Vol.2 私は誰のために書くのか「伝える」と「伝わる」は違う
「頭のいいひとになりたい」
今もずっとそう思っている。
昔、多田かおる先生の「イタズラなKiss」という少女漫画を読んだ。通称「イタキス」。
登場人物のキャラクターがユニークで、ドラマにもなっている名作だ。
ラブコメディーだが、物語中のなんでもないある場面がなぜか記憶に残っている。
医学部に進んだ常にトップの入江くん。そこではいつも入江くんのことをライバル視している万年2位の船津が登場する。ある日論文発表会があり、今回こそはと1位を確信していた船津。だが、結果は2位。納得がいかない船津は教授に理由を問うと、確かに難しい案件をうまくまとめたのは船津だったが、入江くんがまとめた論文は誰が聞いてもわかりやすいものであったと言われる。
なぜかそれ以来、ずっとその場面が記憶に残っていた。
ひとに伝わってこそ意味がある。
私の中で、「頭のいいひと」とは難しいことを理解しているひとではなく、入江くんのように難しいことも誰にでもわかる言葉で説明ができるひとになった。
ひとに教えるとき、まとめるとき、私はそれができるひとになりたかった。
▼えるもさんの編集考学を学ぶ
Marbleスクールの講座。
これまでもたくさんの刺激を受けてきた。
(ので他にも書きたい。)
「編集」の講座講師は、WEBメディアの編集長もしているえるもさん。そもそも「編集」の仕事とはなんぞやからスタート。
▼編集にも営業にも接客にも
「コンテンツ」をつくる重要性
そもそもおもしろいコンテンツとは?
それは、読者を惹きつけ、何かしらのアクションを起こさせるもの。
本当の意味で「伝わる」ことが大事なのだ。
おもしろいコンテンツには共通して下記の特徴が意識されているとのこと。
ストンと腑に落ちた。
初めてライターという職を学び、今までと全然違う畑で学ぶ楽しさも感じていたが、それはターゲットとして相手がいるどんな仕事にも通ずることだった。
今までお客さまを感動させるために仕事をしてきた。
「感動」とは、「感じて動く」と書く。
仕事として求められたことを提供することはもちろん、求められている以上の価値を提供する。お客さまにちゃんと伝われば、任せて選んでいただけたり、口コミを広げていただけたり、動いてくれるのだ。
感動していただいてこそ、私たちの仕事の価値がある。
挙げられた4つの特徴は、ラポール形成(信頼関係を築く)時にも必要なことばかりだった。
「コンテンツ」をつくる重要性を、改めて言葉にして聞けて、すごく納得できた。
正直、広くマーケティング的な視点よりも、目の前の顧客に対して仕事をしてきたこともあり、メディア・読者・インタビュイー三方良しの記事がまだまだまったく書ける感触がなかった。時流に乗るのもSNSもやっぱり苦手。ただ、今回の講座で、実際にやってきたその考え方を少しずつ記事に生かせるようにしていけば、きっと書けるようになる!と思えたのが嬉しかった。今の仕事も、簡単にできるようになったわけじゃない。何度も伝え方をロールプレイングし、今だってブラッシュアップしながら行なっている。
畑違いとはいえ、仕事術というのは、限らずたくさんの仕事で役立つのだ。
▼私は誰のために書くのか
「無駄な文が多いと、読者は嫌います。」
きっとそれは私(笑)。
自分の頭も整理しながら文章を書くことが多く、私はきっとまだ、私のために書いている。「伝える」と「伝わる」は違う。
読者・顧客ファーストに、「伝わる」文章をまだまだ勉強しなくては。
実践。日々の出来事、目の前の人にタイトルをつける訓練をしてみる。楽しそう。
なんとなく良い文章ではなく、なぜ良いのか、おもしろいのか。
第三者目線で、自分が読者として見たときにどう感じるか。違和感はないか。
その感覚を言葉にできるセンスを身に着けて文章が書ける、編集ができる。
教えてくださった編集考学はまさにわたしの中のなりたい「頭がいいひと」で、わたしはそんな、価値あるものをちゃんと伝えられる仕事がしたかった。
やりたいなら、できる。
書ききれない大事なマインドも惜しみなく教えてくれたえるもさん。
編集者としてだけでなく人として大切にするべきことが満載でした。
※なお、制作で迷子にならない方法は、記事の目的とゴールを上に書いておくことと学んだ。
私の感情交じりでとりあえず書きたくなったので結果うまくまとまってはいないけど、このnoteから実践。
ターゲット:書く仕事が気になる人へMarbleスクールとっても良き。
目的:編集の仕事とは何かを噛み砕いて伝える。
ゴール:編集の仕事に興味をもった感想を述べる。そしてえるもさんの素敵さが伝われ。