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想いや熱量がこもった文章の強さ

先日、友人と「某声優さんのファンの方が書いた文章が実に読ませる文章だった!」と言う話で盛り上がりました。

アイドル声優だけを追いかけた末路

上記の文章を書いているaaaaaeaaaさんはおそらく特に小説とか書いてない方だと思うのですが、本当に読ませる力の強い文章なんですよね。
全体通すと

出会い&好きになったキッカケ→ハマる日々→そして来たる日→その後

と言う流れで書かれているのですが

出会い&好きになったキッカケ(起)→ハマる日々(承)→そして来たる日(転)→その後(結)

と、文章の流れが見事な起承転結になってて実に読みやすいです。
(約3000文字ありますが、万人に最後まで読ませる力がある文章なんじゃないかと思ってます)

『そして来たる日』での

アイコンのシナモロールにやけに恐怖を感じた

『やけに恐怖を感じた』にっていう表現の仕方がもう

成海瑠奈は何をしているんだ?私が好きだった人と一緒なのか?ライブでステージ上で笑っていた、サンドリオンやシャニマスの声優と楽しそうに番組をしていた時もあのLINEの相手のことしか考えいなかったのか。

文章を書いている彼が大きく動揺・混乱してるのかと言うのが実に伝わってきます。


『その後』での

もう20代も後半に差し掛かり、親に結婚だなんだと言われながら声優アイドルを追いかけ続けた人間の末路はこれだ。

↑はごく一部で、これ以降自己嫌悪の文章がひたすら続くのですが、起承での充実した日々から転で打ちのめされ、そこからの結のこの展開が本当に読んでて辛いんですよね……まるで自分が彼になったかのような

『Re:ゼロから始める異世界生活』(リゼロ)と言う小説作品の中で主人公がひたすら自分の事を蔑むシーンがあるのですが、彼の文章を読んでてリゼロのシーンが思い浮かびました。

リゼロの中ではその後、仲間の女の子が主人公を支えると言う展開になるのですが……彼の場合は、その支えるべき存在がキッカケでそうなってしまったのでもうどうしようも無いという。


「豊崎愛生さんと僕」について

以前にこちらの文章を読んだ時も同様の事を感じましたが……
本気で好きになってそして終わって……そういう経験をした方の文章と言うのは、その人だけが出せる唯一無二の熱量を持っていると思います。

特にここ数ヶ月は小説・ゲーム・漫画問わず、ただ文章を読むだけでなく表現の仕方まで味わって読むようになりましたが
もっと色々な文章を味わっていきたいと思っている今日この頃です。


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