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地元を離れて東京に行く人は、魅力とは関係なく「東京だから」なのかと思ったり

東京出身で、国東に好き好んで移住した私なので、地方創生ネタにはそれなりに興味があるんだけど。

Xでなかなかアツく大分を推しているアカウントの「大大分市」さんのこのポストを見て、少し思うことがあったんだ。

新スタジアム、東九州新幹線、豊予海峡ルート(四国新幹線の大分への延伸)などが、地方都市としての魅力を高めることにつながる、と。

ここで「需要がない」とか「ムダ遣い」とバッサリ切るのは簡単だけど、少し考えてみたら、魅力が高まることは確かだけど、じゃあそれで地元出身者の流出を防ぐことができるかというと、それは別の話なんじゃないかなって。

身も蓋もないことを言えば、勝負は400年前の江戸時代にもう決まってたと思うんだ。

結局、日本の中心が江戸になってすべてが集中してきた歴史があって、人口拡大に伴って物理的に土地が足りなくなり、どんどん郊外まで発展した。

その結果、交通インフラが充実して、一帯に住む人たちの欲求をまかなうために、いろんなお店や施設ができた。人が集まるから、ますます増えた。

こうして、働き口も含めて「なんでもある、住みやすい場所」のできあがり。

これは私の想像だけど、大分を含め地方の人が東京に出ていくのは、「地元が不満」というより「東京がいい」が理由な気がするんだよ。

終身雇用の崩壊とかなんとか言われていても、多くの人はさほど意識していなくて(聞かれれば不安と答えるだろうけど)、なんだかんだ「無難な会社に入って無難に過ごす」を目指してるんじゃないかなって。

SNSを見てると、いろんな意識高い人たちがいろいろ言ってるけど、そんなの見てる人は少数派だと思うし。

もし地元を出ていく理由が「東京がいいから」だとしたら、「地元の魅力」なんてそもそも考慮されてないし、400年かけて形成された東京の強さを、目先の地方創生でひっくり返せるわけがないじゃん?

都道府県レベルで見ても、転入超過は東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)と大阪府に福岡県。

総務省統計局:住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)結果

名古屋圏(愛知・岐阜・三重)ですら転出超過、うまくやってるように見える福岡県でも、ナンバー2の北九州市が60年ぶりに転入超過になったというニュースがあったほど。

都会の小倉、観光地の門司や平尾台があって、本州と道がつながってて、空港にフェリーもある北九州市でこれだよ?要するに福岡市周辺の一人勝ち状態。

これほど厳しい状況で、北九州市どころか熊本市や松山市にすら負けてる大分市が「魅力向上」で状況を改善できるとは思えないんだよね。

それに、大分市って充分に魅力あるし。

別府も湯布院もすぐそこ、山も海もあって食べ物おいしい、県内でマリンスポーツからスキーまで楽しめる。渋滞しない。大きなショッピングモールも2つある。

むしろ恵まれてる方だと思うよ?

地元の人は「そうだけど、別にそんな何度も行くところじゃないし…」と言うと思う。

でも、それを言ったら東京育ちの私だって、新幹線は年1回も乗ってないし、スタジアムも推しのライブでもなければ行かないし、なんならスカイツリーには登ったことすらないから、別にあっても関係ないんだよね。

私もこれまで、魅力向上を通じた地方創生の妄想はいろいろしてたんだけど、こんな感じでふっきれちゃった笑

【結論】400年かけて強くなった東京に、目先の施策で対抗しようと思うな

ただ、対抗はできなくても、もっと都会的にする方法ならおそらくあって…。

大分市〜別府市〜日出町あたりにすべての大分県民強制移住!笑

この範囲に100万人が集約されれば、熊本市ぐらいにはお店や施設が揃うと思う。

これだけ極端なことをしても熊本レベルなんだから、東京に対抗しようと思うなら、福岡市〜北九州市に九州全体の1400万人を集結させるぐらいしかないんだろうなぁ…。

うん、やめよう地方創生。

自治体レベルで必死にお金かけても、どうせご近所から微々たる人数を取り合うだけなんだから、都道府県よりも大きな地方単位で特定エリアに人口を集約させて、そこに集中投資するのが最適解だよきっと。

…私の生きている間には無理かな笑

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