ドローン業界は、98年頃にインターネットビジネスが本格化してきた時と状況が似ている
2020年、企業におけるドローンの普及率ってどれくらいでしょうか?
そんなデータは見つからないのですが、感覚的にインターネットの利用率(普及率)と似ているような気がしています。
2001年の政府官邸の発表資料です。
高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/others/0111benchmark.html
楽天市場が出来たのが1997年、Amazonが日本でスタートしたのが2000年です。
96年、キャズムでいうイノベーターたちがこぞってECをスタートしました。そして97年に楽天市場がスタート、その年のインターネット普及率は事業所で12.3%、家庭で6.4%。そしてそれがAmazonのスタートである2000年には事業所で44.8%、家庭では34%になっていました。
ちなみに私が起業したのが98年末なのでそれからおよそ20年。この間、だいたいインターネット界隈におりましたので、今の状況が90年代末によく似ているなと思うわけであります。
2022年に航空法が改正され、レベル4の実現、ドローン免許制度の導入、これがおそらく2000年のAmazonスタートになるんじゃないかなと見ています。
ただひとつの違いは、インターネットは間違いなく人類の生活を変えましたが、ドローンは人類の生活を変えるわけではなくて、今の仕事をドローンが少しずつ変えて行くということです。
もちろん、離島や山間部に住んでいる人たちの生活は、ドローン配送によって変わるかもしれませんが、しかしそれは今までも時間をかけて配送していたことがドローンによってとても便利になっちゃいます。
足場を組まないと作業できなかった場所や高所作業車が必要だった場所に、ドローンが代わりに行ってくれたりします。高いところは危険ですしね。
何日もかかって測量していた業務が、ドローンだと1日で完了してしまったりしちゃいます。しかもプログラムされた自動航行ドローンによって正確に。
もし、インターネット普及率と同じようなカーブを描くのであれば、現在でも10〜20%の企業はドローンを導入しているかもしれませんし、普段目に見えるところで飛んでないだけで、実は山間地域で飛んでたりするかもです。
なんか、ワクワクする未来が数年後にやってくる、そしてそれをリアルタイムで関われるってことにとても楽しみで仕方ないのです。