命の唱
命について、お話します。
2020年9月3日から9月6日まで絵空箱にて行われた命の唱、終演しました。
東京に上京してきてから半年、疫病の影響でいろいろ動けない状況が続き、ようやく東京の板に立つことが出来ました。
ひとまず、無事に舞台を終えることが出来て良かったです。
LGBTや性別、そういった社会が決めた区別区分のこと、命にそういった区分は当てはまるのかというような…そういったお話。
最初は、この台本を文字でしか読んでない時、「なんじゃこれ……わからんかもしれん……」となっていました。
その認識が変わったのは読み合わせのその瞬間からでした。
キャストが声に出して、文字が三次元化した瞬間にすべてに糸が通ったような感覚になりました。
稽古も1週間みっちりやり、本番といった短期集中稽古で、情報量がとても多く、周りのキャストさんにたくさん助けてもらって私はようやく板に立てました。
なんだろう…言語化が難しい…
こういった脚本、演出、現場に出会ったことはなく(経験が少ないんだから当たり前だが)、時間の流れと情報量に翻弄されて立つのに精一杯になっている間に本番が始まり、でも、『すごい』現場だったことは肌でわかった。なんだこれ…と思いながら今です。
単純に、キャストさんが凄い人しかいなかった。
見てわかると思うけどもちろんみんな美形で可愛くてっていう見た目の面もあるけど役者さんとして、タレントさんとしてすごい人しかいなかった。
変な言い方になっちゃうけどこれは謙遜でも卑下でもなんでもなくて、ほんとうに私以外すごい人だった。
だからたくさん勉強にもなったし、たくさん焦って緊張して、いろんな人からアドバイス頂いて、結果それを活かせたのかはぶっちゃけわかんないんだけど…とにかくすごかったなあと…。
脚本における情報量もすごかった。
勉強不足の役者はたくさんいる、という話をされたとき図星過ぎたのと、あんまりにも納得して、合点がいって、これからすべきこととかが全部ブワって出てきて、心臓ヒュッてした。
と、私の感想が先に出てしまいましたが公演について…。
命の唱は「team海」「team空」の一部ダブルキャスト制の公演でした。
わたしは当初ダブルキャストで海のみの出演だったのですが、もろもろありましてどちらのチームにも出演するシングルキャストになりました。
team海◆では葵-アオイ-役
team空◇では忍-シノブ-役
を演じさせていただき、生きさせていただきました。
どっっっっっちも難しかったなあ………!!!!!!!
全てわかったうえで童子を演じていた、底抜けに明るい葵と、
神仏の境地に辿り着きたいものの、まだ感情に左右される人間らしい忍。
とっても素敵な子たちだったな…
絵空箱というおしゃれ本格バーを持ったパフォーミングギャラリー。
そこに輪島さん、立花さんのこだわりの音響照明が入る。
めちゃくちゃ機材が凄い揃っていた…というか、変な話、みんなにも言われたりしたんですがこの規模に合わないくらい音響照明えぐいくらい豪華だな!!!!??????って思いました。
ムービングの数えぐいな!って第一声言われたときはウフフってなりました。
なんだか…ほんとうに言語化するのが難しい舞台経験になりました。
みんなかっこよくて美形でお芝居もかっこよくて、最初怖くて近寄りがたくて…ほら美しいものに近づくのってちょっと怖くないですか?笑
皇希さんもCONANさんも、W主演でかっこよくてお芝居のエネルギーもすごくって、尊敬するところしかなくて…凛としてかっこよくて、ほんとうに。でもお二人ともお茶目なところもあって、楽屋の漫才みたいな掛け合いはめちゃくちゃ笑いました。
なるちゃん(好きゆえ勝手にちゃん呼びしちゃっている…)は明るくて天真爛漫で、だれに対しても明るく優しくて可愛い、気づく人で、萎縮してる私が何度ほわっとして助かったことか。
中井のあんちゃんは楽屋でお隣になって、稽古場でも話し下手な私ともお喋りしてくれて、優しくてかわいいお姉ちゃん…すごく居心地のいい人…。
鳥居さんは楽屋の向かいでめっちゃ眼福でした。美。そして客観的、情報的なアドバイスをくれたり、私がどうしても苦手なところを一緒に考えてくれたり。何度も泣きそうになった…とっても頼りになるお姉さまです。
れんれんは斜め向かいの楽屋近所。現場のムードメーカーでいつも元気に楽しく話しかけてくれた。自分から話すのが苦手な人間なのですごくうれしかったし、それ切欠でお話できることもあった。初めての舞台でたくさん疑問も不明点もあって大変だろうに、積極的に動いて、積極的に質問して、すごく素敵な役者さんだって思った。
あさとさんは逆班で葵を演じられた役者さん。葵の情報共有はもちろん、気づいたことなどでも注意して下さって、とても助かりました。髪の毛のセットでもお世話になり、実は葵の衣装もあさとさんから頂いたんです…!
もがちゃん!もがちゃんは当初海班のみだった私だったので同じ班~!となって顔合わせの時から楽しくお話してくれて…!可愛いし、優しい。お話がとっても上手…って言い方は変かもだけど、聞きやすくて楽しくなる。素敵な方…!
七海さんはとても物腰柔らかい喋り方や、芝居中の変幻自在なお芝居がかっこいいなあ…!となる。未来を演じられているとき、マイクがお隣でたくさんからめて楽しかった…!
るかさん、とっても可愛らしい外見の中に凛とした信念を持ってらっしゃるんだなあって…すごくかっこいい人です。あんまりお話するタイミングを作れなかったんですが、たくさん助けて頂いて…頭が上がりません…!
めいじぇいっ!めいこさん、仕事、お芝居への姿勢がとってもストイックでかっこいい…お芝居的な事も、立ち振る舞いのことも、こうしたらいいのではないか、等のアドバイスも本当に助かりました…。
佐藤のみゆうさん、やむさん…!お顔がとっても…好きです…声も、姿勢も凛としてかっこいい…零の時、毎回毎回やむさんの姿は見れない位置にいるけど、最後いつも声を聞いて泣きました…ずっと苦手なところで難航してた時、今回のやつ一番よかったと思う、って言われたとき、自信がつきました。
いぬみさんは楽屋内での完全なるムードメーカーでした、いつも楽しくて面白い。でもかっこいいし、真摯で…あんまりお話するタイミングはなかったけど、隣でお芝居している時のかっこよさには見惚れてしまうくらい。
東さん、稽古の中で演出助手になられて、お芝居で的確な演出をつけてくださるし、輪島さんも言っていたように、たくさんの目を持っているんだなって…。よく考えれば最初にお話した時もそういう目で見つけてくれたのかなとか…東さんには感謝しかありません、ほんとうに頭があがりません。またどこかでご一緒できた時にはやらかしまくった今回から成長した姿を見せたいなと思います。
たくさんご迷惑かけて、助けてもらって、たくさん学ばせていただきました。
本当にありがとうございました。
そんな未熟なわたしでしたが、ご観劇頂きましてありがとうございました。
こんなご時世ですから、板に立てる喜びも、見てくださるお客様あってのことだなと改めて思いました。
これからもお芝居には携わり続けていきますので、ちらりと気にして頂けると嬉しいです。
次は10月に舞台があります!
情報解禁をお待ちください!
そして、今回の命の唱の主催であるAznetproduceさんの舞台、
「群青の神々」の当日制作としてお手伝いもさせていただきます。
とても素敵な団体さんでした、次の舞台も1ファンとして楽しみです!
過去の共演者さんも出たりするのでそれも楽しみだなあ~!
やっぱり舞台が好きだ!
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