アンカーの思考  ~ディフェンス編ver. 1~

私はとある県の社会人リーグに参加するチームでサッカーをしています。
昨年アンカー(1-4-3-3のワンボランチ)をしていたこともあり、ある人にこんなことを言われました。

アンカーってどうすればいいですか? と…。

そんなことから自分の整理のためも含めて書き記してみようと思います。
私自身高いレベルでプレーしているわけではないこと、個人的な意見であることを踏まえて見ていただけると幸いです。(おそらく初心者向けになると思います。)

今回は、ディフェンス編ver. 1です。

まず、アンカーのディフェンスでは、2つの場合があると考えています。自分のマークがいる場合といない場合です。
今回は、自分のマークがある場合を想定して話を進めていきます。

①自分が見なければいけない相手をはっきりさせる

 すべてのディフェンスにおいてそうだと思いますが、基本は自分のマークする選手を逃がさないこと(1対1でボールを奪うのがベスト)です。
しかし、自分のマークがどの選手かわからなければ意味がありません。
そのため、自分の見なければならないマークをはっきりさせることが重要です。方法は、周囲の味方とコミュニケーションをとりながらマークをはっきりとさせていきます。サッカーは、11人対11人であるので、相手一人につき味方一人をマークすれば理論上はフリーの選手はいなくなりパスコースを消すことができるはずです。

②相手の攻撃を誘導する

 マークができたとしても、それだけではボールを奪うまでには至りません。組織として機能することが重要となります。自分より前にボールがある場合は、ディフェンスの中心となり、前の選手に指示を出して奪いどころを作っていくようにします。ポイントは、「サイド」と「密集」です。
「サイド」に追い込めばプレーを制限することにつながります。特にサイドバックからの縦パスは奪いに行きやすいので意図して誘導していきます。
もう一つのポイントである「密集」がなぜポイントかというと、数的優位の作りやすさと相手から時間・スペースを奪いよい判断をさせないことができるからです。相手の判断がよくないと味方と協力してボールを奪いに行くことができます。「密集」につなげるためには、サイドチェンジ(広いスペース)などに行かれないようにすることが重要です。このどちらかに向けて相手を誘導していきます。


図1. マークのイメージ図
サイドに追い込んだ場合のマークを示す。
攻撃側は、1-4-2-3-1を想定し、守備側は1-4-3-3を想定している。
黒線がついている赤丸がアンカーの位置。

「自分が見なければいけない相手をはっきりさせる」、「相手の攻撃を誘導する」の2つだけでボールを奪うことにつながっていきます。当たり前のことですが意外と難しいです。また、味方に指示を出すためには常にフィールド上の22人の位置を把握しておくつもりで見ておく必要があります。最初は難しいので、まず、図1の点線で囲ってある自分の前方かつ、ボールと同サイドの味方の位置を把握することから始めていきましょう。できるようになったら徐々に範囲を広げていきましょう。

今回は、以上となります。次回はディフェンス編var. 2の予定です。
もしよければご覧ください‼

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