iPod shuffleを再発売してほしい
(本記事には重大な事実誤認が含まれています。末尾を御覧ください。)
今年5月にこのワイヤレスイヤホンを買った。
定番の商品、のようだ。それなりの値段で、結構なクオリティ、という雰囲気がある。
しかし、私の元に届いたLife P3は気まぐれで、通信が安定しない。パソコンに接続してもiPhoneに接続しても、しばしば音声が乱れる。ノイズが走る。快適な環境とはほど遠く、常に山奥の峠道でFMラジオを聞いているような感覚である。
しかも、ワイヤレスイヤホンでこのようなトラブルに遭遇したのはこれが初めてではない。これの前に買ったものも通信が不安定だったし、下手するとその前のもそうだった。はじめて買ったワイヤレスイヤホン(それもAnker Soundcoreのシリーズだったが)は安定していて何年も愛用していたのだが、それが壊れてから次を探しはじめ、まったくいい商品に巡り合わない。完全にワイヤレスイヤホン・ジプシーになってしまった。
こうなってくると愛しいのは有線イヤホンである。もう、それでいい。こんなに、累計1万も2万も無駄金を使い、ずっとイライラを募らせるくらいなら、線の1本や2本は我慢しよう。そのほうがいい。
ということでiPhoneをポケットに、有線のAirPodsを耳に、としたいところだが、ここで少し邪魔になるのがiPhoneの重さだ。ちょっと重い。邪魔だ。おしりのポケットに入れてると、そのまま座ることができない。
そんなこんなで困っていると、昔の記憶が蘇ってきた。iPod shuffleの記憶だ。銀色のクリップ。ただそれだけの、「本当にこれが電子デバイス?」「これにバッテリーが入ってるの?」と疑ってしまうような、あいつだ。
大学生の頃、私はiPod shuffleから有線イヤホンを伸ばし、ダウンロードしたネットラジオを聞いていた。聞きながら家事をしたり、近所を散歩したり、電車やバスで移動したりしていた。実は、イヤホン・ライフで言えばあのときがいちばん快適だった。
その後、iPhoneが登場したことでiPodはお役御免となってしまったが、実はiPhoneはまったくもってiPod shuffleの代替物とはなりえていない。あの小ささ、軽さ、バッテリーの持続時間、どれを取っても未だにiPod shuffleの方が上だ。
Appleにはぜひ、AIとかARとかは後回しにして、iPod shuffleを再発売してほしいと思う。
追記(2024年12月19日)
上記文章ではSoundcoreのイヤホンが欠陥品であるかのように書いた。しかし、これがとんだ勘違いだった。
あれからダイソーに行ってまた1000円の安いワイヤレスイヤホンを買って、家で試してみた。そしたら、これも接続が不安定だった。そこでふとある可能性に思い至った。
「これはイヤホン側ではなく、パソコン側に問題があるのでは?」
私が使っているのはM1 MacBook Airである。Appleシリコンを搭載した最高のMacである。なんでもこなすすごいヤツだ。そのMacBook Airが、Bluetooth接続に欠陥を抱えている……。そんな可能性は一切考慮していなかった。
しかし、試しにイヤホンをiPoneに接続してしばらく使ってみたところ、接続にまったく問題がない。途中で音が切れたりノイズが走ったりするいつもの不具合がない。Soundcoreのもそうだし、ダイソーのもそうだ。何も問題がない。
結論、Bluetooth接続に問題を生じさせていたのは、MacBook Airの方だった。
これは完全に盲点だった。Apple信者である私は、MacBook Airの方に問題があるとはついぞ考えていなかった。何しろ、iMacを使っていた頃はまるで問題がなく、MacならBluetoothの接続くらい難なくできるはずだろうと思いこんでいたのだ。問題があるなら数千円、せいぜい1万円のAnker製品の方だろうと思いこんでいた。
Ankerさん、本当に申し訳ない。悪いのはAppleでした。
というわけで、今ではiPhoneに接続することでSoundcoreのイヤホンを超快適に使っている。
ダイソーの1000円のイヤホンは不要になったので、ほしい人がいればタダであげます。