年越しと新年を迎えた我が家

年越しを実家で過ごす事が決まった父。それに合わせて、ぼくら夫婦は実家で過ごすことになった。実家では仕事出来ないので、徹夜明けの大晦日に近所の蕎麦屋さんで買った生蕎麦を持って実家へ。

と、八王子ICを降りてから思いつきで、なんとなくスタンドで洗車して中途半端にキレイになったクルマで母の病院へ。相変わらず健康状態だけは良い母が横になっている。しばらく分かっていなかった様だけど、身内と判断してくれたみたいで、和やかな時間。

父のことばかりで母の見舞いをしていないから、色々と親族への確認事項が溜まっていた様で、散髪の許諾や必要な道具などの要望など、諸々の連絡や口頭レベルでの確認があった。僕自身、母の見舞いは2ヶ月近く間が空いている。

とりあえず日が暮れる前に実家へクルマを走らせる。父はそわそわしていた感はあるけれど、居間でテレビを見ながら待っていた。

そして、妻に蕎麦を茹でてもらい、3人で年越し蕎麦をすする。父の要望でざる蕎麦として。その時父がぼそっと「やっぱり誰かと食べる食事は楽しいな」と。一人暮らしの父の本音が零れ出た。

新年を迎えると、元旦の朝食としての雑煮は父が調理。簡単な挨拶をしつつ、やっぱり3人で食卓を囲む。なんともない話をして、笑って、食事をする時間。

昼前に姉の家に向かう。久しぶりの姉の家。姉と義兄と甥が迎えてくれる。ここでは6人で囲む食卓。持ち寄ったお節を食べてテレビを見て、お酒を飲んで、笑って過ごす。

父は疲れてソファーで横になってしまったけれど、たぶん楽しかったと思う。その背中に疲れも見えるけれど、大切に過ごしたい気持ちは伝わってきた。

余命半年の宣告。その通りならば最後のお正月になるのかもしれない。父が居なかったら実家に帰ることもないだろう。僕らにとっても実家で過ごす最後のお正月になるのかもしれない。

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いいたします。

頂いたお金は両親の病院へ通う交通費などに活用させて頂いております。感謝いたします。