【無地のTシャツを身に纏う理由】
朝イチの半分まだ寝ぼけてるコンディションで電話を受けた時の第一声の、
『おはよう』
が、とてもまろやかだと、関係各所よりお褒めの御言葉を頂かせてもらってます、
しみやんです。こんばんは。
子供の頃、歳の離れた姉が居た関係で、COCOLULUやら、ALBA ROSAやら、そういうハイビスカスを基調としたタイプのアイテムをお下がりで着させられる機会が多かった。
それはもちろんレディースモノではあるんだけど、別に女装的な感じでもなく、普通のTシャツやら、シャツやら、ジャンパーやらで男が着てもイケメンなら様になるようなソレ。イケメンじゃなかったので様にならなかったけれど。
だけど色味がやっぱり、赤だったり水色だったりで派手だったし、東京のど真ん中でハイビスカスを基調としたタイプのアイテムってのもちょっと嫌だった。
その頃、周りの友達は、TOWN&COUNTRY(勾玉みたいなやつ)や、PIKO(これもまたハイビスカスを基調としたタイプのやつ)なんかを着てたかな。
その頃流行っていたアイテムから全体的に溢れでていたサーファー感はとてもじゃないけど、海にもそんなに連れて行って貰ったことも無ければ、25メートルプールを端から端まで泳ぎきれなかった私にはキツかった。今も多分泳げないけど。
その少しあとくらいが、多分ユニクロが流行りだした頃。近所に出来たユニクロにお母ちゃんと行ってみると、カラフルな無地の洋服が天井から床まで棚ビッシリと並んでいた。
色んな色があり過ぎて、圧倒されて逆に選べなくなったから、
『俺、要らねえや』
って、言ったものの、母ちゃんに、
『せっかく来たんだから、なんか買いなさい、開店セールだし』
つって、言われて、当時画期的だった、フリースってやつのジャンパーのタイプを買ってもらった。
サーモンピンク色の。
どう考えても、白か黒が良かったし、緑も昔から好きだし、茶色とかでも今考えたらけっこうシブい。
それなのに何故か、サーモンピンクのフリースを買ってもらった。
サイズも合わせないでテキトーに買ってもらったもんだから、帰ってからちょっと着てみたら、少し袖も着丈も長くて、
『いや、これデカくない?』
『どうせ、すぐ身長伸びるんだから丁度いいよ』
なんて会話を、母ちゃんとしたのを覚えてる。
全然、身長伸びなかったけどね。
結局、その後小学生のうちは一度も着ることはなく、タンスの中で寝かせることになるこのサーモンピンクのフリースは、中学2年生の頃とある理由で毎日ウキウキで学校にソレを着ていくことになるんだけど、その時起きたハプニングのキー(鍵)にソレはなってくる。
でも、その話はまた今度にやらさせてもらいます。
そんなこんなで、
洋服には、
サーファー感溢れるイラスト、ハイビスカス的なイラストや、スポーツ好きなヤツはナイキプーマアディダスのマークとか、お金持ちのヤツなんかだとGAPだったりRALPH LAURENっていうあの頃の私にはまだ読めない英単語とかが、何かしらトレードマークとして描かれてると思ってた。
無地の服なんて、親父が作業着の下に着てるグンゼの薄手の肌着みたいなやつとか、お祭りのハッピの下に着る未(いま)だに名前わかんないやつくらいしか知らなかった私が、
普段着にも、なにも描かれてない無地の洋服がある事を知った小学校高学年。
まだまだ、無地のTシャツに拘るようになるにはそれなりに時間がかかるんだけど、この時のユニクロの印象がどこか心の底のほうには絶対に効いてきてるとは思ってる。
疲れたので、今日はこの辺で。
この話は
【無地のTシャツを身に纏う理由vol.2】
にて、また綴っていきます。
『おやすみ(まろやかな声で)』
(この投稿は全てフィクションです。)