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オーバークオリティの花屋のジレンマ

自分自身、安くて美味しくないものより
ちゃんと価値にあったものなら多少値段が高くても美味しいものが食べたい

あるお店で
仕入れでめちゃめちゃ美味しい肉が仕入れることが出来たからスペシャルメニューとしていつも以上に気合いがはいって最大の技術を駆使してステキな料理ができました
ただ仕入れも高かったし、いつもより腕を振るったので値段も高くなった…

確かに多少値段が高くても美味しいものが食べたいと言ったが…限度がある

特別に舌が肥えてる訳でもなくそこそこ美味しいものでも充分満足できる
腕のある料理人であれば普通に作るものでもかなり美味しく食べれる

それにも関わらず
舌が肥えてる料理人が最高の食材で気合い入れて作る料理は一般客から見ればオーバークオリティになってしまう

全く同じことが花屋の世界でも言える

僕もたまに仕入れで滅多に仕入れることの出来ないお花が手に入ったときについつい気合いが入って予算オーバーなものを作ってしまう…

しかしこちらの都合で予算以上の請求も出来ずでそこまで利益がとれないことがある

決められた予算内でどれだけのコストパフォーマンスが出来るかが大事なのも重々承知しているが
やはり自分も惚れ惚れするお花でブーケやアレンジメントを作りたいと思うのがフローリストの性…

技術や知識が上がれば上がるほどにオーバークオリティなものを作りたくなるが
予算がある以上できない…

しかしこのジレンマこそが自分がフローリストとして成長している証であり
またこのジレンマを解消できるくらい
決められた予算内でコンパの良い花束、アレンジメントを作れるかにチャレンジするのも自分自身の成長に繋がる


知識や技術が大きくなればなるほどオーバークオリティになりがち

ジレンマをジレンマで諦めて終わらせることなく
知恵と知識で解消にチャレンジする経験もまた成長にとっては必要になってくる

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