておいて、やります。
まだその何かは取り戻してはいません。おいおい。
なんとか引きずりだしてきます。
出来るかなあ。気弱になってくるよ。

今回は本公演ではなく番外公演です。
何を持って番外というのかは、私のさじ加減です。お気軽にお越し下さい。
また色々詳細決まったらお知らせします。

は~、もう夏のことを考えなきゃいけないのか。人生はそそくさと過ぎていくね。
頑張ります。



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