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映画はたらく細胞 世界最速プレミア試写会 参加レポ その⑤(まだまだネタバレ多いよ)(スピンオフ要素についてと、自分の考え)

 清水先生の原作大好きな方からすると、どれくらいスピンオフ要素入ってるか、公開前だと本当に気になると思うし、不安だと思います。自分も同行した友人も、あまりに多いスピンオフ展開と、すっかり公式には音沙汰の無くなってしまった清水先生がこの展開をどう考えてらっしゃるのか、大丈夫、ならそうと何かしらのアクションがあれば安心するけどダンマリなので……推しの子の舞台と原作者のあれこれとかそのあたりとどうしても絡めて悪い方へ考えてしまいがちだったりしているので……

 ということで、期待と不安が入り混じっていたのですが、こんな感じです。

 トレーラーとかで見てわかる通り、白血球さん、赤血球ちゃんのはたらく体内の持ち主が住む世界が、まなちゃんやあべさだおさんの生きてる世界になります。
 で、ブラックの世界は、お酒が入ってきたりするということは、ということでお察しの通りです。
 3つの世界を行ったり来たりするので、どうしても一箇所あたりの描写は薄くなる(仕方ないのですが)、清水先生の「はたらく細胞」ファンとしては、一個で良かったんでは?って思わなくもないのですが、様々事情があるでしょうし、そのあたりは仕方ないのかなとも思います。
 ただ、映画としては、“体を大事にしよう”“暴飲暴食するとこうなるんやで”みたいなテーマは強く伝わってきました。
 自分や友人のように、原作ガチな人だけをお客さんに想定していては、かけた予算に対してのリターンが少な過ぎると思います。
 来てもらえるお客さんを増やすには、何もはたらく細胞のことを知らない人にもわかってもらえる、観たいなって言ってもらえる内容になっていないといけないので、その辺はものすごくバランスがよくまとまっていて、かつ、涙する場面とか(闘病の描写とか)、あと、つい最近動画で流れ始めたドーパミンでみんな踊り狂ってるやつとか、ああいうノリノリな楽しい演出とかはさすがやなぁ、と感じました。幸せな気持ちになると健康になれるんかな、気分上げることで体調良くなるんやな、ってあのシーンがあることで伝わってきますもんね。

 とはいえ、まあ仕方ないしわかりやすさでは一番必要だったかもだけど、下痢のシーンとか、面白かったけどもう少し少なくても、とも思わなくも無かった。面白かったけど。

 あ、ブラック好きな方は、77くん出てないんですよ、その代わりおっちゃん赤血球(かとうりょうさん)と53くんがやたらと絆深そうな感じであれはあれでなんか仲良さそうで悪くは無かったかな。
 というか、53くんはほんとに原作の絵から抜け出してきたくらいの再現度ですごかったな。96さんがいない分全部おっちゃんが引き受けてる感じもした。53くんは後輩、ということで、3803ちゃんの後輩要素もあって、その辺は賛否別れそう……。

 2時間弱にあの内容でいろんな要素いっぱい入れて、とりあえず何か足らない感じ、破綻とかそういうのもなくまとまっていて、改めて映画監督さんすごいなって思いました。

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